【カーニバル・ロウ】はAmazon Primeで配信中の、アマゾンオリジナルドラマ。
【ロード・オブ・ザ・リング】シリーズでエルフ役を演じて大ブレイク、【パイレーツ・オブ・カリビアン】でウィル・ターナー役で一気に注目を集めたオーランド・ブルームが主演を務めています。
人間とフェイという種別が共存する世界を舞台に、愛と憎悪、人種差別や移民などをテーマに描かれたスチ-ムパンク。
ワイルドな男らしさを匂わせる、オーランド・ブルームの演技も必見のドラマです。
Amazonオリジナル【カーニバル・ロウ】
カーニバル・ロウで連続殺人事件が横行するが、政府は下層階級の市民の死など気にも留めない。そんな中、元熟練兵の捜査官ライクロフト・ファイロストレートだけが、事件を解決することで、壊れゆく平和を保とうとしていた。しかし、妖精の難民ヴィネット・ストーンモスがバーグに姿を現したことで、ファイロの脳裏に、忘れようとしていた過去がよみがえっていく。
出典:AmazonPrinevideo【カーニバル・ロウ】から引用
バーグという国では、人間にクリッチ(ピックス)と呼ばれる異形族(妖精)が迫害されながら生活していました。
バーグにある、カーニバルロウという歓楽街で殺人事件が発生し、ライクロフト・ファイロストレート捜査官(オーランド・ブルーム)が捜査にあたります。
被害者はアシュリン(エリカ・スタルコワ)というピックスで、肝臓を抜き取られるという惨殺死体で発見されました。
ファイロは、アシュリンの部屋にいたラニヨン(サイモン・マクバーニー)という男から彼女について話を聞きます。
アシュリンは美しい声を奏でるフェイで、かつては上流階級の人々が押し寄せるほど人気の歌手でしたが、その後人気が落ちてふさぎがちになってしまったとのこと。
ラニヨンは、コボルド一座の座長でカーニバル・ロウに戻ったから、アシュリンに会いに来たと話します。
通常、警察はピックスが殺害されても記入するだけで、捜査は行わないのですがファイロだけは別でした。
犯人を必ず捕まえると、単独で犯人探しを始めたのです。
ところが数日後、再び同じ事件が発生。
ファイロが事件を捜査していくうち、被害者にはある共通点があることに気づいたのです。
【カーニバル・ロウ】の見どころ
フェイの羽やパックの角がリアル!
物語はファイロとピックス(人間にはクリッチと呼ばれている)が中心に展開され、その中で大富豪となったパックのアグレウス(デヴィッド・クワック・アサモア)と、ピックスを蔑んでいたイモジュン(タムジン・マーチャント)という移民船の所有者の妹との物語も並行して進んでいきます。
特に、フェイとパックがクローズアップされていることが多いのですが、本作ではフェイの羽がとてもリアルな動きをするのが特徴で、これは視聴者からも高く評価されているところです。
カーニバルロウ、エロあるし臓物飛び出すし、妖精が羽ばたくシーンどちゃくそ綺麗で、内臓めっちゃリアルで鬱々して緊張感あって好き😌あと主人公2人が顔が良すぎていい😌
— やまじ (@mirrorzii) September 21, 2019
カーニバルロウ、ビジュアルが素晴らしくて多分ハリウッド映画並みにお金かけてるんじゃないか。SFXは本物みたいにリアルで室内インテリアや建物も映画並みのクオリティ。チェコで撮影したらしいけど雰囲気が素敵。しかし残念なのはストーリーが思ったより意外性がないって事かな?いやこれからかな?
— *mag**gia* (@risumaru) September 19, 2019
しなやかで重みがあって美しい、羽音もリアル。
事件の被害者の状況もかなりリアルに描写されています。
また、パックは古代イタリアの神格ファウヌスをモデルにしているようですが少し形が違います。
角は羊のように丸まっていて、顔と一体化するかのように精巧に作られており足部分には蹄があります。
イモジュンがパックに恋に落ちるという展開の中で、何度もパックがクローズアップされるのですが、どの部分から特殊メイクになっているのかも分からないほど。
こういった細かい部分からも、映画並みのクオリティで製作されたということが分かって頂けると思います。
様々な文化を取り入れた時代背景
物語の舞台はヴィクトリア調をベースとしたイギリスで、カーニバル・ロウはかつてヒトラーの時代に存在した、ゲットーに似たような場所です。
時代背景は、ドイツの雰囲気があったり、イギリスの雰囲気があったり、かと思えばアメリカ的な部分もあります。
警察の制服は、英国と米国のデザインを合わせたような感じで、時代設定は17世紀~19世紀くらいでしょうか。
ファンタジー要素にミステリーを詰め込んだというような感じですが、様々な時代背景を堪能できるのも魅力のひとつ。
また、現代のイギリスが抱える移民問題を反映しているとのことで、現代社会における実情が浮き彫りになっています。
ワイルドなオーランド・ブルームにホレる!
オーランド・ブルーム演じるファイロは人には言えない隠し事がある捜査官。
口数は少ないもののピックスに対しては、人と同じように接し他の捜査官が適当に済ませる事件も、彼は徹底して操作を行っていました。
警察内部では、ファイロに敵対する者も多いからか孤立しているような感じです。
【パイレーツ・オブ・カリビアン】シリーズでウィル役を演じた時も、シリーズが進むごとにワイルドさが増していましたが、本作ではそれが一気に噴き出したという印象を受けました。
女性との絡みのシーンでも、捜査官として捜査するシーンでも、男らしさが爆発しています。
帽子のつばから覗かせる視線、ヴィネット(カーラ・デルヴィーニュ)を見つめる優しい目、真実が分かった時の怒りの目。
どの表情を見ても、ホレボレするほどの色気を感じます。
一味違ったオーランド・ブルームを見てみたいという方にはお勧めの作品です。
以下、結末に関する重要なネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意ください。
【カーニバル・ロウ】ネタバレ(結末)
被害者は全てファイロに関わる人物
カーニバル・ロウでの最初に被害者はアシュリンという妖精でしたが、彼女はファイロの実母でした。
ファイロは、人間とピックスの間にできたハーフ・ブラッドだったのです。
次の被害者となったのは、ファイロが幼少期に過ごしていた児童養護施設の施設長で、その次はファイロが事件の手がかりを探すために相談していた魔女。
最後は、ファイロの実父だったバーグ国の首相アブサロム(ジャレッド・ハリス)。
すべてがファイロに関わる人物でした。
ただ、ファイロは初めから両親のことを知っていたわけではなく、事件を捜査している間に少しずつ気づいていきます。
また、犯人の本当の目的は ファイロ自身を葬ることでしたが、彼の存在を掴めなかったのでファイロに関わる人物を殺害していったのです。
犯人は嫉妬に狂った首相の妻だった
殺害後に肝臓を抜き取るという事件を起こしていたのは首相の妻パイエティ(インディラ・バルマ)で、彼女の元に届いたある1通の手紙がこの事件を超すきっかけとなったのです。
アシュリンからパイエティ宛てに届いたという手紙には、「自分はフェイで、アブサロムとの間に子供が出来たけれどどうしたらいいか」というような内容が書いてありました。
しかし、この手紙はアシュリンが出したものではなく、アブサロムと敵対する政治家ロンガーベインの娘ソフィ(キャロライン・フォード)が、アシュリンの名で出したものだったのです。
なぜソフィがそんなことをしたのか、それはバーグを支配するための前章。
この関係が少し複雑なのですが、アブサロムとパイエティの間にはジョナ(アーティ・フルーシャン)という息子がいます。
ロンガーベイン(ロナン・ヴィヴァート)とパイエティは愛人関係にあったようで、パイエティ曰く ジョナとソフィは血が繋がっているとのこと。
恐らく、ジョナはロンガーベインとの間にできた息子ですが、アブサロムの子として産んだのでしょう。
ソフィはこのことを知っても、それが真実かどうかわからないからとジョナと関係を持ち、なおかつ父ロンガーベインとパイエティに復讐すること、さらにバーグを支配するのに邪魔なアブサロムを陥れるために手紙を出したと思われます。
手紙1枚ですべてを手に入れ、さらにジョナまで抱き込むことに成功しました。
また、惨殺事件はパイエティが自ら手を下したわけではなく、自らの嫉妬や怨念から暗黒の化身を生み出し、操っていたのです。
パイエティはプライドが高い女性だったので、自分の夫が人間ではなくピックスと関係を持ったことが許せなかったのでしょう。
最後は、自らの手でアブサロムの肝臓を抜き取って殺害しました。
【カーニバル・ロウ】感想。ユーザーの人気度は?
カーニバルロウ観終わりました‼️
中身濃い!
マジ面白い👌
エロスな部分も多々アリなんか興奮したw— デン (@jpntao) September 30, 2019
カーニバルロウ冒頭から「そこまでする?」レベルで死体がグロくて妖精ファンタジードラマだと思ってたからびっくり
— 蓮華🚒🔥 (@ckalenn) September 30, 2019
カーニバルロウ観てるんだけど現実世界をめちゃめちゃ皮肉ってて良き。世界観も好き。
— こなちよ🥺💕 (@31_conachiyo_31) September 29, 2019
オーランドブルーム検索からの
カーニバルロウ…
一気に見てしまったやっぱりカッコええなぁ
— misato (@mithusa) September 29, 2019
沢山の方から高く評価されているのがお分かりいただけると思います。
中には、ストーリーが進まない!という声もありましたが、その中には犯人につながる重要な鍵や、ファイロとの関係が明かされたりするなど、物語を語る上のキーワードが散りばめられているので必要な展開なのです。
すでにシーズン2の更新も発表されている【カーニバル・ロウ】シーズン1は全8話で終了。
ジョナとソフィが政権を握ったバーグでは、ロウにいるピックスはカーニバル・ロウへと押し込められ、バーグから出ることも許されず、フェイは飛んだ瞬間に銃殺されることになってしまいました。
まるでゲットー状態の中、ヴィネットとファイロも離ればなれにされてしまいますが、ファイロは自ら「自分はピックスだ」といい、カーニバル・ロウに入っていくというシーンで終わります。
また、イモジュンもパックを愛してしまい、激怒してパックを撃ち殺そうとした兄の隙をつき、2人で船で逃避行してしまいました。
シーズン2では、変わりゆくバーグを舞台に、ヴィネットとファイロのストーリーとイモジュンとパックの物語が中心となって展開しそうです。
【カーニバル・ロウ】の作品情報
【製作】
アメリカ
【配信】
Amazon Prime Vodeo
【キャスト】
オーランド・ブルーム、カーラ・デルヴィーニュ、デヴィッド・ジャーシー、カーラ・クローム、アンドリュー・ガワー、タムジン・マージャント、ジャレッド・ハリス、インディラ・ヴァルマ、サイモン・マクバーニー、アーティ・フルーシャン、アリス・クリーグ、ジェイミー・ハリス、ロナン・ヴィヴァート、キャロライン・フォード、メイヴ・ダーモディ、デヴィッド・クワック・アサモア
【カーニバル・ロウ】はAmazonPrime でご覧いただけます。