相関図 – 西炎
主要キャスト
皓翎玖瑶・小夭 / 楊紫 (ヤン・ズー)
西炎王外孫・西炎大王姫の遺児
西炎王の外孫として、またかつての大戦の功労者であり、殉国の英雄・西炎大王姫の遺児として、西炎王に望みはなんでも叶えてやると言われ、特別の礼を持って扱われます。幼馴染で従兄の瑲玹を助けるためにやってきたことは周知の事実で、五王、七王には煙たがられています。
西炎瑲玹 / 張晚意 (ジャン・ワンイー)
西炎王孫・辰栄山特使
西炎城下には助ける者もなく、命が狙われる危険性があるため、女性遊びと薬物の中毒を装い、出来の悪い王孫のふりを続けています。かつて西陵珩に仕えていた応龍将軍は体たらくに怒り、怒鳴りつけますが、態度を改めません。このままでは身体を壊してしまうと焦りますが、涂山璟の策により、中原へ逃れ、そこで決起することを思いつきます。折しも、落雷で紫金宮が破損したため、その工事を行うと言う口実で辰栄山特使となりました。中原で基盤を作ろうと努力しますが、中原氏族のうち、赤宸に一族を殺された遺児たちの魔の手が小夭に伸びます。事件に関わった者たちを、辰栄馨悦たちは見逃せと言いますが、自分が守るべき人が傷つけられたときに見過ごすことは、出来ないと断ります。そのため、一部の氏族からは恨みを買うことになります。
涂山璟 / 鄧為 (ドン・ウェイ)
涂山族長
小夭と心を交わすようになり、婚約者のことは脇に置いて幸せな日々を過ごしていましたが、祖母の容態が悪くなってきたため、青丘に一旦戻ることを決意し、彼女の傍を離れます。偶然その間に、長い間計画されていた事件が勃発してしまいます。慌てて駆けつけた時には遅く、ショックで生きる気力をなくし、昏睡状態になってしまいます。
相柳 / 檀健次 (タン・ジェンツー)
九頭蛇夭 相柳・防風邶
事件で一度死んだ小夭を預かり、自分の命一つを使って生き返らせます。心血を注ぎ、そのことにより中毒した小夭の毒を吸い戻し、それによって自らの身体をひどく傷つけます。そうして彼女を救う間にも、小夭が彼に依存しないよう、出来るだけ距離を置き、また彼女が負担に思わないように瑲玹との交換条件で助けたと偽ります。
弓の材料を得るために満身創痍になりながら魔物狩りを続け、とうとうすべての材料を集めて金天星沈に渡しました。
赤水豊隆 / 王弘毅 (ワン・ホンイー)
赤水族長
小夭が好きなことを涂山璟に公言し、助言を貰おうとしますが、涂山璟は本当のことを伝えずに彼に積極的に行ってはいけないなどと、正しくない助言で誤魔化します。のちにそのことを知った豊隆は激怒しますが、根がさっぱりした人物なので、自分を兄弟だと思って正直に言わなかったことに腹を立てたと、殴り合いのけんかをした後はあっさりと涂山璟を許します。瑲玹に対しては本当の友情を持って接しており、彼の命が危ない時には自分の立場も構わず、乗り込んで助けようとまでします。
辰栄馨悦 / 王禛 (ワン・チェン)
滅亡した辰栄王家の王姫
瑲玹が大事を成したときに与えようと、辰栄王家歴代の手記を自らの手で書き写すなど、献身的な贈り物を用意しますが、彼が失脚すると、彼女さえ支える気になればまだ勝ち目はあると言う兄の説得もきかず、瑲玹との結婚を拒みます。幼い頃の傷が癒えない少女がここにもいます。
皓翎憶 / 代露娃 (ダイ・ルーワ)
皓翎二王姫
始めて会った西炎王にも物怖じせず懐き、可愛がられ、立派な翡翠の腕輪を貰うなど、ここでも無邪気な態度はとても愛されます。西炎城下で命を守るために身を持ち崩したふりをする瑲玹を心配してやめるように頼みますが、酒や女遊びを止めようとしないので、泣きながら皓翎に帰り、皓翎王に誰か夫になる人を探して欲しいと頼みます。事故の後、一度里帰りした小夭に、辰栄山へ戻る時に一緒に行きたいとねだり、瑲玹は夫には向かないと真剣に説得されますが、それでも構わない、瑲玹がいなければ何も楽しくないと言い切ります。
西炎
西炎王 / 侯長栄 (ホウ・チャンロン)
元は名門でない家柄の出自ながら、四大世家の西陵缬を娶り力を蓄え、強大な国を作り上げていった野心家の王です。信頼していた息子や娘たちを次々と戦いで失い、立派な王を育て上げることを願い、幼い四皇子の遺児を皓翎王に託します。赤宸と戦って殉死した西陵珩の娘・玖瑶を大事に思っており、彼女が瑲玹を守るために西炎へやってきたことも理解し、なんでも彼女のしたいようにして良いと許可します。
五王・西炎徳岩 / 孫玮(ソン・ウェイ)
西炎王の息子
長子から第四皇子までは亡くなったため、西炎王の子息の中では一番王位に近い位置にいます。常に七王と行動を共にしており、朝廷での影響力も強いです。王孫である幼い瑲玹を何度も殺そうと刺客を送り、朝廷を操ったり陰謀に明け暮れるだけで、実際に王となった際の理念も野心もなく、西炎王からは全く信頼されていません。
七王・西炎禹陽 / 宮正楠 (チェン・ジャナン)
西炎王の息子
兄の五王にいつも従っています。あまり気が回る方ではなく、いつも兄の指示通り動きます。
西炎岳梁 / 王略涛 (ワン・ルェタオ)
五王の息子
父親譲りの陰険さと陰謀好きな性格をしており、瑲玹を罠にかけようとあれこれ工作します。辰栄山を訪れた時も瑲玹を追い落とすために不意打ちで辰栄王家の陵墓を暴こうとしますが、瑲玹たちの罠に嵌り返り討ちにあってしまいます。
西炎始冉 / 何善凱 (フー・シャンカイ)
七王の息子
父同様、五王の息子に従い、いつも行動を同じくしています。生意気なところがあり、小夭に失礼な態度をとることもありますが、小物感が否めません。
応龍将軍 / 馮瀑 (フォン・バオ)
古参の将軍
西炎城下で身を持ち崩したふりをしている瑲玹を見かけ、叱りつける義侠心のある将軍です。その後、瑲玹が身を守るために演技をしていたことを知り、味方になります。西炎城下で起きたことを伝えてきたり、過去のいきさつなどを瑲玹に教えてくれる数少ない信頼できる古参の将軍です。
辰栄山
金萱 / 王莫涵 (ワン・ムォハン)
青鳥司を率いる諜報部員
遊女を装う花の妖怪ですが、真の姿は朝雲殿が組織した諜報組織・青鳥司の首領です。密かに瑲玹の支持で動いていましたが、身を持ち崩したふりをしていた際に、五王によって、側室として瑲玹の元に送られてきました。
蕭蕭 / 李書漫 (リー・シュマン)
金萱と共に側室として瑲玹の元に送られてきましたが、もとより青鳥司として瑲玹の下で密かに働いていた女性です。武術の腕もあるため、小夭の護衛を行うこともあります。
苗莆 / 付柔美琦 (フーロー・メイチー)
青鳥司の一人で、小夭に従っていることが多いです。身の回りの世話をしたり、護衛をしたりしています。
珊瑚 / 李珈童 (リー・ジャトン)
小夭に付き従っている侍女ですが、あまり賢くはなく、少し間が抜けています。身の周りの世話をしたり、傍に控えていますが、静夜にお茶の入れ方を習ってこいなどと、体よく追い払われたりすることもあります。
中原氏族
辰荣熠 / 譚建昌 (タン・ジャンチャン)
辰荣王家の末裔
大将軍だった辰荣炎灷の息子だったため、西炎で仕官する際にも西炎王に信用されず、長年人質として妻子を奪われ、屈従してきました。中原氏族をまとめる役目と、辰荣義軍や辰荣残党を武装解除するのに一役買っています。密かに相柳とも連絡を取っており、支援物資などを渡していますが、それも辰荣義軍が無駄に武装蜂起をしないための安全策です。
曋淑惠 / 王子甲 (ワン・ズージャ)
中原氏族・六大氏族のうち最大の勢力を持つ、曋氏の出身で、五王の陰謀により大明殿が崩れて中原氏族の反感を買ってしまった瑲玹が、中原で支持を取り戻すために、豊隆が取り持って瑲玹に嫁ぐことになりました。穏やかでおっとりした人柄です。
沐斐 / 沈泰 (シェン・タイ)
赤宸に滅ぼされた沐氏の遺児
赤宸に家族を殺されたことを恨み、その怒りを赤宸の娘という噂がある小夭にぶつけます。辰栄家で行われた宴で小夭を見かけ、その目が赤宸に似ていたため、五王に真偽を問いますが、五王は小夭が煙たかったため噂を否定せず、彼に小夭を殺させようと仕向けます。
離龍昶 / 邵佛桐 (シャオ・フォトン)
離龍族長
離龍家は零落れた家門でしたが、涂山璟と仲が良かったため、涂山家の膝元で賭博場を開かせてもらうことができ、卑しい職業ながら生計を立てることが出来ています。かつての栄光を取り戻すため、いち早く瑲玹への協力を誓い、支援します。
その他のキャスト
金天星沈 / 楊志雯 (ヤン・ジーウェン)
金天氏一の腕を持つ武器職人
相柳の持って来た設計図を見て感動し、武器を作ることを引き受けた職人。霊力の少ない小夭でも自分の身を守ることが出来るようにと工夫が施されているけれど、鍛えるのは難しく、また、材料も貴重で手に入らないものばかりでした。相柳はすべての材料を集め、星沈に武器を作らせますが、出来上がった武器は使えないからと買取を拒否し、自分からとは一切わからないようにしたうえで小夭の手に渡るように仕向けます。武器の仕上げに相柳の血を三滴必要とすることから、どんな金持ちでもその武器を買うことが出来なかったのです。自分の身を彼女自身が守れるようにすることが目的でした。
玉山王母 / 楊明娜 (ヤン・ミンナー)
玉山を守る古い神族
小夭の祖母西陵缬の旧友である玉山王母は、第七代辰栄に失恋して、生命のない霊山・玉山に籠って暮らすようになりました。一時的に母、西陵珩も一時滞在したこの地は、一年中桃が咲き乱れ、桃の花の雨が降る地で、霊力のある蟠桃が実ります。絶望の中に孤独を愛した王母の住処だけに、一人の侍女をのぞき、傀儡しかおらず、幼い小夭にとっては時間の過ぎない死の世界のように寂しい場所でした。小夭の顔を変えた駐顔花は元々玉山の宝物だったため、それを持っていた王母であればなくした小夭の顔を取り戻せると考え、皓翎王は手紙を書き、小夭を送り出しました。
清水鎮以前(小夭子供時代~物語の始まる前・上古情歌からの引用・小ネタ・四大世家/六大氏族関係図等)はこちらを参照ください