【武則天-The Empress-】57話・58話ネタバレ。武媚娘の助言により、帝王のすべを使って長孫無忌を従わせることにした李治。結果はうまくいったものの、今度は新たな問題が起こってしまいます。武媚娘は、素節皇子を害した罪に問われてしまい……!?
【武則天-The Empress-】ネタバレ57話
帝王のすべ
李治・・・陛下。稚奴。
李治に呼び出された武媚娘が甘露殿(陛下の住まい)を訪れると、突然 影絵がはじまりました。
影絵のストーリーは、かつて武媚娘が大活躍をした大朝会での一幕。
当時の先帝との思い出が蘇った武媚娘は、涙が溢れてしまいすぐにその場を去りました。
その後 承慶殿で先帝に思いを馳せる武媚娘は、かつてのようにロウソクにひとつずつ火を灯します。
そこに李治(陛下)が現れ、2人は政治の話を始めました。
長孫無忌に対抗するには寒門の家臣を利用するのが得策だと、意見が一致する2人。
武媚娘は、寒門の李義府を陛下に推薦しました。
そして、長孫無忌を従わせるには“帝王のすべ”を使うのが効果的だと助言するのです。
帝王のすべとは、先帝もよく使っていた方法でした。
たとえば、李勣をあえて左還させた先帝は、「朕の死後に李勣を呼び戻して重用すれば、そちに忠義を誓うだろう」と李治に指導していました。
このような人心掌握術を使うべきだ、と武媚娘は言いたいのでしょう。
陛下は、帝王のすべを使うためにさっそく行動を起こします。
まずは許敬宗を呼び出して、捨て駒を用意してほしいと指示。
(許敬宗・・・55話で呉王・李恪の推薦を失敗した人物)
次に李義府を召して、重臣・褚遂良の不正の証拠を集めてくれと命じるのです。
これで準備は万端、あとは朝議の日を待つのみです。
朝議当日。
李義府は、陛下の計画どおり褚遂良の不正を糾弾します。
褚遂良は長年 唐を支えてきた重臣ですが、陛下は容赦なく左還を言い渡しました。
続いて“捨て駒”の家臣が、これも計画どおりに長孫無忌を糾弾するのですが、陛下は問答無用で“捨て駒の処刑”を命じるのです。
そして陛下は、家臣たちの前で長孫無忌を褒め倒し「長孫無忌を疑う者は誰であろうと即刻処刑する!」と声を大にして伝えました。
長孫無忌は、この陛下の行動に感激した様子を見せるのです。
李恪の監視
呉王・李恪のもとに、房遺愛ほか数人の家臣がやってきました。
李恪は、自分と交流を持てば長孫無忌に目をつけられるから帰ったほうが良いと言いますが、房遺愛たちは帰る気がない様子。
どうやら、房遺愛たちも長孫無忌に冷遇されているらしく“同士で飲もう”というのです。
その後。
李恪と房遺愛たちの交流を知った長孫無忌は、引き続き李恪を監視するよう配下に命じました。
素節へのお仕置き
素節(蕭淑妃の子供)は、年上の皇子に剣の勝負を挑みます。
年齢では素節のほうが下ですが、素節は母親の身分をかさに着て相手の皇子をいじめました。
それを目撃した武媚娘は素節を注意します。
ところが、素節は言うことをきくどころか武媚娘のお腹に頭突きをするのです。
武媚娘は、お仕置きとしてその場で素節のお尻を叩きました。
【武則天-The Empress-】ネタバレ58話
帝王のすべ、その効果は?
素節がいじめた皇子の名は李忠でした。
李忠は年長の皇子ではありますが、母親がただの宮女であるため肩身の狭い思いをしているようです。
武媚娘が李忠にお菓子を与えてあげると彼は涙をこぼし、母親にも持っていきたいと言いました。
※
帝王のすべを使った陛下に、長孫無忌は感激の言葉を伝えました。
「糾弾者を即刻処刑にするほど私を信じてくださり、誠に感激です」
陛下は、母が亡くなった時も先帝が崩御した時も長孫無忌が慰めてくれた、だから全面的に信じていると言います。
そして、長孫無忌の情がほだされたところで、陛下は「呉王・李恪を長安にとどめたい」と本題を切り出しました。
これまでは頑なに反対していた長孫無忌でしたが、帝王のすべが効いているのか了承します。
とはいえ、李恪の二心をまだ疑っているようで、もしも李恪が重職につけば仲間の房遺愛たちを要職に抜擢するはずだと言うのです。
李恪の監視
李恪のもとを訪れた陛下は、長孫無忌の説得に成功したことを伝え、これからは皇子たちの師になってほしいと伝えます。
さらに兵部左侍郎に任命し、李恪に要職の人選を任せたのです。
後日。
奏上文に目を通していた陛下は、李恪に監視をつけるよう命じました。
(おそらく、李恪が房遺愛たちを要職につけたから?)
武媚娘への濡れ衣
武媚娘は、王皇后主催の宴に誘われ参加しました。
宴の途中で素節が病だと聞いた陛下は、宴を退席して蕭淑妃の宮へと向かいます。
陛下は素節のお尻の痣を見て「誰の仕業だ!」と激怒。
武媚娘が犯人だと聞いた陛下は、彼女を呼び出して素節の痣について話を聞こうとします。
しかし、武媚娘が何も言わないうちから蕭淑妃が口を開き「不注意でぶつかってしまった素節を、武媚娘が叩いた」と嘘の主張をするのです。
証人として呼ばれた李忠も、なぜか蕭淑妃と同じ主張をします。
実際は、武媚娘は素節が李忠をいじめたから注意したのですが、今それを口にしても陛下は信じてくれそうにありません。
結局 武媚娘は釈明をせずに罪を認めてしまうのです。
すると陛下は、経典を朗読するという罰を武媚娘に与えました。
後日。
陛下は、素節のお尻の痣について侍医に詳しく尋ねます。
侍医いわく、素節のお尻には行血膏が塗られていたかもしれない、行血膏は血行をよくする薬なので、幼子の体に塗れば打撲のような痕に見えるとのこと。
それを聞いた陛下は、行血膏が痣の原因=武媚娘がハメられたと思い至ったようです。
すぐさま武媚娘に会いに行き、罰を撤回する陛下。
しかし武媚娘はそれを拒否し、そっけない態度を取りつづけます。
そんな彼女に、陛下は「一人で背負わずに朕に世話をさせてほしい」と伝えました。
武媚娘の目には涙が浮かび……。
【武則天-The Empress-】感想57話
皇帝になっても変わらない稚奴の優しさと温かさにほっこりしました。
稚奴はきっと、武媚娘を喜ばせたくて影絵を披露したのだと思いますが、武媚娘は先帝とのことを思い出して涙……。
まだ先帝が亡くなってそれほど経っていないので、武媚娘にとっては悲しみのほうが大きいのかもしれません。
後宮では、やはり武媚娘の才知は健在です。
稚奴に教えた“帝王の術“がこれほど見事にはまるとは、素晴らしいの一言。
稚奴(陛下)は、他の重臣には容赦なく罰を言い渡した一方で、長孫無忌のことだけは「長孫無忌を疑う者は誰であろうと許さない」と全員の前で知らしめました。
長孫無忌の表情から察するに、この稚奴の行動には感激した様子。
稚奴には、人心を得るための“帝王の術”をこれからも活用して偉大な皇帝へと登り詰めてほしいものです。
【武則天-The Empress-】感想58話
帝王のすべ、長孫無忌にばっちり効いてる!と思いきや、すぐに何かがおかしいと感づく長孫無忌はさすがでした。
長孫無忌は、武媚娘が奏上文を読んでいることも知ったので、これでまた武媚娘の命を狙い始めるかもしれません。
武媚娘は、昔から無駄な釈明はいっさいしない女性で、素節を害した罪に問われた今回も弁明をしませんでした。
妊娠中の身でどんな罰を受けてしまうのだろうと心配でしたが、稚奴が下した罰は“経典の朗読”という非常に甘いものでした。
これは実質、武媚娘を守った行動といえるでしょう。
武媚娘のお腹はだいぶ大きくなったので、そろそろ子が生まれるかもしれません!
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