【武則天-The Empress-】ネタバレ2話
李世民の有能さ
楊淑妃は、妊婦の劉賢妃を突き落とした罪を着せられそうになっていました。すべての成り行きを見ていた如意は黙っていられず、「劉賢妃は誰にも押されていない」と真実を話すのです。
その日の夜、新入りの如意たちは、宮殿内の川に行き蓮花灯を流しました。これは、蓮花灯の中に願いごとを書いた紙を入れ、入宮1日目に川に流す決まりがあるためです。
他の女性たちが”陛下の寵愛を得たい”と願いを書く中、如意と徐慧は別のことを書いていました。韋貴妃をはじめとする古株の妃たちは、劉賢妃が流産したことを李世民(皇帝)に知らせました。
韋貴妃は「楊淑妃が突き落とした」と主張。しかし、その主張が腑に落ちない李世民は妃たちの前で、新入り(如意)が「誰も押していないと証言したらしいが、入宮初日で何も分かっていないだろうからこそ公正な証言のはず。楊淑妃は執着心などはない性格だから、とても犯人とは思えない。」と、事故だと結論づけたのです。
裁決を終えた李世民は、寝殿に帰る途中でお付きの者に「おそらく流産の件は、韋貴妃の仕業だろう」と本音をこぼします。とはいえ、疑っていることを韋貴妃に悟られたくない李世民は、最上級の品を韋貴妃に贈るよう指示するのです。
ふと李世民が川の方に目を向けると、蓮花灯が流れていました。足を止め、“願い事”の紙をいくつか開いてみると、どれも李世民の寵愛を望むといった内容ばかり。
そんな中、ひとつの紙には詩が書かれており、読んでみるとそれは若きころの李世民が詠った詩でした。誰が書いたのか興味を持ち名前を見てみると、“徐慧”と書かれていました。
また、もうひとつの紙には願いごとが書かれておらず、“武如意”と名前だけが記されています。2人の紙を見た李世民は、彼女たちにかすかな興味を抱くのでした。
彭婆との出会い
新入りの如意たちは、“蘭陵王”という演目の舞を習っていました。先生の話によると、“蘭陵王”で踊り子に選ばれた者は、陛下に寵愛されるための大きなチャンスを得られるとのことです。
続けて、明日踊り子を選出するという先生。韋貴妃の姪である蕭薔は、自分が選ばれるはずだと自信をチラつかせながらも、如意にライバル心を抱きます。
翌日。
如意と徐慧は、踊り子選出の前に、汚れた衣を掖庭に運ぶよう先生に命じられ、そこで出会った彭婆を手助けしているうちにかなりの時間が過ぎてしまいます。(彭婆は、のちの重要人物)
慌てて稽古場に戻る如意たちでしたが、戻った時にはすでに踊り子は蕭薔に決定していました。掖庭とは、宮殿のわきにある冷宮のことで、ここにいる人たちは何らかの理由で悲惨な生活を送っていることが多いです。
1話・2話の感想
李世民が息子3人に戦い方をそれぞれ指南したシーンは、2度目の視聴だととても興味深いです。息子たちの戦い方と人格が、それぞれリンクしているように思えます。
- 皇太子→勇猛だけど押し引きができない
- 李泰→いつも背後から狙う
- 李恪→周りに気を遣いすぎる
3人の性格に注視してみると、ドラマをより楽しめるかもしれません。また、今回の2話は、李世民(皇帝)の有能さが感じられる回でした。
彼は、流産の一件が”韋貴妃のしわざ”だと気づいていましたし、それを韋貴妃本人に悟られないようにと最上級の贈り物をするところも抜かりない。思うに、李世民は女性に深入りしないタイプなのではないでしょうか。だからこそ、冷静な目で妃たちの性格を正しく見極めることができるのだろうと思います。
【武則天-The Empress-】あらすじネタバレ3話・4話。