「陳情令」39話・40話・41話あらすじネタバレと感想。薛洋は術を使って霧の中を消えたり現れたりしながら不意打ちで魏無羨に釘を投げつけました。
寸でのところで温寧が素手でその釘を止めますが、薛洋はまた霧の中を消えたり現れたりし始め……。
39話:暁星塵の死の真相
薛洋は術を使って霧の中を消えたり現れたりしながら不意打ちで魏無羨に釘を投げつけました。寸でのところで温寧が素手でその釘を止めますが、薛洋はまた霧の中を消えたり現れたりしてなかなか居所がつかめません。
その時杖の音がして、阿箐が薛洋の居所を教えてくれていると思った魏無羨はそれを藍忘機に伝えます。藍忘機が杖の音の方向に自分の剣を投げると確かに手ごたえがありました。
藍忘機はもう一度剣を投げて薛洋に命中させますが、その時、薛洋は自分の剣で阿箐を刺していたのです。阿箐に駆け寄って抱き起す魏無羨に薛洋が斬りかかろうとしました。藍忘機は剣を投げて薛洋の腕を切り落とします。
その時、突然鬼面の男が現れて薛洋から陰虎符を奪い、また姿を消しました。藍忘機は鬼面の男の剣法は藍氏を土台にし金氏の技も持っていると言って怪訝な顔をします。
そこへ金凌と他の世家の弟子たちが駆けつけてきました。同時に、理性をとり戻した宋嵐が自分の剣を持って立ち上がります。
それを見た弟子たちは驚いて剣を抜こうとしました。魏無羨は弟子たちを制し「あとは2人で決着をつけさせろ」と言って阿箐の骸を抱き上げて歩き始めます。宋嵐と薛洋をその場に残し他の者も魏無羨についていきました。
宋嵐は薛洋にとどめを刺します。薛洋は薄れゆく意識の中で、暁星塵に自分が薛洋だとバレた時のことを思い出すのでした。
暁星塵が剣を突きつけると、薛洋は常氏の屋敷で一族を惨殺した理由を話し始めた。
孤児だった薛洋は7歳の時に飴がほしくて常氏の馬車の前に出て手を振った。しかし常氏は鞭で打って倒した薛洋の手を馬車で轢いた。薛洋は左手の小指を失った。
暁星塵は薛洋が小指1本の代償のために常氏を皆殺しにしたり、宋嵐の目や師匠の命まで奪ったりしたことを非難。
すると薛洋は今まで暁星塵に邪崇だと言って始末させてきたのは、傀儡にした村人たちだったと告げる。そして薛洋は信じないなら後ろにいる奴の剣を受けろと暁星塵に言った。
その時後ろから斬りかかってきた剣を暁星塵が触るとそれには宋嵐の剣”払雪”の刻印があった。暁星塵は宋嵐の名を呼んだが、舌を切られ傀儡にされている宋嵐は何も答えず……。
暁星塵は絶望のあまり、剣を自ら首にあてて自害。
薛洋は驚き、その夜、暁星塵に霊識復活の儀式を試みるが失敗したのだった……。
魏無羨たちが阿箐の骸を村の外に埋葬しました。
その後、乾坤袋が光り、魏無羨と藍忘機は義城の義荘に戻ることにします。義城では宋嵐が暁星塵の棺に手を置いて立ち尽くしていました。
魏無羨が暁星塵の霊識の入った袋を手渡すと、口がきけなくなってしまった宋嵐は剣で地面に”感謝する”と書きました。
続けて魏無羨がこの先どうするのかと尋ねると、宋嵐はまた剣で”霜華を背負い世を渡る 暁星塵と共に魔を除き邪を倒す”と地面に書いて答えます。
藍忘機が”霜華”を手渡すと、宋嵐は自分の剣とともにそれを背負い村を出て行くのでした。
その後、魏無羨と藍忘機は乾坤袋が反応した棺を開けますが、中にはお札しかありません。藍忘機がその棺を押すと棺の下の地面にもう1つ黒い棺が埋まっていました。
魏無羨が黒い棺に呪符を貼り、藍忘機が剣で棺の蓋を斬ると黒い煙のようなものが立ち上り、中には首のない骸が入っていたのです。そして棺の上には聶明玦の刀”覇下”の刀霊が浮かび上がりました。
一方、金凌と他の世家の弟子たちは先に街へ戻っていました。藍氏の弟子の1人、藍思追は店で見かけた蝶のおもちゃに何かを感じ、思わず買ってしまいます。藍思追は3歳以前の記憶がないようで……。
魏無羨と藍忘機が街に戻ると、藍曦臣が到着していました。2人は藍曦臣に聶明玦の骸が見つかったと報告します。
また魏無羨は藍曦臣に、自分たちが襲われた鬼面の男は藍金両氏の剣法を熟知していたが心当たりはないかと尋ねました。
藍曦臣は魏無羨が金光瑶を疑っていると察し、今月彼はずっと私と議論を重ねていたから義城に移動するのは無理だと言って否定します。
藍忘機は金光瑶が誰かを遣わしたのではないかと言いますが、藍曦臣は信じません。
その時、宿の中で魏無羨は悪党ではないと言う藍思追に金凌が食ってかかっている声が聞こえてきました。藍忘機が宿の中に入っていき、魏無羨も後に続こうとします。
この時、魏無羨は正体を隠すために莫玄羽の仮面をつけていましたが、藍曦臣は魏無羨の名で呼び止めました。魏無羨は気づいていたのかと言って仮面をとります。
40話:莫玄羽の過去
金凌たちの言い争いは、藍思追が「私の失言だった」と言ったことで落ち着きました。そこへ藍忘機が入って来て弟子たちは緊張します。
ところが、藍忘機は宿の者に酒を注文し、受け取った酒を持ってスタスタと2階に上がって行ってしまいました。藍氏の弟子たちは藍忘機が酒を注文したことに驚きを隠せないのでした。
先に2階の部屋に上がっていた魏無羨のところに、温寧が屋根に足をひっかけ、窓から逆さまに顔を出します。そこへ藍忘機が上がって来て思わず屋根から落ちてしまう温寧。
魏無羨はひとまず温寧を帰らせ、藍忘機には何事もなかったような顔をします。
藍忘機は魏無羨に来月一緒に金氏の屋敷に行こうと言いました。魏無羨が何のためか尋ねると、藍忘機は聶明玦の首級を捜すと答えます。
魏無羨が、金光瑶を信用している藍曦臣がどう思うか気にしていると、そこへ藍曦臣が現れました。藍曦臣は魏無羨に、事は重大ゆえ一緒に来てくれと言い、証拠が見つかれば公正に処断すると申し出たのです。
翌月、魏無羨は莫玄羽の仮面をつけ、藍兄弟とともに金氏の屋敷に行きました。江澄は魏無羨を見て、藍曦臣に「部外者を連れてくるとは」と嫌味っぽく言います。
そこへ金光瑶と金凌が来ました。金凌が魏無羨を見て「なぜおまえが?」と言うと魏無羨は「飯を食いに」と言ってごまかします。金光瑶は善人ぶって莫玄羽に扮した魏無羨を歓迎するふりをするのでした。
宴の会場に客人が揃ったところへ、金光瑶が妻の秦愫(ジン・ルーイン)を伴って現れます。莫玄羽に扮した魏無羨を見た秦愫は顔色が変わるのでした。
宴を抜け出して屋敷の敷地内を探索していた魏無羨は金凌に会い「なぜここに?」と尋ねられます。返答に困っていると、魏無羨を莫玄羽だと思い込んでいる金氏の弟子たちが来て「みだらな門弟を懲らしめる」と言いました。
金光善の私生児である莫玄羽は金氏で修行していた時、秦愫にちょっかいを出して追い出された過去があったのです。
金凌は魏無羨を守ろうとして仙子を呼ぼうとしますが、弟子たちに「また犬頼みか?」とバカにされ、素手で立ち向かっていきました。魏無羨は密かに砂利を投げたり、素手で戦う技を教えたりして金凌を助けるのでした。
その後、魏無羨は藍忘機と本格的に首級の捜索を始めることにします。魏無羨は紙の人型を自分の分身として、金光瑶の寝室に忍び込ませました。
寝室の机の上には封筒に入った手紙のようなものが置かれています。人型は上に置かれた文鎮を必死に動かして封筒を取ろうとしますが、文鎮はなかなか動きません。
そこへ秦愫が入って来て人型は物陰に隠れました。秦愫は具合が悪そうにフラフラと封筒を手に取ります。その時、金光瑶も寝室に入ってきました。
金光瑶が秦愫の顔色が悪いのを見てどうしたのか尋ねると、秦愫はある人に会って話を聞き手紙ももらったと言って先ほどの封筒を差し出します。
手紙の内容を見た金光瑶は体を震わせながら事実ではないと言って、その手紙を燃やしてしまいました。
秦愫は金光瑶に、自分たちの息子はどうして死んだのかと問い詰めます。金光瑶は息子は殺され、すでに仇も討ったと答えました。しかし秦愫は金光瑶が自分たちの息子を殺したのではないかと疑っているようです。
金光瑶は誰から手紙を渡されたのかと問い詰めますが、秦愫は打ち明けようとしません。金光瑶は秦愫に術をかけ口と動きを封じてしまいます。
そして金光瑶は秦愫を寝室の鏡の奥の隠し部屋へ連れて行きました。人型もそれについて行きます。金光瑶は秦愫を椅子に座らせ、手紙の内容を他言しないように監禁するつもりのようでした。
人型はこっそり隠し部屋の中を捜索し始めます。すると金光瑶は何かの気配を感じた様子。金光瑶は呪符の貼られた布がかかった棚の前に立ち「さっきはお前か?」と話しかけました。
金光瑶が布をめくるとそこには聶明玦の首級があったのです!金光瑶が棚の前を離れたのを見計らって、人型は布をすり抜けて棚の上に乗ります。聶明玦の首級の横には陰虎符の設計図も置いてありました。
人型は聶明玦の首級に飛び乗り、共情を始めるのでした。
41話:聶明玦の記憶
魏無羨は共情し、聶明玦の記憶から次のようなことを知りました。
金光瑶がまだ孟瑶と名乗っていた頃のこと。
聶明玦は弟子たちを引き連れて傀儡退治に行った。一行が洞窟で休憩中、孟瑶が水を汲みに行って戻ってくると他の弟子たちが孟瑶の悪口を言っていた。
孟瑶が洞窟には入らずに外で1人休憩しているところに聶明玦が来て、洞窟に入って一緒に休むように言った。聶明玦は他の弟子たちが孟瑶のことを妓女の子だと悪口を言っているのを知る。
聶明玦は他の弟子たちを見返せるように、孟瑶をその場で副将に任命。
時間は進んで聶氏が温氏に襲撃された時のこと。聶明玦は孟瑶が温氏の剣を使って自分をバカにしていた総領を刺し殺すのを目撃。孟瑶は聶氏を追い出される。
さらに時間は進んで四大世家が温氏を討伐した時のこと。温氏に密偵として潜入していた孟瑶は、温氏から信頼を得るためという口実で聶明玦と共に温若寒を襲撃した聶氏の弟子たちを殺してしまう。
その上、孟瑶は聶明玦の刀”覇下”を先代宗主の刀には及ばないと言って侮辱。
また時間は進んで温氏討伐に成功し、孟瑶が金光瑶となった後のこと。代々の聶家宗主が気が暴走して亡くなっていることから、気を鎮めるために藍曦臣は聶明玦の前で琴を弾いていた。
その時一緒に琴を弾いて藍曦臣に腕前を褒められる金光瑶。金光瑶は藍曦臣に気を鎮める”清心音”を習うことに。
その後、聶明玦の前で1人で琴を弾く金光瑶。藍曦臣が弾く”清心音”とは何かが違うようで聶明玦は苦しそうにし……。
この時、共情している魏無羨も苦しそうにし、藍忘機は琴を弾き始めます。魏無羨は共情を再開するのでした。
金光瑶と藍曦臣が聶明玦の体調を心配している時、聶明玦が血相を変えてやって来て金光瑶を呼びつけた。聶明玦は金光瑶に刀を抜き、薛洋を処刑せずに投獄したことを問い詰めた。
聶明玦が陰鉄を持っている薛洋を抱き込んだことを批判すると、金光瑶は金光善の命だと言う。聶明玦は金氏での地位を守るために薛洋を殺さなかったのかと言ってますます激怒。
怒り狂った聶明玦は金光瑶を蹴り飛ばし、階段を転げ落ちてしまう金光瑶。そして聶明玦は金光瑶に向かって「妓女の子め 程度が知れる」と言ってしまう。
階段の下で金光瑶が立ち上がるのを見て、刀を抜く聶明玦。その時気が暴走して聶明玦は胸を押さえ、立っているのがやっとになってしまう。
金光瑶は階段を上がり、自分の弾く”清心音”が藍曦臣のものとは違ったことを白状。それを聞いた聶明玦は力を振り絞ってなんとか刀を振り下ろすが、金光瑶を斬ることはできず……。
そこへ聶懐桑が飛び込んできたので、急に善人ぶって「いつもの義兄上ではない」と言って聶懐桑を止める金光瑶。
その後、”覇下”と共に逃走したと言われていた聶明玦は、実は金光瑶と薛洋に捕らえられていた。2人は聶明玦を傀儡にして操ろうとするが、薛洋の作った陰虎符の力では強靭な聶明玦は制御できない。
金光瑶は聶明玦を鎖で縛り、薛洋に殺すように命じた……。
その時、金光瑶が人型に気づいて剣を向けてきました。人型は隠し部屋の中を逃げるうちに、かつて魏無羨が佩いていた剣”随便”を見つけます。
魏無羨が”動け”と念じると、”随便”は鞘から抜けて金光瑶に向かっていきました。その隙に人型は鏡を通り抜けて隠し部屋から逃げます。
人型が藍忘機たちの部屋に戻り、魏無羨は覚醒。魏無羨は藍忘機に金光瑶の寝室の鏡の奥の隠し部屋に秦愫が監禁されていて、聶明玦の首級もあったと告げます。
魏無羨と藍忘機は金光瑶の寝室に向かい、それに気づいた藍曦臣も同行することに。魏無羨は心室の中に向かって「ここを開けろ」と呼びかけますが、金光瑶は魏無羨の背後から「何事だ」と言ってやってきます。
魏無羨が隠し部屋の話をすると、金光瑶は開き直って珍しい法宝を持つ家なら隠し部屋くらいあると言いました。
藍曦臣が穏やかに「その隠し部屋を見せてくれるか」と言うと、金光瑶は物を隠しておく部屋を突然開けろと言われても……とやんわり拒みます。
そう言われた藍曦臣はきつい口調で「開けよ」と言い、金光瑶は沈黙するのでした。