海外ドラマ『ブラックリスト』シーズン6第4話。レイモンド・レディントンが刑務所に入ってから数日。
彼が大人しくしているのにはある理由があった。その反面、刑務所内ではほとんどの囚人がレディントンを敵対することとなる。
シーズン6第4話あらすじ
刑務所に入ったレイモンド・レディントン。彼が大人しくしているのには、理由がありました。”たとえ刑務所に入っていても情報提供者であること”を印象づけるためだったのです。
それ故に、特別な待遇も求めなかったのでした。レディントンからリズへの次なる情報は、ロッドとディレイン・オールマンという老夫婦。
2人は長年教会に通い、町の地味な質屋と見せかけて裏では犯罪者が違法に手に入れたものを質草に取り、大量の現金を渡しているとのこと。
仕組みは通常の質屋と同じで、期限までに金を返さないと質草は売りに出されるということでした。犯罪が絡む融資は銀行に頼めないというものを逆手に取ったものなのです。
国際的な犯罪をほう助しているとのことで、早速リズとレスラーがメリーランド州ボルティモアにある質店を張り込むことに……。張り込みの途中、ジェニファーからリズに連絡が入りました。彼女の友人がレディントンの情報を持っているというのです。
張り込みではあるものの、緊急を要するとのことでリズはレスラーに嘘をつき、一旦現場を退却しました。しかし、決め手となりそうな情報は掴めなかったのです。
一方刑務所内でレディントンは、ハム1枚を巡るトラブルに顔を突っ込んでいました。相手は、かつてレディントンがメキシコシティで殺害した女の息子バルドメロ。
彼はこの一件でレディントンに敵意を抱いていました。そんな最中での刑務所での再会に所内を牛耳っていたバルドメロは、看守を抱き込みレディントンに復讐しようと目論んでいたのです。
シーズン6第4話の解説と見どころ
質屋の一件から反逆罪を暴く!
質屋の夫婦は、自分たちの素性がバレそうになった際には平気で引き金を引くような犯罪者でした。今回、ハーレコフという人物が質草に入れたものは、国の機密情報が入ったハードディスク。
中国の暗号を解読した証拠が入っており、もし解読したことが中国に知れてしまうと、暗号を変えられてしまう危険性があるものでした。
ハーレコフが質草に入れた時点で、反逆罪とみなされることは間違いありません。ところが、ハードディスクに入っていたものはそれだけではなかったのでした。
なんと、国の情報を流していた反逆者と、中国の人物との取引の会話も含まれていたのです。これを知られては一番まずい人物。それはハーレコフではありませんでした。
反逆者は、ハードディスクを持っている老夫婦の情報も流していたため、老夫婦は中国側から命を狙われることに。FBIが潜入捜査していた際に襲撃を受け、老夫婦の妻の方は死亡。
ハードディスクは、一度は中国側に渡ったものの、レスラーとリズが奪い返したのです。これにより反逆者が誰だか判明。質屋の一件から、反逆罪という大きな事件を暴くことが出来たのです。
レディントンに勝利をもたらしたバルドメロの嘘
レディントンは、どんなにバルドメロに脅されてもまったく動じません。それどころか逆に、バルドメロに何か仕掛けようとしていた様子。
助けもない中でレディントンは一体何するつもりなのか?レディントンは前回、配管をきれいに掃除し、ベッドシーツをほどいて長い糸を作っていました。さらに、自分の房に現れたネズミを確保。
これで外部と連絡を取るつもりでいたのでした。ねずみに糸を結びメッセージを送って外でデンベが受け取り、指示通りに進めると言うもの。レディントンはまず、バルドメロを黙らせることから始めます。
実はバルドメロは、やってもいない罪で裁判を待ち刑務所に入っていました。現金輸送車を襲ったのは自分だと 俺様アピール。囚人たちは、バルドメロは凄いやつだと思って尊敬するわけです。
しかし、バルドメロが刑務所に入っていたい一番の理由は、アヌンズィオ・ロスから逃げ回るためでした。バルドメロが何をしたかは不明ですが、アヌンズィオはバルドメロに報復したいとのこと。
そこでレディントンは、バルドメロの冤罪を晴らすために弁護士を雇い、彼を刑務所から出します。さらにデンベがアヌンズィオに連絡し、バルドメロが出所したことを伝えたのです。
これにより、レディントンは服役しながらもバルドメロを始末することが出来たということでした。恐るべしレイモンド・レディントン……。
シーズン6第4話を観た感想
今回もまたレディントンの知能犯ぶりに感服。配管を掃除していたこと、ネズミを捕まえること、シーツをほどいて糸を作っていたことなど、前回からの伏線が回収されました。
周りが心配するのも気にせず、淡々と計画を進める。彼は服役していようが、どこに居ようが関係ないんですね。無人島にひとりきりでも、どうにかしてしまうタイプ。
この手際の良さが本作の見どころでもありますが、何を考えているか分からないので、次の手が見えないのも魅力。正義なのか根っからの悪なのか……。
悪人というより、自分を裏切った者や騙そうとした者には容赦しないので、もしレディントンを売ったのがリズだと気づいた場合はどうなるのか?もしくは、レディントンならもう気づいているのかも?など、彼の話や行動を逐一チェックしたくなります。