「大秦帝国-QIN EMPIRE-」11話・12話・13話のあらすじとネタバレ感想。「洞香春」の女主人である白雪は男装して衛鞅に会いにいき、衛鞅が秦国と魏国の両方から監視されていることを教えます。魏を離れることにした衛鞅は脱出を試みますが……。
11話:魏からの脱出
魏に潜入中の景監と熒玉公主のもとに渠梁からの密書が届きます。密書には、衛鞅が重用されるのを阻みつつ彼を守るようにとの指示が書かれていました。
一方、「洞香春」の女主人である白雪は男装して衛鞅に会いにいき、衛鞅が秦国と魏国の両方から監視されていることを教えます。事実、衛鞅の家の前には龐涓が手配した大勢の見張り兵が控えていました。
魏を離れることにした衛鞅は「良かったら一緒に諸国を回ろう」と冗談まじりに白雪を誘います。
後日、白雪は男装を解いて衛鞅に会いに行き、自分は前丞相の娘だと明かしました。そして、韓国と斉国がそれぞれ改革準備を始めたとの情報を話します。
2国の動きについて衛鞅は「改革の第二波が押し寄せているようだ。どちらの国も改革を進めれば強国になる」と見解を述べ、魏を出て行くつもりだということも話しました。
帰宅した白雪は亡き父の位牌の前で「見つけました、同じ志を持つ人を」と報告します。
そんな中、衛鞅は自力で魏を脱出しようとして失敗し、その報告を受けた龐涓は衛鞅を捕らえるよう配下に命じました。しかし、龐涓の配下が捕らえるより先に白雪が衛鞅を救出します。
秦国では渠梁が嬴虔に、国を強くするためには人材が必要だと話していました。嬴虔は「人材を探しに行くがいい。その間の秦国はこの兄に任せろ」と言うのでした。
12話:人材
白雪と別れ魏国を脱出した衛鞅は学問の盛んな斉国へ向かいました。斉国の学問所では斉王の御前で行われる討論会が開かれており、衛鞅もこれに参加。
衛鞅は討論会で“性悪説”をはじめとする持論を語り注目を浴びます。学問所への入門も勧められましたが、学問よりも実践を学びたいからという理由で断りました。
また、衛鞅は斉王の統治が自分の思想と合わないと感じ、斉国を去ることを考えます。
一方、衛鞅を追って斉国にやって来た熒玉公主も密かに討論会に参加していました。その夜、熒玉は商人のふりをして男装姿で衛鞅を訪ねましたが、すぐに秦国の密使だと見抜かれ追い返されてしまいます。
その頃の秦国。人材を求めている渠梁は五玄庄の主人 老百里に会いに行き仕官の話を持ちかけました。しかし、老百里は国政に携わる気はないと断ります。
13話:求賢令
渠梁は景監を連れて再び老百里に会いに行きました。
すると老百里は、自分ははるか昔に秦国の宰相だった老百里の子孫だと打ち明け、先祖が”百里一族は今後 任官してはならない”と定めたために仕官することはできないと話します。
渠梁は「しかし私ひとりでは秦国を再興できません。救国の道をご教示ください」と教えを請いました。
老百里は秦国が強国になるために必要なことは、国内外問わずに卓越した人材を探して登用することだと提言します。
その後の朝議では、作成された求賢令(人材募集)の文面が読み上げられますが、渠梁は「そんな横暴な文面では誰も募集に応じない」と気に入らない様子。
渠梁は自ら求賢令の文面を作成し直すも、先祖を非難する内容だったために大臣たちから反対されてしまいます。しかし、渠梁は反対を押し切り求賢令を公布させました。
景監は完成した求賢令を持って魏国の「洞香春」を訪れ、女主人の白雪に商売の話を持ちかけます。その商売とは、「洞香春」を拠点として求賢令を広め応募者を秦に送り込むというものでした。
「仲介すると1人につき100金。100人を秦に送り込めば1万金になりますよ」
さらに、景監は言い値で「洞香春」を貸切ると言いますが、白雪は無料で三か月間 店を貸すから自由に使っていいと言うのでした。
そして、白雪は韓国か斉国にいるであろう衛鞅に会うべく馬を走らせます。
その頃、斉国を出て韓国の新丞相を訪ねた衛鞅は知人の老百里と孫娘に出くわします。彼らとの食事中、衛鞅は偶然にも白雪を見かけて再会を果たしました。
白雪から求賢令を渡された衛鞅は、求賢令の文面に心を動かされ秦で仕官することを決めます。
「この求賢令の内容は、過去500年で最高の名文だ!国の恥と先祖の無能さを認めた上で人材を求めている。視野が果てしなく広く、度量も広い」
秦国へ行くことを決めた衛鞅は、旅立ちの前に白雪への愛を語り、白雪もそれを受け入れます。