【武則天-The Empress-】ネタバレ6話
殺意の代償
婉言は承慶殿にいる如意のもとへ行き、問うてみました。「陛下が毎晩どこにいるのか知りませんか?」如意は一瞬 動揺し、とっさに知らないと嘘をつきます。
そんな如意の反応を見て、陛下が承慶殿に来ていることを確信した婉言は、すぐに殷いん徳妃に会いに行きました。婉言にとって、殷徳妃は叔母であり後ろ盾でもあります。
「邪魔者の如意を始末したい」その言葉を聞いた殷徳妃は、婉言に酒壺を与えました。
この酒壺には2つの口があり(表面上は1つに見える)、珠を回転させると毒が塗られているほうから酒が注がれる仕組みになっています。
婉言は、さっそく如意を部屋に招き、言われたとおり珠が赤くなるまで回転させて如意の盃に酒を注ぎました。これで、如意は死ぬはずでした。
ところが、なぜか毒を口にしたのは如意ではなく婉言で、それに気づいた彼女は「図られたわ」と一言。如意が、鼻血を出す婉言を見て心配になって近寄ると、婉言は血を吹き出しそのまま亡くなってしまったのです。
その後如意は、密室で婉言と2人きりだったという理由から、毒殺の犯人として捕らえられてしまいました。調べによると、毒は婉言の盃に盛られていたようです。犯人は殷徳妃だと確定していますが、理由は「兄(婉言の父)のため」とのこと。
陛下の本心
韋貴妃は、如意を拷問にかけて自白を強要します。陛下に報告が行く前に如意に自白をさせ、如意を処罰してしまいたいのです。なかなか自白しない如意を見て、韋貴妃はさらに苦しめるよう指示。
ただし体に傷が残らないようにしろと抜かりありません。そこへ、手下がやってきて陛下(李世民)がこちらに向かっていると知らされます。実は、徐慧に「如意を助けてください」と頼まれた楊淑妃が、陛下に報告をしたのです。
到着した李世民は、ぐったりする如意を見て「酷い拷問をしたのか」と韋貴妃に問います。「ちょっと責めただけでこの有様とは、如意はずいぶん体が弱いようです」と答える韋貴妃。李世民は、「当然そなたの言うことを信じる」と韋貴妃を立てた上で、この件は別の部署に一任すると言って立ち去りました。
韋貴妃は、自分にお咎めがなかったことを安堵すると同時に、陛下の行動は如意を守るためであることを察するのです。解放された如意は、李世民がこちらを見向きもせず立ち去ったことにショックを受けていました。
“陛下は私の生死に、少しも関心がないのね……”
如意は、近くで待っていてくれた親友の徐慧に「体の傷よりも心の傷が大きい」と話し、フラつく体で承慶殿へと向かうのです。
妃たちの階級と5話・6話の感想
婉言と亡き皇后が瓜り二つだという設定がなかなか面白いです。皇后と婉言の演者は同じ人ですが、作中での年齢設定が違うため声をちゃんと演じわけているのが凄いと思いました。
また、如意もこの頃は14~15歳という設定なので、言動の節々にあどけなさがあり可愛いですね。彼女は晩年までを演じることになるので、その時代ごとの演じわけも注目ポイントになりそう。
一方の李世民(陛下)は、婉言を夜伽に召しておきながら如意に会いに行くという……不思議な行動を取っています。婉言は皇后に似ているから陛下にとっては気になる存在なのでしょうが、きっと同時に気が重くなる存在なのかも……?