【武則天-The Empress-】51話・52話。房府で暮らす武媚娘のもとに、陛下が倒れたとの知らせが……。公主に頼みこんで陛下に会いに行く武媚娘。しかし、この行動により長孫無忌から命を狙われることになるのです。
【武則天-The Empress-】ネタバレ51話
長孫無忌の憂いごと
武媚娘は現在、房遺愛に嫁いだ高陽公主とともに房府で暮らしています。
いまだに武媚娘の存在に気をもんでいる長孫無忌は、その心中を房玄齢に話しました。
後宮で返り咲く機会をうかがっているに違いないから始末せねば、と。
しかし、房玄齢は武媚娘を1年監視したが疑わしいところはないと答え、それとなく彼女を守ります。
その場は引き下がった長孫無忌でしたが、どうしても不安が拭えず、陛下の武媚娘への本心を確かめることにしました。
ある大臣に房玄齢を糾弾させて、陛下の反応を見ようというのです。
(もしも陛下が房玄齢を守れば、それは間接的に武媚娘を守っていることにもなる?)
結果的に陛下は、房玄齢を糾弾した大臣を厳しく処罰しました。
長孫無忌vs李義府
李義府を呼び出した武媚娘は、関隴集団の調査に進展があったかどうかを尋ねます。
李義府は、寺の役人が高利貸しをしていることと、それには長孫無忌も関わっているだろうことを伝えました。
それを聞いた武媚娘は、長孫無忌が寺の役人と徒党を組んでいる旨を奏上するよう李義府に指示するのです。
後日。
出世が望めない家臣たちを集めた李義府は、次の朝議で長孫無忌を訴えるつもりだと話します。
奏上する内容は、寺の役人の不正&それに長孫無忌が関与しているというもの。
長孫無忌を完全に倒すのは無理だとしても、一時だけでも左遷させられれば、その隙に武媚娘を後宮に戻せるかもしれないと考えているのです。
ところが朝議当日、李義府よりも先に、長孫無忌が寺の役人の不正を陛下に訴えました。
これにより、李義府は「寺の役人と長孫無忌が手を組んでいる」と主張できなくなってしまったのです。
(おそらく長孫無忌は、李義府の目論見を配下から聞いて知っていたのでしょう)
房玄齢の計らい
このところ病に伏しがちで死を予感している房玄齢は、武媚娘とあらたまって話をします。
✓自分が生きている間は武媚娘は無事でいられるが、自分が死んだら守り切れない
✓息子の房遺愛を辺地に送るから、武媚娘も同行しなさい
✓そうすれば武媚娘は大臣に命を狙われることもないし、唐も女帝・武氏に滅ぼされずにすむ
さらに房玄齢は、武媚娘が李義府と通じていたことを知りながらも見逃してきたことを話しました。
それを聞いた武媚娘は、心を尽くしてくれた房玄齢に感謝を述べて、房玄齢のいう通り辺地にいくことを決心します。
ちょうどその時、陛下が倒れたという知らせが飛び込んできて……!?
【武則天-The Empress-】ネタバレ52話
1年ぶりの再会
陛下の目覚めを御書房で待っている重臣たちのもとに、陛下の意識が戻ったとの知らせが届きます。
重臣たちが慌てて陛下に会いに行こうとする中、房玄齢はピクリとも動きません。
彼は、待機している間に亡くなってしまったのです。
その頃。
陛下が倒れたことを知った武媚娘は、どうにか陛下に会えないかと高陽公主に頼み、見舞いに向かう馬車に紛れ込んで宮殿に入ることに成功します。
そして、高陽公主の手引きで陛下に会うことができました。
武媚娘は、「以前問われましたね、私が陛下のことをどれだけ知っているかと」と話を切り出し、その答えを言い連ねるのです。
陛下が初めて戦に出た年齢、陛下の体にある傷の数、陛下がどんなことに心を痛め、何に心を割いているのかも。
そうして、陛下と武媚娘は、1年ぶりの再会を嚙みしめるのでした。
長孫無忌の画策
長孫無忌は、陛下と武媚娘の再会を知りました。
長孫無忌は、陛下と会わない限り武媚娘を殺さないと房玄齢に誓ったのですが、武媚娘が陛下と会ってしまった今、やはり殺すしかないと決意します。
その後。
高陽公主と弁機の駆け落ち計画を知った長孫無忌は、それを利用して武媚娘を追い詰めることにしました。
侍女たち(武媚娘)が公主の不貞に協力した、これを理由に武媚娘を処刑するつもりです。
※
弁機との駆け落ち現場をおさえられた高陽公主は、陛下のところに連れて行かれて口論に。
政治の道具にはなりたくない、恥知らずであろうとも愛を選ぶと主張する高陽公主。
陛下は、高陽公主は許すが弁機は許さないと結論を下して立ち去ります。
直後、陛下は倒れてしまいました。
※
陛下が昏睡している間に弁機は処刑されました。
また、高陽公主の侍女たちは役人に捕らえられ、その中には武媚娘もいたのです。
李世民(陛下)の遺言
陛下は意識を取り戻したものの、座ることもままならないほど体が蝕まれていました。
陛下は己の死が近いと悟ったのか、重臣を1人ずつ呼んで遺言を残します。
最初に呼んだ褚遂良には、今後は諫臣として稚奴を支えるよう命じました。
また、長孫無忌を陥れようとする者がいたら排除しろ、何としても長孫無忌を守れと言いつけます。
次に呼んだ李勣には、左遷を命じました。
最後に呼ばれたのは長孫無忌。
「あの世で先に待っている。だが、そちは稚奴を補佐したあとで来い。急ぐでないぞ」
と、陛下は長孫無忌に対しては、政務以外のことも口にします。
呉王・李恪の処遇を気にする長孫無忌に、ならば安州にいかせようと答える陛下。
長孫無忌は最後の奏上として、公主の侍女をすべて抹殺するべきだと陛下に訴えました。
それにより武媚娘も始末できるからです。
この期に及んでまだ武媚娘の始末を諦めていないのか、と言う陛下。
それに対し、“武媚娘とは会わない”という誓いを先に破ったのは陛下ですと、最後まで手厳しい長孫無忌なのでした。
【武則天-The Empress-】感想51話
武媚娘は、心を尽くしてくれた房玄齢の気持ちを汲んで、都から出る決意をしました。
とはいえ、それではドラマにならないので、きっと武媚娘は宮殿に戻ることになるのでしょう。
おそらく、稚奴・公主・李義府たちの尽力により、武媚娘が後宮に戻るのではないかと予想します。
近いうちに、李義府vs長孫無忌という図式になりそうです。
陛下はかなり体調不良なようで、51話のラストは陛下が倒れたという知らせが入ったところで終わりました。
房玄齢も今にも倒れそうですし、いよいよ世代交代が近づいてきている気がします。
【武則天-The Empress-】感想52話
武媚娘と陛下の再会シーンは涙腺が緩みました。
武媚娘は、陛下の表面だけではなく心までもを理解しているからこそ、ずっと寵愛されてきたのでしょうね。
52話の陛下は座ることもままならないほど体調が悪化していたので、崩御する日も近いかもしれません。
陛下は重臣たちに遺言を残していましたが、長孫無忌にだけは政務以外の話もしていたことから、2人の間には特別な絆があることがうかがえました。
陛下にとって長孫無忌という人物は、主従関係であると同時に、友人のような存在だったのかもしれません。
陛下の最期かもしれないというのに、最後までブレずに「武媚娘の抹殺」を訴える長孫無忌が印象的であり、彼らしくもありました。
命の危機という意味では、武媚娘にとっては房府で暮らした日々が一番平穏だったのかもしれません。
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