才能ある監督のコラボレーション作
「ドクター・クライマックス」で監督を務めるのは、コンデート・ジャトゥランラッサミーとパイラック・クムワン。
コンデート・ジャトゥランラッサミーは、2023年の社会派ヒューマンドラマ「ハンガー: 飽くなき食への道」の脚本を手掛けたことで知られる脚本家、映画監督、元ミュージシャンです。”Si Tao Thoe”というロックバンドからキャリアを始め、Si Tao Thoeは1990年代にタイで人気を集めました。
俳優業は1995年から始めましたが、2003年からは脚本家や監督も務めるようになりました。2005年の映画「Midnight My Love」では、タイ国立映画協会賞の最優秀監督賞と最優秀脚本賞を含む複数の賞にノミネートされ、バンコク批評家会議の最優秀監督賞と最優秀脚本賞を受賞しています。
パイラック・クムワンは、人気Netflixシリーズ「転校生ナノ」の監督を務めたことで有名です。他にも2015年の映画「アリエル王子と監視人」の撮影監督や、2023年のドラマ「Get Rich」の脚本を担当しています。
そんな才能豊かな彼らのコラボレーション作となった「ドクター・クライマックス」。コンデート・ジャトゥランラッサミー監督によれば、本作の起源や設定はクリエイター兼プロデューサーのエカチャイ・ウアクロンタムのアイデアにあるとのこと。
エカチャイ・ウアクロンタムのアイデアとは、性に関するQ＆Aコラムをシリーズ化するというものでした。これを受けてコンデート・ジャトゥランラッサミー監督が思いついたのが、性に関する質問に答える医師というコンセプトであり、この物語を通して当時の現実世界の出来事も交えながら人間性や社会を考察することができると考えたようです。
本作についてもう1人の監督であるパイラック・クムワンは、「ドクター・クライマックスは楽しませるだけではなく、考えさせられる問題を提起する。このシリーズを観ていると、8本の映画を見ているような気分になる。各エピソードには独自のスタイル、演出、語り口のテクニックがあり、それらがひとつの包括的な物語に織り込まれている。」と説明しました。
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