【デクスター~警察官は殺人鬼】シーズン4のネタバレと感想。数々の危機を乗り越え、リタと結婚し3人の子供の父親になったデクスター。それはデクスターが夢見た人生でした。シリアルキラーの正体を隠し、悪戦苦闘しながらも家族と幸せな日々を送っていたある日、バスタブの中で若い女性リサ・ベルが殺される事件が起きます。バスタブの中は、まるで“ブラッド・バス”(血の海)のよう……新たな敵“トリニティ・キラー”が現れました。
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【デクスター〜警察官は殺人鬼】シーズン4あらすじ
ハリソンの育児で寝不足が続くデクスターは、クインが逮捕したベニー・ゴメスの裁判で重大なミスを犯してしまい、ゴメスは不起訴になってしまいます。
よってデクスターの次の獲物は、このベニー・ゴメスになりました。
デクスターが職場のデスクでゴメスの犯行を調べていると、リタから「ハリソンが昼寝をしないから何時もの子守歌を歌って欲しい」と電話が入ります。
ハリソンが眠りにつき電話を切ったデクスターは、今夜ゴメスの下見をした後、家に帰って子守り歌の続きを歌おうと考えます。
「こんな込み入った人生になるとは……大丈夫やれる」
仕事に育児に儀式と忙殺される毎日に戸惑うも、デクスターはゴメスの下見に向かいます。
その翌日、バスタブ殺人事件の現場にFBIを引退したフランク・ランディが現れました。
ランディは、FBI捜査官を引退後“トリニティ・キラー”と名付けた連続殺人鬼を追ってマイアミを訪れ、優秀な鑑識官のデクスターに会いに来たのです。
ランディが調べた“トリニティ・キラー”の犯罪は、8都市で起こっていました。
その犯行は、1つの事件で3回の殺人が繰り返されていました。
そして、この事件は未だに犯人の存在すら証明されていません。
“トリニティ・キラー”を連続殺人鬼と推測し犯人を捜査しているのはランディ1人だったのです。
他の捜査機関やFBIも事件に関与をしていませんでした。
ランディは、次はマイアミで3回の連続殺人事件が起こると予想していました。
デクスターは、現場で見つかった血痕から“トリニティ・キラー”は30年も前から犯行を繰り返していた事を突き止め、ランディの推測を裏付けます。
過去にランディと恋愛関係だったデボラは複雑な思いを抱きながら、担当しているリサ・ベル殺害事件を“トリニティ・キラー”の犯行だと推測するランディと共に捜査にあたりました。
しかし、“トリニティ・キラー”の正体に近づきつつあったランディとデボラを何者かが襲います。
新たな敵トリニティ・キラー/アーサー・ミッチェル
“トリニティ・キラー”を追跡していたランディとデボラが銃撃された事をきっかけに、単独で“トリニティ・キラー”を追い始めたデクスター。
トリニティ・キラーの犯行には、ある一定のパターンがあります。
リサ・ベル殺害事件は1回目の殺人パターンでした。
2回目のパターンは夫と2人の子供を持つ女性が、30年前と同じ港の倉庫から転落死する事件が起こってしまいます。
ランディは、そのパターンを基に3回目の犯行は30年前に起こした現場で同じ日に再び起こる事を推測していました。
3回目のパターンは、2人の子供を持つ男性が撲殺される事件です。
デクスターは、推測された日時に“トリニティ・キラー”を見張りますが、あと一歩のところで3回目の犠牲者を助ける事は出来ませんでした。
現場から立ち去る“トリニティ・キラー”を発見したデクスターは、車で追跡して信じられない光景を目の当たりにし驚愕します。
帰宅した“トリニティ・キラー”は、夫であり父親で理想的な家庭を築いていたのです。
「俺と同じだ」
想像していた犯人像とはかけ離れた“トリニティ・キラー”の正体はアーサー・ミッチェル。
デクスターは、獲物としてでは無くアーサーの生き方に学ぶところがあると魅せられ、「カイル・バトラー」と偽名を使い、アーサーや彼の家族と深く関わっていきます。
しかし、この判断はデクスターに衝撃的な結末を招く事になってしまうのです。
【デクスター〜警察官は殺人鬼】シーズン4の感想
【デクスター】シリーズは、シリアルキラーのデクスターが普通の人々と同様の悩みや幸福感を持ち、家族や友人のために悪戦苦闘する姿が微笑ましく、共感を持てる所にシリーズの人気強さを感じます。
そして、シーズン4では問題のないありふれた日々が、実は一番の幸福なんだとリタとの結婚生活を通し描かれていました。
実はデクスターは、彼が普通と思っている人々よりも心優しく、仲間から信頼される彼のヒューマニティーと被害者を守ろうとする姿は、決してシリアルキラーなどではなく正義のヒーローの姿そのものでした。
そして、表の顔は慈善活動に貢献す善人でカモフラージュし、本当の素顔は家族を恐怖で支配し心の闇を抱えたまま殺人を繰り返すアーサー・ミッチェルこそ真の“シリアルキラー”なのです。
彼の殺人シーンは、背筋の凍る非情さでショックを感じるほどでした。
アーサー・ミッチェルを演じた ジョン・リスゴーの演技力は、狂気と知性を持つ殺人鬼とリスゴーの特徴的な親しみを覚える笑顔で表裏対照的な犯人像を見事に表現していました。