ネタバレ解説と考察:ロバートとキャサリンが離婚した理由
スティーヴンを通してジョナサンとキャサリンの間に起きた出来事を知ったロバートはこれまでの態度を一変させ、キャサリンに許しを乞いました。
ロバートは自分がキャサリンよりも架空の本を信じたことを深く恥じているようでしたが、今更そんなことがキャサリンに受け入れられるはずもありませんでした。そもそも、ロバートとスティーヴンがキャサリンの話を聞いてさえいれば、ニコラスが入院するような事態は避けられました。
しかもロバートはキャサリンに弁明の余地を与えなかった過ちを認識しつつも、「行きずりの人」を出版したスティーヴンに怒りをぶつけています。この時点でロバートはキャサリンとすれ違っており、キャサリンが最も気に掛かっていたのは真実を聞いたロバートの反応でした。
キャサリンがジョナサンと不倫したのではなく、ジョナサンから性が絡んだ暴行を受けていたことにロバートが安堵した様子を見せたからです。
妻が性的な暴行を受けたことに安堵している夫を、キャサリンが許せるはずもありません。いざキャサリンからそのことを指摘されても、ロバートは何も言えませんでした。
最初にキャサリンが真実を話そうとした際、話し合いの場を放棄したのもロバートでしたし、彼に離婚を受け入れる以外の選択肢は残されていなかったのでした。
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