出会い
ネストではロサンと妻が拘束され、ジュネがローランの行先を聞いていました。ロサンは、ジュネに信仰を訴えますが彼女に届くはずがありません。ジュネはローランは近くにいると察し、戦士を探しに向かわせます。「未来のことは心配していない、あなたはいない」とロサンに言い、その場を立ち去って行きました。
森に入って行ったダリルとキャロルは、ローランの痕跡を見つけ「誰かが彼らを追った」と先を急ぎます。夜になり、1件の家を見つけました。ドアを開けて中に入ると、家の中に音楽が流れていました。銃を構えながら奥に入っていくと、テオとディディという老夫婦が食事を摂っていたのです。
彼らは実際には夫婦ではありませんでしたが夫婦みたいなもので、ローランとファロウのことを知っていました。2人は1日だけこの家に滞在したようで、ダリルとイザベルにメッセージを残していたのです。テオとディディは、キャロルをイザベルと思っていたため、キャロルは否定せずイザベルとして接します。
2人は食事をごちそうになり、ローランとファロウは車でパリに向かったことを知ったダリルは、自分たちも車が欲しいと聞いてみます。テオは直せばいくらでもあると言い、翌朝修理することに。しかし、直すにはバッテリーとホースが必要でした。
テオは「部品があるところを知っている」と、ダリルとキャロルを連れて行きました。この村の生存者は年寄りばかりで、ウォーカーは埋葬せず出られないよう柵で囲っていました。少し歩きテオの知り合いの家にやってきます。そこでは車が大事に保管されていたため、部品も問題なく使えます。
その家の住民の老人は認知症のようで、ウォーカーのことも忘れていました。部品を手に入れ戻って修理していると、ディディが飲み物を持ってきてくれます。そして、キャロルも手伝って納屋にある燃料を取りにいきました。
ここでまたキャロルにフラッシュバックが起こります。納屋の扉は、キャロルにとって人生で一番つらいトラウマとなっていました。足がすくんでいるキャロルにディディは「話して」と優しく言います。「娘がいたの」その言葉だけでキャロルの悲しみがディディに伝わりました。
ディディは「私は乗り越えたわ、きっとあなたも」そう言うとキャロルを優しく抱き寄せました。キャロルはディディの優しさに触れ、気持ちを落ち着かせることが出来たのです。そしてトラウマを克服したように、一緒に納屋に入ることが出来たのです。
修理が終わり燃料も入れたころ、車がやってきます。ジュネの戦士でした。テオはダリルとキャロルに隠れるよう言い、ディディが野菜を渡すと戦士は去っていきました。