陰謀を目論む者たち
ロット王役/ジェームズ・ピュアフォイ
ロット王は、ウーサーと敵対していたがウーサーの死後、モーガンと手を組んで大国を築こうと目論んだ。
モーガンと深い仲になるも、信用してはいなかった。
アーサーの育ての母を攫ってキャメロット城に連れて行き、アーサーの目の前で殺害し警告とした。
アーサーが引かなかったためキャメロン城に奇襲を掛けるも、エクターと相討ちになって倒れた。
伝説と比較
ロット王は、ウーサーとイグレーヌが結婚した後、モルゴースと結婚した。
*モルゴースはイグレーヌとコーンウォール公の娘。
モルゴースはアーサーの義姉なのでロット王はアーサーの義兄と言うことになる。
ロット王は、モルゴースとの間に後に円卓の騎士となるガウェイン卿、アグラヴェイン卿、ガヘリス卿、ガレス卿を儲けた。
*古い物語にはモードレッド卿の父になっていることがある。
さらに、マロリー版ではアーサーの即位に反対し、11人の王と共に反乱を起こしたとも記されている。
シビル役/シニード・キューザック
シビルは、モーガンが預けられた尼僧院の修道女。
尼僧院の火事により済むところが無くなったという理由でモーガンを頼ってきたが、実はモーガンをキャメロットの女王にするべく裏で手を回していた。
モーガンに対する愛情が深く、母親代わりとして彼女を支えていた。
最後にすべての罪を背負いガウェインに首を落とされた。
修道女の仮面を被った、人の死をも厭わない悪魔のような人物。
伝説と比較
伝説に修道女は登場するも、シビルではないと思われる。
【CAMELOT/キャメロット】と【魔術師マーリン】の違い
【CAMELOT】は、アーサーとグィネヴィアの恋をうっすらと描きつつ、アーサーが王になるまでの過程を描いた重厚ドラマ。
伝説と同じく、アーサーはウーサーの非摘出子としてエクター卿に預けられ、ウーサー亡き後はキャメロットを良い国にすべく奮闘していく。
作中のマーリンは、ある理由から魔術を封印し知恵と予知夢だけでアーサーを支えている。
マーリンは、騎士や人々が死にそうになっている時、「魔術師なのに助けられないのか」というシンが何度かあったが、彼は「無理だ」と言って決して助けることはしなかった。
一度だけ、愛するイグレーヌの命を救う場面があるが、彼の様子を見たイグレーヌが拒否した。
マーリンが死にそうな人を助けない理由がこの時に判明した。
人の命を救うには、自分の命と引き換えにしなければならなかったのだ。
一方で、【魔術師マーリン】はアーサーの成長と共に、マーリンを主軸にしコミカルな雰囲気を取り入れたドラマとなっている。
古い友人を訪ねて田舎から出て来たマーリンが、ひょんなことからアーサーの世話係となった。
この国では、魔法はご法度だったためマーリンはアーサーの目を盗んで魔法を使い、何度となくアーサーの危機を救っている。
さらに、アーサーはエクター卿に育てられることなく、ずっと「王子」としての生活を送って来た。
姉とは仲が良かったが、その姉は魔法が使えることをひた隠しにしていた。
あることをきっかけに闇に落ち、アーサー失脚を目論む。
【魔術師マーリン】で描かれているアーサーは、ちょっと抜けているようなキャラクターで、マーリンと共に成長し、次第に王となるべく素質が現れてくる。