ネタバレ考察:ジョナサンからの絵葉書の内容
生前、ジョナサンが母に向けて書いていた絵葉書の内容が判明。それは、ジョナサンの父スティーヴンの回想シーンで明らかになりましたが、そこに記されていた内容は第1話のジョナサンのものとは異なる内容でした。イタリアから戻ったスティーヴンが郵便物の中から発見した、ジョナサンの絵葉書の内容は以下の通りです。
第6話のジョナサンの絵葉書の内容
「親愛なるママとパパへ。僕はここイタリアが大好きだよ、食べ物はすごく美味しい。僕たちは昨日ピサに着いた。トナーまで歩いて行ったんだけど、改装工事で閉まってたんだ。時間の無駄だったよ!愛を込めて、ジョナサン」
ここに記されているメッセージは至って普通の内容で、ただの近況報告に過ぎません。ところが、第1話の「行きずりの人」内のキャサリンとジョナサンの物語で、ジョナサンが絵葉書を記していた時の内容はもう少し具体的でした。
第1話のジョナサンの絵葉書の内容
「親愛なるママへ。ベネチアもフィレンツェも夢のようだった。でももう遺跡に飽きたからビーチに行く。カメラをありがとう、写真をたくさん撮っている。愛を込めて、ジョナサン。」
このジョナサンのメッセージにはビーチに行くことや、写真をたくさん撮っていることが記されています。そして、何より気になるのは、冒頭の文章が”親愛なるママへ”に変更されており、パパの部分が削除されていること。
これは「行きずりの人」を書いた母ナンシーが意図的に削除したものと思われ、メッセージの内容も彼女好みに変更されているのでしょう。カメラを買ってくれたことへのお礼はナンシー自身が望んだ言葉で、ビーチに行くとの発言はこれから起きることを示唆していると思われます。
事実、第6話のスティーヴンのナレーションでは、「行きずりの人」は脚色してあることを明かし、それは作家の常だと言い切っています。そのため、ジョナサンの絵葉書に記された内容はナンシーの願望だと考えて良さそうです。