シーズン2ネタバレ
1話:キャロルの書/序章
ダリルを追ってきたローランがウォーカーを目の当たりにし尻もちをついてしまいました。ダリルは、「尻込みするな」と言いながら、すべてのウォーカーを始末します。そこにロサンの仲間のマシスが「ロサンが話があると言っている」とダリルを呼び戻しにきました。
話によるとパリのキャンプがプヴァー(生者の力)に襲われ、マルタン・フルニエ、ファロウ・ブカル、エミール・ティボーの3人が捕まったとのことでした。ダリルは捕まった仲間を取り戻すために襲撃の準備を、とロサンに伝えましたが待機を指示されます。
さらに、ローランに戦い方を教えるつもりでいたダリルはロサンに「ローランには必要ない」と言われ納得がいかない様子でした。ダリルはその場所を自分の居どころとは思えないと感じるようになります。それでも次の船が着くまで、ダリルはその場に留まることに。
その頃、キャロルはトランクに詰めた男から聞いた場所へとバイクで向かいます。初めは、バイクの調子を見て欲しいと言って近づき、バイクを見た男たちから「ミックの女か」と聞かれ頷きました。そしてミックの女のフリをしてバイクの前の持ち主について尋ねます。
すると3人の男たちの2人がダリルのことを「クソ野郎だ」とけなしたため、キャロルは近くにあったボウガンを手に取り男たちに向け、そのうちのひとりの足に命中させます。もうひとりの男が攻撃してきた際に矢がバイクのタイヤに当たってしまい、キャロルは男をボウガンで殴りました。男はダリルはフランス行きの船に乗せたと話し、別の男が真実だと話します。
船の所有者は「ウォーカーを集めに来るフランス人」で、男たちは捕獲を手伝って報酬を得ているとのこと。船が来たのは数年ぶりで、船着き場は数キロ北にあるから見てくるといいと言われます。そこでキャロルは、「1.5km先の車のトランクにミックがいる。」といい、男の車を奪って船着き場へと向かいましたが、船着き場は朽ちて倒れた船が数隻あるだけでした。
1話:他人の優しさ
キャロルは、船着き場を後にして車を走らせる途中、飛行機が飛んでいるのを見つけます。しかし、飛び出て来たウォーカーを避けた際に車をぶつけてしまいました。頭に怪我をしたまま、キャロルは徒歩で進みました。夜になり、森の中にある鉄格子に囲まれた明かりがついている建物を見つけ様子を伺います。
そこで仕掛けられた罠にはまったフリをして助けを求めると、アッシュという男がやってきました。アッシュは警戒しながらも、手当をしたら出て行くようにいうとキャロルを家の中に入れました。さらに、キャロルが事故でラジエーターが故障したことを告げるとアッシュは、今から出歩くのは危ないから一晩泊めると言ったのです。
アッシュはキャロルを納屋に案内しましたが、納屋の扉の形からキャロルの脳裏に過去の嫌な記憶が蘇ってしまいます。ソフィアを見つけたあの時です。呆然とするキャロルにアッシュが声をかけ、キャロルは正気を取り戻しました。
ところが、納屋には先ほど見かけたあの飛行機があったのです。アッシュによると飛行機は、音でウォーカーを引き寄せるけど、毎日少しの時間だけすべてのことを忘れられると話します。
そして翌朝、アッシュが朝食を持って来てくれました。キャロルは「車の修理を手伝って」と頼むと、アッシュは3時に飛ぶから使える車がないか探してみると約束してくれます。するとアッシュは「しまった!」と何か慌てた様子でとなりにある温室に入って行き、キャロルはその様子を窓から見ていました。
時間になりアッシュが飛行機で飛び立った直後、キャロルは先ほどの温室を調べようとしましたが鍵が掛かって入れません。一旦納屋に戻り、棚から地図を見つけフランスの場所を確認しました。しかし、発電機の調子が悪くなり電気が消え、門のロックも解除されてしまいました。これをチャンスと捉えたキャロルは、外門からウォーカーが入り込んでいるのも気づかず温室を探ります。
温室の中はたくさんの植物が栽培されており、一番奥には大きな木がありました。木の根元にはアッシュの息子の写真や飛行機が飾られており、小さな木の箱のオルゴールもありました。キャロルはオルゴールを回しながら懐かしむように曲を口ずさみ涙を流します。
しかし、門を通り抜けたウォーカーが温室に迫ってきていました。そこでアッシュの飛行機の音が聞こえ、キャロルは慌てて温室から出ようとしましたが、入り口はもとよりガラスを割って四方八方からウォーカーが入り込み、囲まれてしまいます。
何とか温室の屋根に逃げ、アッシュがウォーカーをすべて始末しました。ここは息子のお墓だったからです。キャロルは、友達になりたいと思った。アッシュのことを知りたかったと説明しましたが、アッシュの怒りは収まりません。息子の名はアヴィ7歳でした。アッシュは毎日、息子が亡くなった時間にお墓に寄り添い、助けられなかったことを謝っていたようです。そして、アヴィの死後に今の場所を作ったとキャロルに話します。アッシュが毎日飛行機に乗っているのは、飛行機が大好きだった息子と離れたくないからで、どこかに行きたかったわけではなかったのです。
話を聞いたキャロルは、温室の修理を手伝いました。そんなキャロルをアッシュは”友達”として受け入れようと思ったのか、夕食に誘います。夜になりキャロルがアッシュの元を尋ねると、テーブルに白い花が飾られていました。キャロルは、ソフィアを失ったあとにダリルがそっとおいてくれた白い「希望の花」を思い出し懐かしみます。
そして食事をしながらキャロルは自分について話し始めました。エドのこと、そしてソフィアのこと。ただ、キャロルは本当のことを言いませんでした。娘は夫とパリのおばのところに行った、自分はパスポートがなかったから行かなかった。その直後に世界が崩壊したと作り話をしました。
するとアッシュは「娘を探すためにフランスに行くのが目的か?」とすぐにキャロルの目的を理解しました。そして、友達になれればと言ったキャロルの嘘に腹を立てたのです。そして翌日の朝、キャロルはアッシュの元を後にしました。
ところが、キャロルが歩いている所にアッシュが車でやってきて「俺もアヴィを探すためなら何でもやるだろう」と、キャロルをフランスまで送ると言ってくれたのです。無線が無いため天気も分からなければ向こうの状況もわからない危険な飛行です。計画は、海岸線に沿って北上してグリーンランドに立ち寄ります。外洋を飛ぶのを最小限に抑えるという方法を取るため、まずそこで燃料タンクを交換します。
燃料は掛かりますが、アッシュは時間がある限り燃料を作っていたため豊富にありました。2人は当分の食料を用意し、アッシュは飛行機の整備を行いました。その夜、嵐が近づいているようで天候が荒れていたため、荷物を飛行機に積んで中に入り嵐が過ぎるのを待つことにします。
ところが、発電機に落雷しその影響で燃料庫は爆破。ロックが解除された門から大量のウォーカーがなだれ込んで来たのです。あたりには火が飛び散り、ウォーカーが迫っていることもあり、飛行機を移動させている余裕はありません。そこでアッシュは、飛行機を離陸させる決断をしました。
キャロルは飛行機に乗ったことが無いため躊躇しましたが、ギリギリのところで乗り込んで飛行機は空に向かって飛び立ちました。
ネスト
ネストではジュネが捕えた仲間を数日中に移送するという情報を得ていました。その道中で救出するというロサンにダリルも同行するといいましたが、ロサンは自分たちは無抵抗主義者だから暴力は行使しないと伝えます。ダリルは出来るだけ暴力を行使しないと約束し、救出作戦に参加することに。
待ち伏せし先頭車両のタイヤだけを爆破して、注意を引き付けている間に輸送車両にいる仲間を救出して立ち去るという計画でした。ところが、車がやってきたものの爆発しません。失敗だと思いきや、ダリルはマシスの制止を無視して敵の車のフロントガラスに銃弾を打ち込みます。1台目の運転手に命中して車は横倒しになり、3台目の運転手にも命中して大破。そして、輸送車の運転手を撃って3人を救出しました。