【武則天-The Empress-】17話・18話。
如意に新しい名が与えられました。
一方では、殷徳妃の知らないところで、息子の斉王が謀反を決行してしまい……。
それにより、宮殿内にひと波乱起きる予感!?
この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
【武則天-The Empress-】ネタバレ17話
武媚娘の誕生
大朝会の最終日。
如意が“菊の難題”に答えるも、漠北の木図王子はまだ納得できないようで今度は弓の勝負を唐に挑んできました。
木図王子は見事な腕前を披露。
自分の番になった李世民(陛下)は、菊をくわえて馬を走らせている如意に弓矢を向けました。
如意が口にくわえている菊を弓の的にするつもりなのです。
そして李世民は、見事に菊を射抜きます。
木図王子は負けを認め、「唐は陛下や皇子だけではなく、妃もこれほどまでに文武に優れているとは」と感嘆の言葉を口にしました。
木図王子が如意の名前を聞こうとすると、李世民が制して「彼女には今から新しい名前を授ける」と言うのです。
如意に与えられた名は、“媚娘“でした。
徐慧の複雑な感情
無事に大朝会を終え、宮殿では宴会が開かれます。
李世民は、こたびの大朝会でめまぐるしい活躍をした武媚娘にさらなる褒美を与えると言いました。
ところが、武媚娘は褒美を辞退しその代わりに「殷徳妃の禁足を解いてほしい」と懇願するのです。
李世民は禁足を解くと約束したあと、武媚娘を指名して「花火を見に行こう」と彼女を外に連れ出しました。
残された徐慧は、ショックそうな表情を浮かべ……。
現れた刺客
殷徳妃の息子である斉王は、殷宏智とともに謀反の計画を決行中。
殷宏智は、宮殿に刺客を忍び込ませて陛下を暗殺するつもりです。
暗殺に成功すれば味方がのろしを上げることになっており、それを確認し次第、斉王たちは都に突入する算段になっています。
謀反の準備は整い、あとは味方ののろしを待つだけとなりました。
一方、宮殿では……。
花火を見終わった李世民(陛下)と武媚娘が承慶殿で語らっていると、突然刺客が現れました。
武媚娘は、とっさに刺客の剣を素手でつかんで李世民を守り「陛下、逃げましょう」と言いますが、李世民はどこか余裕そうです。
それもそのはず、李世民は謀反の動きを察知して、あらかじめ刺客を捕らえるための兵を承慶殿に控えさせていたのです。
【武則天-The Empress-】ネタバレ18話
武媚娘への疑念
殷宏智と斉王の謀反は失敗に終わりました。
宰相の長孫無忌は、いずれ殷宏智が謀反を企てると予期していたため彼に監視をつけており、ゆえに今回の謀反も防ぐことができたのです。
李世民の無事を確認した長孫無忌は、陛下に問いました。
殷徳妃の禁足を解いてほしいと懇願した武媚娘を信用できるのか、今回の謀反と関係があるのではないかと。
李世民は答えます。
「朕もそう思い、だからこそ武媚娘を(刺客のいる)承慶殿に連れて行ったのだ。
だが武媚娘は身を挺して朕を守った。今回の謀反とは無関係であろう」と。
殷徳妃の決断
殷徳妃は斉王(息子)からの手紙を読み、息子が謀反を決行したことを知って泣き崩れます。
それに、謀反が失敗してしまった以上、息子の斉王は無事ではすみません。
殷徳妃は今でも李世民を愛していましたが、息子をどうにか助けたいという思いから、李世民に毒を盛る決心をするのです……。
彼女は、武媚娘に頼んで(毒入りの)料理を李世民のもとへ届けさせました。
一方の李世民は、謀反に深く関わりのある者が今夜たずねてくるだろうと予想していたところに、まさかの武媚娘が現れて驚きます。
武媚娘に料理を差し出されるも、毒入りを疑う李世民は食べようとはしません。
「そなたが先に食べてみよ」と促す李世民。
言われた通り食べようとする武媚娘に、作ったのは誰かを聞くと殷徳妃だという答えが返ってきます。
それを聞いた李世民は、慌てて料理を床に叩き落としました。
調べてみるとやはり毒入り。
「そなたは殷徳妃に利用されたのだ」
その後、殷徳妃は李世民との思い出の池に赴き、身を投げて自害しました。
【武則天-The Empress-】感想17話
徐慧は、如意を見る目が(悪い方に)変わってきたように思います。
陛下からの寵愛が増すばかりの如意に対して、少なからず嫉妬心があるのかもしれませんね。
義姉妹の契りを結んだほど固い信頼関係にある2人ですが、最近の徐慧を見ていると、少しずつ溝ができはじめているように思えます。
一方、徳妃の息子である斉王は、ついに謀反を決行してしまいました。
陛下にとっては実の息子であるとはいえ、謀反はかなり重い罪なので斉王も無事ではすまないでしょう。
“息子命”の徳妃がどのような行動に出るのか、そのあたりも見どころになりそうです。
【武則天-The Empress-】感想18話
陛下は、如意を寵愛しているといっても、完全には彼女を信用していないのだということが分かる回でした。
前々から抜かりない人だとは思っていましたが、如意に対してまでしっかり警戒しているとは驚きです。
陛下は、誰のことも完全には信用していないからこそ誰にも隙を見せず、結果、政治や権力が盤石なままでいられるのかもしれません。
だからと言って冷徹というわけではなく、情も持ち合わせているところがまた素敵。
亡くなった徳妃に対しても「追い詰めてしまったのは朕だ」といって、彼女を潔白なまま弔おうとしていたのが印象的でした。
※次回19話・20話のネタバレ感想はこちらになります。
記事内画像: 公式サイト