Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】1話~3話の見どころと考察。本作は、Channel ZERO:シリーズの第4作目。ある日地下室へ向かうと、そこにはあるはずのない”ドア”が突如として現れました。そしてその中からは、自らのトラウマを思い出させるものが姿を現すのです。
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Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】1話~3話
幼馴染で親友のジル(マリア・ステン)とトム(ブランドン・スコット)は、結婚を機に親から譲り受けたトムの実家へと越してきました。
新生活に心躍るジルたちは、翌日 有り得ないものを目にすることに。
それは、地下の物置にあるはずのない”青いドア”でした。
トムの家族も知らないというそのドア……。
気味の悪さを感じながらもトムはドアを開けようとしますが、青いドアには鍵穴もなく鍵も掛かっていないのにビクともしませんでした。
しかし、そんなトムを見かねたジルがそっとドアに手をかけると、何の抵抗もなく開いたのです。
ジルが中に入り目にしたのは、幼いころに遊んでいた”空想の友人”プレッツェル・ジャックの姿でした。
プレッツェル・ジャックは、ジルに忘れていた幼いころのトラウマの断片を思い出させると、どこかへと消えてしまいました。
それから現れるようになったプレッツェル・ジャックは、友人であるジルを苦しめる者たちから守るために、人々に襲い掛かかったのです。
そしてついにその矛先は、隠し事を抱える夫トムへと向かってしまい……。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】登場人物
ジリアン・ホープ・ホッジソン(ジル)役/マリア・ステン
幼馴染で親友のトムとの結婚を機に、彼の実家を譲り受けて20年ぶりに地元へ戻ってきました。
ランドスケープアーキテクトとして働いており、トムと協力して自宅を夢の家に改装したいと考えています。
幼少期に、父親が他に家庭を持っていたことから両親は離婚して地元から引っ越しますが、それ以来ジルは男性不信になってしまいました。
幼少期のジルは、両親の離婚からショックを紛らわすため”空想の友人”(プレッツェル・ジャック)を作って遊んでいました。
トム・ホッジソン役/ブランドン・スコット
幼馴染で親友のジルとの結婚を機に、両親から実家を譲り受け2人で暮らし始めました。
ジルを深く愛しており思慮深い性格ですが、実はジルにも言っていない大きな秘密を抱えています。
ジェイソン役/ニコラス・トゥッチ
トムの友人で、少し無鉄砲な性格。
トムたちの家の改装を手伝ったり、不思議なドアを開けるために進んで手伝うなど、頼れる存在でもあります。
イアン役/スティーブン・ロバートソン
ジルとトムの家の隣に住む男性。
心理学の大学院生で博士論文を書くため、この町に引っ越してきたとのこと。
イアンもジルと同様に、不思議なドアを出すことができます。
アベル・カルナッキ役/スティーブン・ウェーバー
ジルのセラピストであり、彼女の抱える男性不信の問題を乗り越えるべく手助けをしています。
アベルの静かで単調な口調は、時々ジルを苛立たせることも。
サラ・ウィンターズ役/ダイアナ・ベントレー
メリー・ヒルに建つ家の改装をトムが請け負ったという女性。
トムからの頻繁な連絡に悩まされている様子。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】1話~3話見どころ
実在した”プレッツェル・ジャック”
ジルが幼いころに作った”空想の友人”であるプレッツェル・ジャック。
それは幼い頃に怖いことを考えては眠れなくなっていたジルが、自分を辛いことから守ってくれる存在として、プレッツェル・ジャックをパラパラ漫画のキャラクターとして作りました。
プレッツェル・ジャックはピエロのような見た目をした軟体人間で、それは当時ジルが父と行ったサーカスから構想を得て作られました。
父が家から出た後は、プレッツェル・ジャックがクローゼットの奥にできたドアから現実に現れるようになったのです。
しかし、ジルが母と地元を離れた以降、プレッツェル・ジャックが現れることはありませんでした。
ジルは、忘れてはいなかったもののどこか夢のような記憶だったと口にしています。
そしてまたプレッツェル・ジャックが現れ、ジルを守るため周囲の者を襲いだしたのです。
トムの大きな秘密
トムが抱える大きな秘密は、ジルと出会う前に付き合っていたサラ・ウィンターズとの間に子供が出来ていたこと。
しかもサラは夫にその事実を伝えておらず、実子として育てています。
トムはサラとの関係はあったものの、ジルと二股を掛けておらず、子供については後から知ったと言います。
ジルの父の裏切りのことがあったから言えなかったとトムは説明しますが、ジルにとってそれを秘密にされていたことの方が辛いことでしょう。
このことが2人の関係に溝を生まなければいいのですが……。
ドリーム・ドアは自ら創り出せる⁉
ジルたちの隣人であるイアン(スティーブン・ロバートソン)は、地下からプレッツェル・ジャックが現れて動揺するジルに対し、近所の者たちでパトロールをすることを提案するなど、何かとジルを気にかけます。
その後も、プレッツェル・ジャックに追われるジルとトムの元にタイミングよく現れたりするなど、謎の多い人物です。
プレッツェル・ジャックに追われるジルとトムを助け出した後、自分の家に招いてドリーム・ドアについて実演して見せました。
イアンもジルと同様にドリーム・ドアを出すことができる上、この能力について知見があるのか自在にコントロールできるのです。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】1話~3話の考察
ドリーム・ドアとは何か
今のところ、ジルとイアンのみが創り出すことのできるドリーム・ドア。
これについてイアンの話から、
- 人が抱える葛藤(恐怖や不安など)が形を持ち、通常心の中に存在する秘密のドアが実在する
- 今まで同じ能力者には出会ったことはない
- 同じ能力者を感じ取れるため、ジルの隣に越してきた
- 自分で創り出したものは操ることが可能
- 数百キロ圏内まで自身の感情に反応する
- 新たに創り出すことも可能だが、自分が消耗するため注意が必要
これらのことから、ドリーム・ドアは自分が望んだものを創り出せるということがわかりました。
イアンが嘘をついていなければ、この能力者はジル以外まだ見つかっていないことになりますが、能力者を感じ取れるというのは一体どのくらいの距離からわかるのかも気になるところ。
イアンは同じ能力者を探し求めて旅をしていたのか、どこにいても同じ能力者を感じ取れるのか。
しかし、もしどこにいても能力者を感じ取れるのであれば、イアンはもっと早くジルの元に現れてもおかしくないはずなので、この線は考えにくいです。
だとすれば、イアンは同じ能力者を探し求めて旅をしていたと考えられます。
ドリーム・ドアの発出条件
今のところジルとイアンのみがドリーム・ドアを操ることができ、尚且つイアンは自在に操ることが可能ですが、この能力を持つ者と持たない者の定義は明らかとなっていないうえ、能力者であるジルとイアンの共通点も不明です。
しかし”空想の友人”を作って遊ぶのは、一人っ子など1人遊びをしていた子供に多いのではないかと思います。
事実ジルは一人っ子でしたし、自分を守ってくれる理想の友人として空想のプレッツェル・ジャックを作りました。
イアンについては明らかとなっていませんが、何らかの理由から1人遊びをしていて彼もまた、”空想の友人”を作って遊んでいたのではないかと考えます。
逆にドリーム・ドアを出すことの出来ないトムには、”空想の友人”を作って遊んでいたような描写はなく、ジルの”空想の友人”について面白がっている様子も見られました。
これらのことから、ドリーム・ドアの発出条件は”空想の友人”を作って遊んでいたことがある者に限定されるのかもしれません。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】1話~3話の感想
Channel ZERO:シリーズ第4作目の【ドリーム・ドア】も、これまでと同様に全6話と非常に短いものとなっており、サクサク観られるのが魅力的です。
ある日突然現れた見覚えのない”ドア”、これはジルによって現れたものだとわかりました。
それにしても、自分の実家に突然知らないドアが現れたトムからすれば、とんでもない恐怖だったに違いありません。
何のためのドアなのか、何故ジルとイアンのみが能力を持つのかとても気になります。
様々な謎が明らかとなるであろう、後半4話~6話は8月21日配信予定です。