Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】4話~6話の見どころ。ジルの”空想の友人”が実現して彼女の周囲の者を襲い始めたことで、警察から不審な目を向けられるジル。そんな中ジルたちの隣人のイアンは、ジルのドリーム・ドアの能力の訓練を買って出ました。すると、イアンには驚くべき秘密が隠されていたのです……!
© 2018 Universal Cable Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
オフィシャルサイト
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】4話~6話
イアンの元でドリーム・ドアの訓練を受けることを決めたジルは、湖畔に建つ大きな別荘に連れてこられました。
そこでジルは、ドリーム・ドアを使って小さな生き物を出す訓練を始めますが、なかなか上手くいきません。
ジルとイアンの場合は、人々の抱える葛藤が具象化されるため、プレッツェル・ジャックはジルの怒りの感情により出現しました。
しかし、この訓練では頭の中で出したい生き物をはっきりと描く必要があるので、上手く描けていないとちゃんとした生き物が出来上がらないのです。
さらにこの能力を使うとひどく体力を摩耗するため、ジルは食事もとらず疲れて泥のように眠ってしまいました。
その後、ジルの携帯が鳴り続けイアンが手に取ります。
そこにはジルの父から大量のメールが来ており、大事な話があるから会いたいというものでした。
それを見たイアンは車を走らせ、ジルの父のいるモーテルへと向かいます。
そして、ジルの父の部屋を訪ねたイアンは「娘じゃなくて悪かったな、父さん」と……。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】4話~6話ネタバレ
イアンの正体
ジルたちの隣人で、プレッツェル・ジャックに追われるジルとトムの元にタイミングよく現れたり、やたらとジルを気にかけたりと謎の多い青年イアン。
そんな彼の正体はジルとは異母兄妹の兄にあたると、ジルの父との会話から明らかになりました。
以前、ジルが”父は別の家庭を持っていた”と言っていた家庭こそが、イアンの家庭だったのです。
そして、イアンがジルの存在を知ったのは最近で彼女もドリーム・ドアの能力を持つことから、この能力は父からの遺伝だと言います。
しかし、父はそれを認めません。
昔から父は、母と違ってイアンの能力を理解する気はなく、彼を問題児扱いして抑え込もうとしたりジルから遠ざけようとしていました。
そんな父への怒りを抱えたイアンは変わらぬ父の様子を見て、ドリーム・ドアを使って実現させた”トール・ボーイ”に父を殺害させてしまったのです。
イアンの執着
イアンは同じ能力者であるジルという存在を知り、とても興奮しているようでした。
今まで誰にも理解されないドリーム・ドアの能力を1人で抱え、孤独に過ごしてきたイアンからすれば無理もないでしょう。
しかし、次第にそれはエスカレートし異母兄妹という関係を抜きにジルが好きだと言ったり、一緒に作品を創り上げようと言います。
そんなイアンの常軌を逸した様子からジルは、彼を拒絶してトムと生きていく道を選びます。
それでもなお、諦める気のないイアンはドリーム・ドアを使って次々と怪物を創り出し、トムの殺害を命令したのです。
ジルの能力の成長
イアンから訓練を受け始めたジルは最初のうちは上手くいかず、ドリーム・ドアから出てくるのも ちゃんとした生き物の形をしていない状態でした。
次第にジルは無意識の状態でもドリーム・ドアを発出させるようになり、その時はトムとの子供を強く望む思いから赤ちゃんが現れました。
しかし、ジルはまだ上手く能力を扱えないため現れた赤ちゃんは五体不満足のとても弱弱しい姿で、時機に亡くなってしまいます。
ところが、イアンが創り出した”トール・ボーイ”に追い込まれた際には、初めて自らの意思でドリーム・ドアを出しプレッツェル・ジャックを呼び出すことができました。
そして、現れたプレッツェル・ジャックは以前のように暴走するのではなく、きちんとジルの命令に従い行動するのです。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】4話~6話の解説
プレッツェル・ジャックやトール・ボーイは悪人ではなかった
ストーリー前半ではジルの周囲の者を襲い、時には殺害したプレッツェル・ジャックと、イアンに操られ数々の殺人を行ったトール・ボーイ。
彼らはまるで悪人のように見えましたが、これらはジルとイアンを守るための行動でした。
ジルとイアンの持つドリーム・ドアの能力は、使用者が窮地に陥った際に彼女らを救うために発動されるものです。
例えばジルが、イアンとトール・ボーイに対抗するべく、呼び出したプレッツェル・ジャックは、ジルとトムを守るために行動しました。
このプレッツェル・ジャックは悪ではなく善としての行動をしており、これはジルの精神状況と自制心によって決まります。
つまり、この能力が悪にも善にもなり得るのは、使用者の選択次第。
そのためイアンは無実の人々を殺害すべく、トール・ボーイの力を使うことを自ら選んだのです。
ドリーム・ドアは遺伝する
ジルとイアンが持つドリーム・ドアの能力の起源については、結局最後まで明らかになりませんでした。
しかし、ジルとイアンが共にこの能力を持っていることから、これは遺伝性であることがわかります。
このことを父は全く知見がないようでしたが、これはドリーム・ドアの能力が世代をスキップした可能性があります。
実際、ジルとトムの娘には既にその能力が出現していることが、ラストシーンの緑の小さなドアからわかりました。
そのためジルは、いずれ娘にこのドリーム・ドアの能力や、制御方法について教える必要があります。
Channel ZERO:シリーズ【ドリーム・ドア】4話~6話の感想
気味の悪い軟体ピエロは実は悪いものではなく、最終的にはジルとトムを守ってくれる存在だったのが良かったです。
ドリーム・ドアというとても不思議な能力は、使用者次第で悪にも善にもなり得るとは奥深いものを感じました。
しかし、やはりジルたちの娘にも遺伝してしまっているので、イアンのように悪用しないようにきちんと彼女にも訓練をする必要がありますね。
Channel ZERO:シリーズ第4作目となった【ドリーム・ドア】の続きですが、「シーズン4以降Channel ZERO:シリーズはSyfyに参加できなくなる」と作家のアントソカは述べました。
ところがその後、「シーズン5と6のコンセプトについて話し合った」との発言がされており、現時点でシーズン5はキャンセルされたものの、いずれ復活すると言われています。