【アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件】第5話・6話ネタバレと徹底解説。ついに公判が開始された。物証で挑む検察側に対し、弁護側は陪審員の心を動かすストーリーを作ろうと策をこらす。
【O・J・シンプソン事件】第7話・8話あらすじ
検察側は、警察による陰謀論を持ち出したり、マスコミを扇動するような弁護側のやり方に怒っていた。
司法取引を得意とするシャピロにとって、検察側と仲たがいすることは得策ではなく、警察や検察との仲を修復しようと試みる。
しかし、コクランは今度は、麻薬組織が犯人かもしれないという根拠のない陰謀論を作り出した。
そして、陪審員は退屈な検察の論証より弁護側の突飛な陰謀論の方に惹かれていた。
こちらも見せ場が必要だと感じたクリスは、O・Jに手袋を試着させようとマーシャに迫るが、マーシャは相手の出方が読めないと突っぱねる。
一方、O・Jを信じ弁護団に入ったカーダシアンは、コクランたちの陰謀論を受け入れがたく思っていた。
彼は次第にO・Jの無実に疑いを持つ。
【O・J・シンプソン事件】第7話 ネタバレと考察
動かぬ証拠
O・Jの使ったとされる証拠の特大サイズの手袋は、NYの高級百貨店ブルーミングデールで売られていた生産量の少ない革手袋だった。
ニコールがそのうち2つを買ったというVISAの記録が証明された。
弁護側のストーリーとは違う動かぬ証拠の発見に、検察チームは沸き立った。
マーシャの見事な論破
マーシャは、「O・Jを犯人にするために、警察が細工した」と言うクリスの友人に、以下のような見事な論破をする。
①ファーマン刑事が殺害現場で、O・Jを犯人にすると決める。
↓
しかしこの時点でO・Jのアリバイは未確認。
もしO・Jにアリバイがあれば、冤罪を作ろうとしたファーマン刑事は失職し、告訴される
②ファーマンが手袋を持ち出す
↓
その時点で、被害者のDNAつきだと確かめることができない。
③ファーマンと二人の刑事がブロンコ(O・Jの車)に被害者の血痕を付ける。
↓
ブロンコには鍵がかかっていた。
3人の刑事はO・Jの血液も付けなければいけない。
そして、警察がO・Jの血液を採取したのは翌日だった。
④刑事たちは、被害者2人とO・Jの血液をO・Jの寝室に残し、O・Jの血液を殺害現場に残さなければいけない。
裏門に真犯人の血を拭いて、O・Jの血液をなすりつけなくてはいけない。
現場に持って行ったO・Jの靴下に、血液をつけて彼の部屋に戻しに行かなくてはならない。
手袋の試着
シャピロは手袋が意外に小さいことに目をつけ、これで検察をはめようと思いつく。
クリスは弁護側の挑発に乗せられ、マーシャに止められていたにもかかわらず、O・Jに
手袋を試着させたいと裁判長に要請する。
弁護側から作戦を聞いていたO・Jは、待ってましたとばかりに、陪審員の前で手袋をはめられない事を証明してみせる。
この手袋は革の手袋で、革の手袋をお持ちの方ならお分かりだと思うが、むしろサイズが合っていたとしてもすんなりはめることの方が難しい。
手袋がキツいというジェスチャーの方が簡単ではないかと思えるのだ。
【O・J・シンプソン事件】第8話 ネタバレと考察
陪審員
2か月で終わるはずの裁判が8か月にもなり、陪審員は不満が募っていた。
彼らは高級ホテル宿泊とはいえ保安官代理の監視があり、テレビも見れず娯楽もなかった。
そんな中、マーシャとコクランの間で互いに不利な陪審員を排除するために、彼らの嘘や経歴、被告人との関係を指摘し解任させるという攻防をエスカレートさせていく。
DNA鑑定
手袋の件で無罪評決が見えてきたと弁護団が沸き立つ中、マーシャはDNA鑑定の証拠を出す。
O・Jの血痕がいたる所についていたこと、それが正確な証拠である事が科学的に証明されたのであった。
弁護側は想定内だったので、当初の戦略通り現場の取り扱い方をついていく。
DNA鑑定は導入されたばかりだったのだが、その正確さを理解したO・Jの仲間たちも事の重大さに気づきO・Jの側から離れていく。
一番青ざめたのはカーダシアンだった。
彼は情報にあふれ、マスコミが騒ぎ、多くの刑事が関わっているこの事件に有力な被疑者が全く出てこないことに疑問を感じていた。
そしてこのDNA鑑定でついにO・Jの有罪を確信する。
しかし、今弁護団を降りたら自らが親友に有罪の烙印を押すことになると、それもできなかった。
彼はどちらの選択をしても一生後悔したのだろうが、ニコールとゴールドマンの家族の心境を思うと弁護団を降りて欲しかった。
カーダシアンが最後まで弁護団にいたものの、次第にO・Jとは口を聞かなくなり絶交したという事は事実らしい。
【O・J・シンプソン事件】7話・8話感想
弁護側がファーマン刑事の侮蔑的な発言をしたテープを入手したところで8話は終了する。
やはり、クリスの言う通り、ファーマン刑事を使うべきではなかった。
そしていよいよ「世紀の裁判」の評決が始まる。
O・Jは無罪となるのか?
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