【キャッスルロック】1話ネタバレ、解説と考察。
スティーヴン・キング×J.J.エイブラムスのタッグで制作され、全米を震撼させたミステリーホラー。
アメリカ・メイン州にある架空の町を舞台に次々と巻き起こる戦慄の事件。
町は呪われているのか、それとも……。
【キャッスルロック】1話あらすじ
1991年、アメリカ合衆国メイン州ティーランドで、ヘンリーという少年が忽然と姿を消しました。
誘拐が疑われ、警察の捜索が行われるなか父親が瀕死の状態で発見され、その3日後死亡。
ヘンリーが行方不明になってから11日後。
彼はキャッスルロックの凍りついた湖の上で立っているところをアランという保安官に保護されるも、11日間の記憶は一切なかったのです。
ただ、彼の手の中には小さく白い人形だけが握られていました。
そして2018年。
ショーシャンク刑務所長のD・レイシーが定年退職を前に、自殺を図り死亡しました。
愛する妻もいて、幸せな生活を送っていた彼がなぜ死を選んだのか。
しかし、ショーシャンク刑務所内では彼の死を不思議に思ってはいませんでした。
なぜなら、これまでに所長4人が在職中に死亡していたから。
レイシーの後に、新たに女性の所長が赴任します。
彼女は、看守のザレフスキからショーシャンク刑務所内にあるF棟が、1987年に火事になって以来30年間も使われていないことを知り、収益を上げるためにF棟を使用することに。
ところが、ザレフスキと同僚の看守2人で調べに行ったところ、誰も入ったことのないF棟に何者かが侵入した形跡を見つかったのです。
足跡を辿って行くと、その先には大きな鉄の扉。
ドアを開けて入ってみると、かつて使用されていた貯水タンクの中に出たのです。
タンク内には、大量の煙草の吸殻、イス、テーブルがありました。
「誰かがいた」
しかしその時、奥に作られていた牢の中で監禁されている青年を見つけたのです。
【キャッスルロック】1話解説
ヘンリー・ディーヴァー
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青年は一言もしゃべらなかったため、所内では指紋から彼のデータを調べてみましたが、犯罪歴どころか交通違反で捕まったことすらなく、身元が分からなかったのです。
しかし所長は、刑務所内で監禁されていたことが知られれば自分の評価が落ちると、この件は口外せずに所内で解決しようと考えていました。
どうにかして青年の身元が知りたい。
そこで所長は、直々に青年に聞いてみることにしたのです。
「こんな事に付き合っている暇はないの、あなたの名前は?話せないの!?」
その時、青年は「ヘンリー・ディーヴァー。ヘンリー・マシュー・ディーヴァー」と答えたのです。
ただこの名前は彼の名前ではありません。
ヘンリー・ディーヴァーは、11日間姿を消した少年の名前だったのです。
彼はなぜヘンリーの名を口にしたのかは、1話では明らかになっていません。
青年は誰に監禁されていたのか?
青年が誰に監禁されていたのか、なぜヘンリーの名前を言ったのかは、ラストの方で判明しました。
青年を監禁していたのは、自殺した前所長レイシーで、彼はまるで誰かを監禁するかのように貯水タンクの中に牢を作っていたのです。
ただ、青年は監禁されているというより、むしろ保護されているかのようでした。
さらにレイシーは、「もしも見つかったら”ヘンリー・ディーヴァーを呼べ”」と青年に伝えていたのです。
しかしこれは、1991年の時点でレイシーの若かりし頃にもかかわらず、すでに青年は2018年に見つかった時と同じ姿。
彼は何者なのか。なぜレイシーは青年を隠していたのか。
新所長は青年の存在をひた隠しにしようとしましたが、ザレフスキが内密でヘンリーに連絡しました。
ヘンリーの行方不明とレイシー自殺の関連性
レイシーが自殺したのは、キャッスルレイクの崖でした。
彼は木に縄をくくりつけ、その縄を車の中に通して自分の首に巻き付け思い切りアクセルを踏んだのです。
遺体は頭部が無いままで発見されました。
ところが、1991年にヘンリーが姿を現したのも、実はキャッスルレイクだったのです。
アランからその話しを聞いたヘンリーは、自分の失踪事件とレイシーの自殺には関連性があると感じたのか、その日の夜キャッスルレイクを訪れることに。
レイシーが自殺した木には、彼の写真や花束が祭られていただけで、何も思い出せることはなかったのです。
ただ、ヘンリーの背後には”いなくなった時の少年ヘンリー”らしき人影が……。
さらに同じころ、ショーシャンク刑務所では不思議なことが起こっていたのです。
その日は、ザレフスキが監視室で監視をし、他数名の看守は囚人らの監視をしていました。
監視カメラには、青年がいる部屋も映っていましたが少し目を離した隙に、青年の姿がみえなくなり尚且つ看守全員が殺害されている映像が映っていたのです。
ザレフスキは、青年が看守を殺害して牢から逃げたと思い、非常ベルを鳴らすと拳銃を握りしめ、監房の様子を見に行きます。
ところが、看守は全員無事で何も問題は起こっていなかったのです。
ザレフスキが見た映像は一体何だったのか。
【キャッスルロック】1話考察と感想
若き頃のレイシーが、「見つかったらヘンリー・ディーヴァーを呼べ」と言っていたシーンで、彼の目がチラチラと小刻みに動いていました。
瞳の中に、青白い光のようなものが見えて、まるで青年に暗示を掛けているかのようでしたが、これはたぶん彼との会話ではないかと……。
青年が話したのはヘンリーの名前だけで、あとは一切話しません。
瞳を動かすことによって、その言葉を伝わりやすくするような……。
ちょっとSF要素が入ってしまうかも、と思いつつもどうしても目の動きが気になります。
また、レイシーが自殺した理由については”役目を終えたから”ではないかと推測しました。
全所長は在職中の自殺でしたが、レイシーは退職する当日の自殺。
キャッスルロックの町は呪われているとなっていますが、呪いとはまた違うような気もします。
だとすれば青年は一体何なのか。
日常的なことも知らない上に、歳も取らない不自然な状況。
1話ではまだ詳しいことは明かされていないので、今後どうなるのかスティーヴン・キング×J.J.エイブラムスが作り上げたストーリーを楽しみにしてみましょう。
【キャッスルロック】の作品情報
【製作】
2018年
スティーヴン・キング×J.J.エイブラムス
【キャスト】
ビル・スカルスガルド、テリー・オクィン、シシー・スペイセク、メラニー・リンスキー、ジェーン・レヴィ、スコット・グレン、アンドレ・ホランド、リジー・キャプラン、ティム・ロビンス、ノエル・フィッシャー、エルシー・フィッシャー、マシュー・アラン、バーカッド・アブディ、ユスラ・ワーサマ、ポール・スパークス