【武則天-The Empress-】ネタバレ8話
皇太子の理解者
以前の皇太子は、皇太子妃を大切にし結婚後も3人の子を授かるほど仲睦まじい夫婦でした。しかし、3年前に称心が来てからというもの、皇太子は称心を片時も離さず、皇太子妃はないがしろにされるばかり。
宮殿内では、皇太子が男色なのではないかという噂まで立ちはじめました。この状況をどうにかしたいと考えた皇太子妃は、皇太子のもとへ行きもうひとり子を作りましょうと提案をします。
子ができれば噂もおさまり、皇太子の名誉も回復するからと。皇太子は善意は嬉しいとした上で、「だがそなたは私を理解していない」と言って皇太子妃の提案を拒みました。
「あなたが心を明かさないのだから、理解できないのは当然です」と皇太子妃。
すると皇太子は、真の理解者であれば言葉にしなくとも自然と心が通じ合えるはずだと言って、称心を引き合いに出すのです。自分にとっての理解者は称心だけだと。
彭婆との再会
婉言毒殺の容疑が晴れない如意は、しばらく掖庭で労役することになりました。それを知った韋貴妃は、労役者のボス的存在である羅玉珊を買収し、如意の顔を傷つけるよう命じるのです。
翌日。掖庭に連れて行かれた如意は、(2話で出会った)彭婆を見かけて声をかけます。ところが、彭婆は「お前は“あいつ”の差し金だろう」と警戒して如意を遠ざけようとするのです。
同じ場にいる羅玉珊は、如意の顔を傷つける機会をうかがいますが、彭婆が近くにいては実行できません。彭婆の詳しい出自などは誰も知りませんが、彭婆が掖庭で特別扱いをされているのは周知の事実。
これまで彭婆を傷つけた者はみな処刑され、見回りの兵たちも彭婆のご機嫌とりに必死です。その晩、羅玉珊は如意がひとりになったのを見計らい、仲間とともに襲いかかります。応戦する如意。
そこへ彭婆がやってきて争いを止めようとした時、羅玉珊の攻撃が手にあたり出血してしまいました。そのころ、李世民に召された徐慧は、囲碁で次の一手に困っている李世民に助言します。李世民は徐慧の聡明さを気に入ったのか、彼女を婕妤に昇格させて個人の宮も与えました。
【武則天-The Empress-】感想7話
普通の女子ならば、韋貴妃から受けた拷問のことを陛下に告げ口したくなるものですが、如意は陛下を困らせたくないという理由から、完全な証拠がないかぎり黙っていると決めました。
こういった深い配慮が、陛下から気に入られる理由なのだと思います。
また、今回は皇太子も登場!彼が足をケガした背景には大きな陰謀が絡んでいそうです。シンプルに推測をするなら、皇太子の座を狙った他の王子の仕業か、もしくは他の王子を皇太子の座につけたい人物の仕業でしょう。
また、後宮の争いだけではなく、後継者争いも始まるとなれば、ますますドラマが壮大になっていく予感です。皇太子があれほど称心に執着するのは、命を助けてくれたからという理由だけではなく“理解者”だからなのでしょう。
足に障がいが残ってしまったことで、ますます理解者の称心をそばに置きたがるのではないでしょうか。しかし、自分こそが力になりたいと願う皇太子妃からすると、称心は疎ましい存在なはずなので、今後は称心を排除しようとするかもしれません。
そして、掖庭送りになった如意はさっそくボス・羅玉珊に目をつけられてしまいました。どこに居ても誰かしらに目をつけられてしまう如意なので、これからも波乱万丈な日々が続きそう。
今後は、掖庭の彭婆がドラマのキーパーソンになっていく予感がします。役人すらも彭婆のご機嫌を取っていたことから、本来はかなり高い身分なのではないでしょうか。