アーサーを支える者
イグレーヌ王妃役/クレア・フォーラニ
イグレーヌ妃は、コーンウォール公の元妃。
夫亡き後はウーサー王の妃としてキャメロットに入ったが、ウーサー死亡後にはモーガンによって城を追放された。
モーガンは、イグレーヌに邪魔されて尼僧院に送られたと思っているが、実際はウーサーからモーガンを守るためにイグレーヌが尼僧院に行かせた。
ウーサーとの間にアーサーが産まれたが、出産直後に離された、ウーサーが亡くなった後に念願だった再会を果たす。
その後はキャメロン城にてアーサーを支え、民への気遣いも忘れない優しい人物。
マーリンに好意を抱き急接近する。
最後は、モーガンに刺されて亡くなってしまう。
伝説と比較
イグレーヌ(イグレイン)とコーンウォール公の間に、モルゴース、モーガン・ル・フェイ、エレインという3人の娘がいる。
【アーサー王伝説】では、モーガンとアーサーは異母姉弟とされているが、伝説でモーガンはイグレーヌとコーンウォール公の間に産まれている。
そのため、異母ではなく異父と表現されている。
本作でのモーガンは、モーガン・ル・フェイと予測されるが、どちらかと言うとモーガンの要素を取り入れたモルゴースの方が人物像に近い。
モルゴースは、ロット王と結婚し後に円卓の騎士となるガウェイン卿、アグラヴェイン卿、ガヘリス卿、ガレス卿を産んだ。
さらに、弟アーサーとの間に同じく円卓の騎士となるモードレッド卿を儲けた。
*【魔術師マーリン】では、モードレッドがアーサーを恨んで裏切り、最終的に陥れるシーンがある。
グィネヴィア役/タムシン・エガートン
グィネヴィアは、砂浜でアーサーと出会った。
海や湖を見ると”泳がずにはいられない”女性。
幼馴染のレオンテスと婚約し、結婚も決まっていたがアーサーに心奪われてしまう。
結婚式当日、たった1度だけという約束でアーサーと関係を持ちレオンテスに気づかれないよう、初夜の晩には鹿の血をベッドに垂らして細工した。
結婚後は、アーサーへの想いを胸に押し込めてレオンテスの良き妻になろうと頑張っていたが、アーサーへの想いを断ち切ることが出来ず苦悩する。
イグレーヌに姿を変えたモーガンに秘密を打ち明けてしまい、それが原因でレオンテスとの仲に深い溝が出来る。
【魔術師マーリン】では、モーガンの侍女として登場した。
伝説と比較
グィネヴィアは、南西イングランドにあるキャメリアード王国のレオデグランス王の娘でアーサー王の王妃。
若い頃にアーサーと婚約したが、その後 円卓の騎士のひとりランスロットに一目惚れし、アーサーに隠れて密会し不倫を重ねていた。
祝宴の席に2人の姿が見えなかったことから、アグラヴェイン卿とモルドレッド卿が2人の事を明るみにした。
ランスロットは逃亡し、グィネヴィアは処刑されることになったが処刑寸前にランスロットがグィネヴィアを助けに来た。
その際の戦いでガウェインは弟のガヘリスとガレスを失い、ランスロットに復讐の炎を燃やす。
アーサーは、ランスロットと決着をつけるためグィネヴィアをモードレッド卿に預けるも、彼はグィネヴィアと結婚し王位を狙った。
*ただ、これに関しても様々な物語がある
エクター卿役/ショーン・パートウィー
エクター卿は、マーリンから預かったアーサーを我が子のように育て教育した人物。
アーサーとケイがキャメロットに向かった後、ロット王とモーガンにより襲撃を受け逃げたものの妻が攫われてしまう。
その後、命からがらキャメロン城に辿り着くも、妻はアーサーへの見せしめとしてロット王に殺害された。
執事として、そして闘志としてアーサーの補佐を務めていたが、ロット王がキャメロン城を襲撃した際、ロット王と相打ちし妻の復讐を果たした。
伝説と比較
【アーサー王伝説】でのエクターは、本作とあまり変わりませんが、妻を失ったという記述は見当たりませんでした。
特に重要人物とは書かれていませんが、彼がいたからこそアーサーは国を思い民衆を思いやる誠実な王になったのかもしれません。
ただ、アーサーが「エクスカリバー」を抜いたと知った際、アーサーの父がウーサー王であると宣言したとのこと。
ウーサー・ペンドラゴン役/セバスチャン・コッホ
ウーサー(ユーサーとも言う)は、アーサーの父でキャメロットの国王。
コーンウォール公・ゴルロイスの妻イグレーヌに一目惚れしたウーサーは、イグレーヌを奪うためにコーンウォールに攻め入った。
コーンウォール公が戦で城を留守にしていた時を狙い、マーリンにコーンウォール公の姿に変えてもらいイグレーヌと一夜を共にした。
マーリンは、顔を変える報酬としてアーサーを希望した。
この戦でコーンウォール公は死亡し、ウーサーは勝者としてイグレーヌを妃にする。
この時代は、勝者が欲しいものを奪うことが許されていた。
ウーサーは、暴力的な面があり実の娘モーガンをも殺そうとした。
モーガンが尼僧院から戻った時も、彼女を城から追い出している。
伝説と比較
一言で言えば暴君。
ウーサーがサクソンとの戦に勝利してキャメロンの新王となった際、空に燃え上がるような星が現れた。
この意味をマーリンに尋ね、その預言に基づいて2匹の黄金の竜を作らせたことがペンドラゴンという姓の由来となっている。