【デクスター】シーズン1。マイアミメトロ警察の鑑識官デクスター・モーガンには、もう一つの顔があります……“シリアルキラー”の彼は逮捕を免れる為、ある“掟”を忠実に守って暮らしていました。そんなデクスターに挑んできた、娼婦連続殺人鬼“冷凍庫キラー”。彼はデクスターと遊びたがり挑発を繰り返します……本作品はデクスターのモノローグで語られる異色のサイコスリラーの人気シリーズです。
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製作:2006年 アメリカ
原題:DEXTER
監督:マイケル・クエスタ
キャスト:マイケル・C・ホール、ジェニファー・カーペンター、ジュリー・ベンズ、クリスチャン・カマルゴ
【デクスター〜警察官は殺人鬼】シーズン1あらすじ
マイアミメトロ警察の鑑識官デクスター・モーガン( マイケル・C・ホール)は、あらゆる人を騙しているという重荷を背負い、心の中は常に空虚感に苛まれていました。
何故なら、デクスターには裏の顔があったからです。
犯罪都市マイアミでは、野放しにされた極悪人で溢れていました。
デクスターは、そんな極悪人をターゲットにした、シリアルキラーだったのです。
今夜のターゲットは、子供ばかりを狙った連続殺人鬼マイク・ドノバン。
彼の儀式は、入念に準備をし遺体や証拠を残す事はありません。
警官だった養父ハリーから教えられた、証拠を残さない方法と普通に生きていくための“掟”を固く守っていたからです。
・普通の人のフリをする。 ・タゲーットは極悪人に絞り、徹底的に調べ証拠を掴んでから実行する。
唯一、彼の安らぎはターゲットの血のコレクションを集める事でした。
一方で、犯罪都市マイアミでは、5ヶ月で3人の娼婦を狙った連続殺人事件が起こっていました。
潜入捜査をしている義理の妹デボラ・モーガン(ジェニファー・カーペンター)に呼び出されたデクスターは、殺人現場へ向います。
血を綺麗に抜かれてバラバラに切断された娼婦の遺体は、各部位が整然と並べられていました。
「この犯人は俺より上だ」乾いた遺体を見て感服するデクスター。
デクスターは職場の人間関係は良好で、血痕専門の鑑識官としても皆から頼られていました。
ただ一人、ジェームズ・ドークス巡査部長( エリック・キング)だけはデクスターに嫌悪感を抱き、辛辣な態度をとりますが、デクスターは洞察力の鋭い警察官なら当たり前とドークスの態度を許容していました。
次の事件が起きたのは金曜の夜、マイアミでは恋人達がデートを楽しむ夜です。
デクスターも恋人のリタ・ベネット( ジュリー・ベンツ)とのデートを楽しんでいましたが、その近くで娼婦の死体が見つかり既に規制線が貼られていました。
現場を観察したデクスターは、芸術的な犯行だと益々感服するほど遺体は綺麗に処理されていました。
デクスターとデボラは、死体の状況から犯人は冷凍車で犯行を実行していると推測。
警察は犯人を“冷凍庫キラー”と名づけ盗難された冷凍車の捜索を始めました。
そんななか、犯人は奇妙な行動を起こします。
デクスターを仲間と思ったのか、デクスターの家へ侵入しあるメッセージを残したのです。
そして、メッセージはデクスターの過去と繋がっていきます。
“冷凍庫キラー”を唯一の理解者と思いながらも、デクスターは犯人の手掛かりを追いかけます。
そして、“冷凍庫キラー”は、再び残酷な犯行を起こしました。
【デクスター〜警察官は殺人鬼】シーズン1キャスト
デクスター・モーガン/マイケル・C・ホール
本作品の主人公。
正体はシリアルキラーで、殺らずにはいられない性質の持ち主。
表の顔は、マイアミメトロ警察の血痕専門の鑑識官。
“州一の鑑識官”として仲間から一目置かれていますが、実はデクスターは常に殺人者としての目線で犯行を推理していました。
そのことで同僚のドークスから疑念を持たれてしまいます。
デクスターには、記憶に残っていない謎の過去がありました。
4歳の時、ある事件で警察官のハリーに救出され、その後 彼の養子になりましたが、この残虐な事件はその後のデクスターに大きな影響を及ぼします。
養父のハリーは幼い頃からデクスターの異常性に気づき、殺人鬼として生き抜く術を身につけさせました。
普通の人と同じように感じるフリをするデクスターの心は、いつも空っぽで喜怒哀楽を感じません。
そんなデクスターが分かり合えると感じたのは、皮肉にもデクスターのターゲットになったジェレミーや“冷凍庫キラー”のシリアルキラー達でした。
デクスター役は、マイケル・C・ホールでアメリカの俳優。
代表作【シックス・フィート・アンダー】(2001~2005)、【ザ・クラウン】(2017)。
デボラ・モーガン/ジェニファー・カーペンター
デクスターの義理の妹で、マイアミメトロ警察の警官で風紀課の制服警官。
殺人課の警部補ラゲルタとは相性が悪く冷遇を何度も受けますが、冷凍車キラーの事件ではデクスターの助言で手柄を上げ、念願の殺人課へ昇進しました。
デクスターとは良好な関係ですが、子供のころ 父ハリーがデクスターばかりに熱心だったため、彼に嫉妬心を抱いていました。
デボラ役のジェニファー・カーペンターとデクスター役のマイケル・C・ホールは、本作品がきっかけで交際に発展し、2008年12月31日に結婚しましたが2011年に離婚しています。
代表作【エミリー・ローズ】(2005)
ハリー・モーガン/ジェームズ・レマー
デクスターの養父(故人)。
警官のハリーは早くからデクスターの異常性に気づき、彼の特質を活かした生き方として、殺害欲求の抑制や凶悪犯のみを殺すという一定のルール(掟)を教えます。
“ハリーの掟”は、ハリーの死後もデクスターのバイブルとなっており、これによってデクスターは普通の人間として、またシリアルキラーとしても生きていくことが可能になりました。
デクスターの幼い頃の回想シーンで何度も登場します。
リタ・ベネット/ジュリー・ベンツ
デクスターの恋人で、アスターとコーディの一男一女がいるシングルマザー。
元夫のポールからDVを受け、その事件を担当したデボラを介してデクスターと恋人同士となります。
デクスターは、当初普通の人のフリをするため隠れ蓑のつもりで交際を始めるも、いつしか子供達やリタの家に安らぎを感じるようになります。
リタは元夫のDVがトラウマとなって、男性と肉体関係を持つことが困難でしたが、デクスターの優しさで次第に心の傷が癒え、彼女の方から積極的にモーションをかけるようになります。
リタ役のジュリー・ベンツはアメリカの女優。代表作【ランボー/最後の戦場】(2007)、【ソウ5】(2008)。
ルディ・クーパー/クリスチャン・カマルゴ
冷凍車キラーの被害者トゥッチが生還した際、彼の義手と義足を誂えた四肢形成技師。
事件をきっかけにデボラと交際を始めました。
デボラの義兄デクスターにも異様な友好的態度を示すため、デボラに嫉妬心を抱かれてしまいます。
【デクスター〜警察官は殺人鬼】シーズン1まとめ
デクスターは、殺害欲求を抑えられないシリアルキラーですが、日常のデクスターは穏やかで善良な好青年。
そして、常に自分は異常な人間という立場からモノローグを語っているところが非常にユニークです。
シリアルキラーと好青年。
対照的な顔を持つデクスターと彼を取り巻く家族や仲間達の人間模様をコミカルに絡め、不気味な“冷凍庫キラー”の異常性との対比が面白く、ストーリー展開にどんどん引き込まれていきます。
“冷凍庫キラー”の正体はデクスターにとっては衝撃的ですが、家族や仲間のために“冷凍庫キラー”とは対決しなければなりません。
ラストでデクスターを守ったのは、やはり“ハリーの掟”でした。
シーズン2では、更なる危機がデクスターに迫ります。