【大宋宮詞~愛と策謀の宮廷絵巻~】44話・45話・46話のあらすじとネタバレ感想。趙恒の病状が悪化して物忘れも激しくなり、まともに朝議もできなくなっていました。そんな中、来訪した遼の第6皇子・耶律宗願は寿康公主に一目ぼれし婚姻を申し込みます。
44話のあらすじネタバレ
王欽若が宰相になったことを、劉娥は不安に感じていました。
その王欽若は丁謂に、近ごろは趙恒が劉娥の口出しに不満を抱き始めているようだと話します。
そして、時機を見て蘇義簡を陥れようと画策します。
趙恒の病状は悪化し、ある日の朝議ではずっと目を閉じたままでした。
物忘れも激しくなっており、「最近、寇准が朝議に欠席しているが病なのか」と言い出す有り様です。
そんな中、趙禎(受益)の加冠祝いのために、遼の第6皇子・耶律宗願が来訪します。
宋ではちょうど、寿康公主の及笄の礼が行われていました。
参列した耶律宗願は寿康公主に一目ぼれし、趙恒に婚姻を申し出て認められます。
寿康公主に想い人がいることを知る趙禎は、寿康公主のために婚姻を阻止しようとしたものの、婚姻準備は着々と進んでしまいます。
やがて、寿康公主は趙恒や劉娥に見送られ、遼へ嫁ぎました。
44話の感想
趙恒はかなり深刻な病状ですね。
朝議で寝ていたり、ボケ始めた趙恒を見て、笑ってはいけないけど笑ってしまいました。
趙恒は好感度の高い男性主人公とは言えませんが、それでも、彼が居なくなった時のことを思うと寂しくなります。
一方の趙禎(受益)は、皇太子とは言ってもたったの10歳なわけですから、子供っぽい言動があるのも仕方ない気がします。
45話のあらすじネタバレ
劉娥は趙恒に、寇準を帰京させてはどうかと進言するも話をそらされてしまいます。
その時、趙禎(受益)が高熱で倒れたとの知らせが入りました。
趙恒は太廟で回復を祈り、劉娥は懸命に看病します。
朝議では王欽若が、趙禎の回復を願い各地にお堂を建ててはどうかと提案。
劉娥は民の負担になるという理由で却下しましたが、趙恒は裏で王欽若にお堂を建てるよう命じました。
快方に向かっている趙禎は、宮中で暮らし始めた郭清悟(郭賢の孫娘)と対面します。
郭清悟の手には、寿安公主が大事にしていた人形が握られていました。
それを見た趙禎は「姉上のものを勝手に触るな!」と激怒し、郭清悟を泣かせてしまいます。
劉娥にも、郭清悟のことを気に入らないと言うのでした。
その後、趙禎は快方したように思われましたが、再び倒れてしまいます。
趙恒は趙禎の健康祈願のため、泰山封禅を執り行うことにしました。
45話の感想
趙恒は劉娥のことを信頼しているし愛してもいるけれど、いつか彼女に宋を乗っ取られることを恐れているようにも見えます。
確かに、朝議での劉娥の発言権は日に日に大きくなっている気がします。
今回、趙禎と郭清悟が初対面を果たしました。
同年代なので仲良くなれるかもと思いましたが、残念ながら趙禎は郭清悟を気に入らなかったようです。
郭清悟は趙禎に泣かされながらも、ポコスカと叩き返す“気の強さ”が印象的でした。
一方、楚王に子供が生まれたようで良かったです。
正気を失い子供のようになってしまった楚王に対して、いつも優しい周囲の空気感にほっこりさせられます。
46話のあらすじネタバレ
趙恒は趙禎(受益)の健康祈願のため、5日後に泰山で封禅を執り行うことにしました。
その間の留守は趙禎と劉娥に任せ、都の軍は郭崇信(郭賢の息子)に預けることに。
出発前に趙恒から弓の手ほどきを受けた趙禎は、父とのふれあいを楽しみ寝言でも弓のことを呟くほどでした。
その夜、趙恒は体調を崩した李婉児を見舞い、長年苦しませたことを謝罪します。
李婉児は、趙禎が立派な皇太子に育ったと聞き、国のためには劉娥が育てるのが正しかったのだと理解を示しました。
趙恒は自分の死後、万が一の時に備え、李婉児に詔を託します。
その後、趙恒は強い頭痛に見舞われるも、文武百官を伴い泰山へと出発しました。
46話の感想
李婉児は本当にかわいそうに……。
劉娥や趙恒を恨んでもおかしくない状況なのに、闇落ちもせず10年ずっと1人で苦しみを抱えていたのかと思うと心が痛いです。
趙恒が李婉児に託した詔には、いったい何が書かれているのでしょう。
おそらくは、趙禎や劉娥、そして李婉児を守るための詔だと思われますが……。
それにしても、泰山への出発前に、劉娥が趙恒の身支度を整えるシーンは、まるで最後の別れかのような演出でした。
まさか、趙恒は泰山で亡くなってしまうのでしょうか……。