【バイオハッカーズ】キャストとあらすじ・考察。主人公の体に隠された秘密、その理由。

海外ドラマ

ドイツ発のバイオSFドラマ【バイオハッカーズ】は、主人公ミアが、両親と双子の弟を死に追いやった教授への復讐を描いた物語。今回はシーズン1と2のあらすじと解説、考察をお届け。シーズン2では仲間たちに協力を得て真の黒幕に迫ります。

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製作:2020-2021年 ドイツ

原題:Biohackers

監督:クリスチャン・ディッター

キャスト:ルナ・ウェドラー、ジェシカ・シュワルツ、アドリアン・ユリウス・ティルマン、トーマス・プレン、カロ・カルトほか

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【バイオハッカーズ】あらすじ

シーズン1

主人公ミア・アカルント(ルナ・ウェドラー)は、ドイツの名門フライブルク大学の医学部に入学しました。

彼女がこの大学に入学したのは、エマがまだ幼い頃に病院の医師だったロレンツ教授(ジェシカ・シュワルツ)の実験の被験者として、双子の弟ベンが死亡していたのが理由。

ロレンツは、フライブルグ大学の教授として権力を握りその実験を進めていたのです。

ミアの本名はエマ・エンゲルス。

しかし、本名を名乗ればロレンツに”被験者”だったことを知られてしまいます。

エマは祖母の氏名アカルントとミドルネームの”ミア”を使い、ミア・アカルントとして、復讐のためロレンツ教授に近づこうとしたのです。

実は、彼女は両親も失っていました。

過去

両親はベンの死はロレンツが原因だという証拠を持って、新聞社にリークしにいく途中でした。

車にはミアも乗っていましたが、後方から追突され両親は死亡。

追突してきた運転手の女性は、ミアたちの車から”証拠”を持ち去っていきました。

ミアは、父とロレンツの言い争いを聞いていたため、弟の死と両親の事故にはロレンツが関与していると疑っていたのです。

そして、ロレンツに近づくためにまずロレンツの助手をしているジャスパー字幕ではヤスパー(アドリアン・ユリウス・ティルマン)に近づきます。

シーズン2

シーズン1で、ホモ・デウス計画の証拠を手に入れたミアは、父の友人であり記者のアンドレアス・ウインター(ベンノ・フユマン)に証拠を渡した後、何者かに拉致されてしまいました。

そして、シーズン2ではミアが3ケ月の記憶を失くした状態から始まります。

住んでいたアパートも空き家となっていて、携帯のパスコードも違う。

そんな状況を把握できなかったミアは、混乱しながらもジャスパーの家に向かいました。

ジャスパーから、自分とミアはお互いを許して恋人になったと聞き、ミアは余計に混乱します。

シーズン1でミアは、ニクラスと恋人同士だった。

ミアは、ロレンツなら自分の身に起きていることを知っているはずだと、彼女の元を訪ねます。

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【バイオハッカーズ】キャスト

エマ・”ミア”・エンゲルス役/ルナ・ウェドラー

ミアは、素性を知られないようにミドルネームのミアと祖母の姓アカルントを名乗り、ドイツの名門フライブルク大学に入学。

違法実験の証拠を掴むためにロレンツに近づき、助手になることに成功しました。

ミア役は、スイス・チューリッヒ出身の女優ルナ・ウェドラー。

2015年に女優デビューし、本作で初主演となります。

ターニャ・ロレンツ・役/ジェシカ・シュワルツ

ロレンツは、長い間ホモ・デウス計画の実験に携わり必要とあれば冷酷な行動も厭わないフライグルブ大学の教授。

ミアに対して冷たい態度で接していましたが、シーズン2の中盤以降はミアを心配する様子も伺えます。

ロレンツ役は西ドイツ出身の女優ジェシカ・シュワルツ。

代表作は【パフュームある人殺しの物語】(2006)、【ブッデンブローク家の人々】(2009)。

ジャスパー役

アドリアン・ユリウス・ティルマン

ニクラス役

ジョン・オモフンドロ

ロッタ役

カラ・カルト

フュルテンベルク男爵

トーマス・クレッチマン

チェン・ルー役

ジン・シャン

オラ役

セバスチャン・ヤコブ・ドッペルバウアー

アンドレアス・ウインター役

ベンノ・フユマン

幼少時代のミア役

カルミナ・ガライ

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【バイオハッカーズ】解説

ホモ・デウス計画

ミアは、ロレンツに復讐するための計画を着々と進めます。

ジャスパーを利用してラボに入ったり、ロレンツ教授の自宅に入ったりして証拠を集めました。

ジャスパーに近づいたのも、彼がロレンツの助手だったから。

ミアは、ロレンツが違法実験を行っていると言う証拠を、父の古い友人であり記者のアンドレアス・ウインターに手渡しましたが、その直後何者かに拉致されて車に乗せられてしまいます。

意識が薄れゆく中で、ミアが見たのは同じく拉致されたであろうロレンツ教授の姿でした。

実は、ミアと弟のベンは”ホモ・デウス計画”の被験者だったのです。

ここで言うホモ・デウス計画とは、「生まれてくる子供に病気がない未来」を創ること。

ミアとベンは、その被験者だったのです。

ロレンツは、この実験のため200人以上の子供を犠牲にしてきました。

しかし、唯一実験が成功したと言える存在がミアだったのです。

ホモ・デウス計画には、ロレンツほか現在は老人ホームで暮らしているアーノルド・K・シューマンという人物が関わっていました。

ミアとニクラスはシューマンと面会し、ホモ・デウス計画は胎児の遺伝子を操作する研究だと聞かされます。

これは、体外受精した胎児をあらかじめ病気にすると言うもので、この研究自体が違法なものでした。

ミアの記憶がない理由

ミアは、自分の身に起きていることを聞くためにロレンツに会いに行きましたが、彼女は遺伝子を操作した罪で懲役15年を要求されており、家も名誉も失った状態で実家に戻っていました。

ミアはロレンツを問い詰めますが、何も教えてもらえません。

しかし、ある人物と交わした約束が遂行されないことを知ったロレンツはミアと手を組み、すべてに関わってる黒幕を追い詰める計画を立てます。

黒幕の名はフュルテンベルク男爵、ミアの友人ロッタ(カロ・カルト)の父親でした。

フュルテンベルク男爵は科学においての支援者で、違法とされる実験にも出資していたのです。

ホモ・デウス計画やミアの記憶が無くなった原因にもなった実験、ジャスパーの実験にも支援していました。

ただ、ミアは拉致された記憶があったため、3ヶ月分の記憶を失った原因は彼らにあると思っていましたが、ウインターから見せられた録画テープにより、自ら被験者となったことが明らかになります。

その理由はホモ・デウス計画を中止する代わりに、忘却薬の被験者になるというフュルテンベルク男爵との取引があったからでした。

しかし、実際にはホモ・デウス計画は中止・抹殺されてなかったのです。

忘却、そして治療法

ミアは酷い頭痛に悩まされ、ジャスパーの勧めもあり診察してもらいます。

医師から聞いたのは、徐々に脳が溶け余命1ヶ月か2ヶ月という驚くべき診断でした。

実はミアは脳に細工されていたのです。

男爵とウインターは、内密に忘却薬の研究を進めていました。

しかし、ロレンツによるとニューロンの超音波処理で解決できるとのこと。

ミアは、かつてロレンツが勤務していたラボでロレンツと待ち合わせて治療してもらいましたが、フュルテンベルク男爵が邪魔に入ります。

結果、ミアとフュルテンベルク男爵がもみ合いとなり、階段から床に落下。

ミアはフュルテンベルク男爵がクッションとなり命に別状はありませんでしたが、男爵は重傷を負いICUに入ります。

フュルテンベルク男爵の悪事を暴いたロレンツは罪に問われることはなくなりました。

そしてラスト。

ミアとロレンツはひと気のない場所で待ち合わせして会いましたが、ミアがロレンツにお礼を言ったところでロレンツが何者かに撃たれてしまいました。

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ロレンツを撃ったのは誰なのか?

ICUに入院していた男爵は、ロッタと兄のユーリに「我々一族のために」と頼みごとをしていました。

また、ミアが悪事の証拠となる”赤い手帳”を手に入れるため、男爵邸を訪れた際に何丁ものライフルがあったことから、ロッタかユーリのどちらかであるはず。

ただ、ユーリが「ロッタは父の次に腕がいい」とミアに話していたこと、ロレンツの心臓を1発で仕留めていたこと、ロッタは父を信じ切っていることから、ロレンツを撃ったのはロッタである可能性が高いでしょう。