「陳情令(ちんじょうれい)」33話・34話・35話あらすじネタバレと感想。

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「陳情令」33話・34話・35話あらすじネタバレと感想。崖から身を投げようとした魏無羨の手を藍忘機が掴みます。

そこへ江澄が剣を振り下ろしますが、剣を突き立てたのは傍の岩。しかし魏無羨は藍忘機の手を振り払って崖下へ落ちて行くのでした……。

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33話:剣霊

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各世家の者たちが一斉に魏無羨を襲って陰虎符を奪おうとしました。魏無羨は笛を吹き始めます。

藍忘機がやめるように言いますが、構わずに笛を吹き続けた魏無羨は血を吐いてしまうのでした。魏無羨に気をとられた藍忘機は右腕を傀儡に斬りつけられてしまいます。

高い所に登った魏無羨が各世家の者たちに「実力で奪い合え!」と言って陰虎符を投げると、陰虎符はバラバラになって飛び散りました。陰虎符を得るために斬り合いを始める各世家の者たち。

魏無羨はその様子を見ながら狂ったように笑いながら泣きました。そして魏無羨は崖の上に立ち、笛とともに身を投げようとします。

藍忘機は負傷している右手でなんとか魏無羨の手を掴みました。そこへ江澄が来て剣を振り下ろします。ところが江澄が剣を突き立てたのは魏無羨ではなく傍の岩だったのです。

しかし魏無羨は藍忘機の手を振り払い、自ら崖下へと落ちて行くのでした……。

16年後。藍忘機は魏無羨を大梵山から藍氏の拠点である雲深不知処に連れ帰っていました。魏無羨が意識を取り戻すと、傍で藍忘機が琴を弾いています。

藍忘機は、16年前に江澄が谷底を捜索させたが魏無羨の骸は見つからなかったと言いました。魏無羨も16年間、自分がどこにいたのかわからないと言います。

その後、魏無羨は座学の思い出に浸りながら雲深不知処の中を歩き回りました。冷泉にも行ってみると藍忘機が水に浸かっていましたが、その背中にはたくさんの鞭の痕があったのです。

魏無羨が来たことに気づいた藍忘機は慌てて服を着て冷泉から出てきます。魏無羨が鞭の痕について尋ねても藍忘機は答えません。

そこへ藍氏の弟子たちが霊が暴れ出したと言って藍忘機を呼びに来ます。藍忘機と魏無羨がその部屋へ行ってみると、藍氏の別の弟子たちが中から弾き飛ばされてきたところでした。

弟子たちの話によると、藍啓仁が莫家での騒動を引き起こした剣に問霊1をしたところ、剣霊の力が急に強大になって制御できなくなったとのこと。

魏無羨は呪符を書いて部屋の扉を開け、藍忘機とともに中に入ります。部屋の中には黒い煙に包まれた剣が浮かび、藍啓仁と数人の弟子が倒れていました。

藍忘機は部屋にあった琴を弾き始め、魏無羨も持っていた竹笛を吹き始めます。竹笛の音を聞いた藍啓仁は一瞬目を開けて「笛を吹くな 消えよ ここから出ていけ」と言いますが、またすぐに意識を失ってしまうのでした。

琴と竹笛を奏で続けると、宙に浮かんでいた剣が床に落ちました。魏無羨が拾うと剣が震え出し、魏無羨は剣を落としてしまうのでした。

藍啓仁は丹薬でも鍼でも目を覚ましません。藍忘機は弟子たちに自分の部屋に戻るように言います。

仮面をつけて部屋の外にいた魏無羨が弟子の1人、藍思追を呼び止めました。藍思追はあの日、自分たちが莫家に到着した後に剣霊が現れたということは何者かが故意に剣霊を放ったということだと言います。

今回のことに責任を感じる藍思追に、魏無羨は「悪いのは君たちじゃなく剣霊を放った奴だ」と言って慰めるのでした。

翌朝、魏無羨と藍忘機は剣霊が陰虎符の影響を受けていることについて話し合います。魏無羨は自分の陰虎符は16年前にすでにバラバラにしたので、可能性としては何者かが新たに陰鉄で作ったのではないかと言いました。

魏無羨と藍忘機は薛洋ではないかと思い当たります。魏無羨は陰鉄の欠片は4つだと言い伝えられてきたが、屠戮玄武の洞窟にあった黒い剣も合わせて5つなのではないかと言いました。

また魏無羨は、陰虎符に侵された剣霊が自分の復活と同時に現れたのは偶然過ぎるし、舞天女像の騒動も自分を狙ってのものだと言います。

魏無羨と藍忘機は再び剣を見て、剣が常に北西を指していることに気づきました。2人は北西にある聶氏の拠点へ行ってみることにします。

街で、物売りが夷陵老祖のものだという偽のお札を売っているのに遭遇する魏無羨。魏無羨が物売りと話していると、通りかかった金凌が突然物売りを蹴り飛ばしました。

金凌は両親の仇だと思っている夷陵老祖の話をしている物売りが許せなかったようです。魏無羨が金凌の行動を咎めようと声をかけると、金凌は急に「仙子シェンズ!」と誰かを呼びました。

走ってきたのは金凌が飼っている霊犬。犬が苦手な魏無羨は一目散に逃げ出すのでした。

※1 問霊・・・藍氏に伝わる魂と対話する仙術。
感想

ここから1話に出てきた16年後につながるのですね。

莫家に突然現れた剣霊は強大な力を持っていたようです。16年前の出来事と何か関係しているのでしょうか。

金凌は魏無羨が苦手な犬を飼っていたのですね。普段は怖いもの知らずな魏無羨が犬を見て豹変してしまうところにいつも笑ってしまいます。

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34話:人食い霊堂

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魏無羨は物陰に隠れて藍忘機を呼びます。藍忘機が魏無羨の前に立つと仙子はスタスタと帰っていきました。金凌も不機嫌に立ち去ります。

物売りが魏無羨に金凌から助けてくれたお礼を言いに来ました。魏無羨は物売りに最近起きた奇妙な出来事はないかと尋ねます。物売りは、この先の山領にある霊堂には人食い妖怪が住んでいるという噂を教えました。

その話を聞いた魏無羨はもしこの地域に妖怪が現れたら聶明玦が黙っているわけないのではないかと考えます。藍忘機によると、聶明玦は怪死を遂げて今は聶懐柔が宗主になっているとのこと。

2人が山嶺に行き、結界を破って霊堂に近づくと遠くから仙子の鳴き声がしました。藍忘機は金凌だけが結界を破って中に入り、結界を破れない仙子が遠くから鳴いているのだと推測します。

霊堂の後ろに回った魏無羨と藍忘機は壁が一部壊されているのを見つけました。金凌はそこから霊堂の中に入ったのではないかと考えた2人は後を追います。

魏無羨が霊堂の中に入ると耳をつんざく音が聞こえ、霊がいると感じました。霊堂の奥にはたくさんの棺が安置されていましたが、棺の中身は全て刀だったのです。

藍忘機が琴で問霊し”15~16歳くらいの少年がここに来たか”と尋ねると霊は”今ここにいる”と答えます。しかし魏無羨が霊堂の中を探しても金凌は見当たりません。

再び藍忘機が問霊すると、霊は”琴の音が鳴るたびに南西に一歩ずつ進め”と答えます。音が止まったところは壁の真ん前でした。

壁を剣で壊すと、中の土から手が見えています。魏無羨が急いで土を手で掘ると、中から気を失った金凌が出てきました。

藍忘機が金凌に青い光をあてて治療している間、魏無羨が鞘で壁の土を掘るとたくさんの白骨が出てきます。その時、金凌が目を開けますが、なぜか操られるように再び自ら壁の土の中に入ろうとするのでした。

魏無羨と藍忘機は慌ててそれを止め、金凌を霊堂の外に連れ出します。その時、逃げていく人影が見えました。魏無羨は藍忘機に人影を追うように言って、自分は金凌を連れて宿に向かいます。

人影を追った藍忘機は、その人物の衣の裾を切り落としました。藍忘機はその衣に心当たりがあるようで……。

宿に着いた魏無羨は、呪いがかけられて金凌の脚が黒くなっているのを発見します。その時、金凌が目覚めて起き上がり、魏無羨は金凌が衣に江厭離の形見の玉佩を付けているのに気づきました。

魏無羨が江厭離のことを思い出してボーっとしている間に、金凌は外へ逃げ出します。魏無羨が追いかけると、金凌は江澄と一緒にいました。魏無羨は慌てて物陰に隠れます。

隠れた魏無羨がふと足元を見ると、そこには仙子がいたのです。驚いた魏無羨は江澄たちの前に飛び出してしまいます。魏無羨は何事もなかったように立ち去ろうとしますが、江澄に紫電で捕まえられてしまうのでした。

江澄は仮面をしている魏無羨に仮面を取るように言います。仕方なく仮面を取る魏無羨。江澄は仮面の人物の正体が魏無羨だったことに目を見開きます。

魏無羨を宿に連れ帰った江澄は、魏無羨の目の前に仙子を座らせました。魏無羨は幼い頃、犬に追いかけられて江厭離に助けられたことを思い出し、思わず「師姉!」と叫んでしまいます。

その言葉を聞いて「その名を呼ぶ資格が?」と言って激怒する江澄。また江澄は魏無羨に温寧の行方を尋ねました。魏無羨は「知らない」と答えます。

江澄は魏無羨に、お前と温寧のせいで姉上と金子軒が死んだと言って詰め寄りました。その時、金凌が突然”今日南のあばら家で温寧に会った”と言いに来ます。

江澄は魏無羨を紫電で縛り、仇を討つために温寧を捜しに行きました。金凌は江澄が出かけた隙に紫電を解き、魏無羨を外へ連れ出します。

金凌はこれで霊堂で助けてもらった借りは返したと言いました。金凌は魏無羨のことを江澄が魏無羨だと思い込んでいるだけで、本物の魏無羨だとは思ってないようです。

魏無羨は金凌に、以前「母親は教育したのか」と言ったことを謝罪しました。その後、魏無羨は向こうから江澄が来たような素振りをします。驚いて金凌が振り向いた隙に魏無羨が後ろから殴って気絶させました。

金凌がかけられた呪いは魏無羨も解くことができないもので、魏無羨は呪いを自分の体に移すことで金凌を救うことにしたのです。

感想

魏無羨が16年間行方不明の間に聶明玦が怪死して聶氏の宗主は代わっていたとは……。

そして魏無羨はとうとう江澄に正体がバレてしまいました。江厭離を亡くしたことでお互い複雑な感情がありますよね。

金凌はまだ魏無羨を本物だとは思ってないようですが、きっと魏無羨は叔父として自分の体を犠牲にしてでも金凌を呪いから救いたかったのでしょう。

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35話:聶氏の秘密

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目覚めた金凌は魏無羨に殴られたことを怒りますが、魏無羨は今度は向こうから藍忘機が来たような素振りをします。金凌はまたその手に引っかかって逃げていきました。

金凌が立ち去った後、自分の体に呪いを移したことで魏無羨は苦しそうに胸を押さえるのでした。

宿の外で帰りを待っていた藍忘機は、魏無羨が辛そうに歩いてくるのを見て金凌にかけられた呪いを魏無羨が自分の体に移したと気づきます。

藍忘機は宿の部屋に入る前に、魏無羨に仮面をつけるように言いました。そのことから魏無羨は霊堂から逃げた人物が古い友だと察します。

部屋にいたのは聶懐桑でした。魏無羨は聶懐桑に、人食い霊堂の流言はそこから人々の足を遠のかせるために流されたものだったのではないかと指摘します。そして聶氏がそこに霊堂を築いたのは何の目的かと問い詰めました。

聶懐桑はあの霊堂は聶氏の墓だと言い、次のように説明します。

他の仙門は剣法を正道とするが、聶家は祖先が肉売りだったため刀道を極めた。歴代宗主の刀は強い殺気を帯びていて、どの宗主も最後は気が暴走し錯乱して死んだ。

宗主が存命中は刀が暴れても制御できるが、死後は誰も制御できず手のつけられない凶器になる。歴代の宗主の実力が増すにつれ刀の問題も深刻になり、ある宗主が方法を考えた。

霊堂を建てて祖先の刀を棺に入れ、数百の妖魔や物の怪を副葬品として入れた。それは刀霊が邪崇と戦うことを求めるので、ずっと戦わせ続けて暴走を抑えるためだった。

ところが最初に建てた陵墓が盗賊たちに荒らされてしまった。盗賊たちは封じられた刀に触れて覚醒させてしまった。その時、邪崇が外に出て減ってしまったので、代わりに盗賊たちが刀霊の副葬品となった。

金凌は壁に穴を開けて埋まっていた盗賊の白骨1体を粉々にした。霊堂にかけられた迷陣のせいで金凌は気絶し、自分から壁に入った。

話し終えた聶懐桑は逃げるように帰って行きました。

その後、藍忘機が乾坤袋※2に入れて持ってきていた霊の宿った剣が暴れ出します。魏無羨はここ数日間おとなしかった剣霊が急に暴れ出したのは、自分が金凌から移した呪いに反応しているのではないかと言いました。

翌日、魏無羨と藍忘機がもう一度霊堂に行ってみると、聶懐桑が弟子たちに霊堂の壁を修理させていました。2人は修理中の壁をまた壊し、盗賊たちの白骨を取り出します。

白骨を調べても何の手がかりも得られなかった魏無羨と藍忘機は聶懐桑に、今度は棺の中の刀を全部出してほしいと言いました。

出された刀には陰虎符の痕はなく、刀霊が離脱しているものもありませんでした。しかし、藍忘機は霊堂の中に聶明玦の刀”覇下はか”がないことに気づきます。

聶懐桑は、聶明玦は気が暴走した後、覇下とともに逃げて骸は見つかっていないと言いました。

魏無羨は、今手元にある剣に宿っているのは覇下の刀霊で、刀霊は自身の主を告げるために自分たちをここに連れてきたのではないかと考えます。

藍忘機が乾坤袋を取り出すと、袋が光って西を示しました。藍忘機は聶明玦の死には裏があるのではと言うのでした。

魏無羨と藍忘機は櫟陽に向かいます。2人はかつて常氏の屋敷の話を聞いた酒楼に入り、藍忘機は魏無羨に薛洋の消息について次のように話しました。

薛洋が突然、金氏の屋敷に現れ、各世家は処刑を主張したが金光善だけが反対した。その後、常氏の唯一の生き残りがなぜか急に証言を翻して、常氏が滅ぼされたことと薛洋は関係がないと言った。

金光善の死後、金光瑶が宗主になり、薛洋を追放した。

かつて薛洋を捕まえた暁星塵はその後失踪、宋嵐も姿を消した。

そして証言を翻した常氏の生き残りは両目を失い肉を削がれて殺された。その時、肉を削ぐのに使われた凶器は暁星塵の剣だったらしい。

藍忘機はそこまで話して、やりきれなくなったのか飲めない酒を飲んでしまうのでした。

※2 乾坤袋・・・藍氏が所持する小袋。袋を超える大きさの物体も収納できる。
感想

怪死したのは聶明玦だけでなく歴代の聶氏宗主が皆そうだったんですね。怖い!

それにもかかわらず藍忘機が”聶明玦の死には裏がある”と言ったのはどういう意味なのでしょうか。

しかも薛洋にまつわる不可解な話も判明しました。やっと16年前の出来事がわかったと思ったら次々と新たな謎が出てきてしまいましたね。今後の展開が気になります!

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本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。