【独孤伽羅〜皇后の願い〜】13話・14話のあらすじ。町では「独孤信が、娘の伽羅を宇文邕に嫁がせようとしている」と噂が広まっていました。それを耳にした皇帝は、独孤信と宇文邕が結託をして帝位を狙っているのではないかと疑心暗鬼になるのです。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【独孤伽羅】あらすじ13話
曼陀が“郡公夫人“に
婚儀当日の曼陀は、般若の婚儀よりも劣っていることに憤慨する。
独孤信は、そんな彼女の様子にあきれるばかりで見送るつもりもないようだ。
そんななか楊堅が現れて、自分が兄代わりとなり曼陀を見送ると申し出る。
輿に乗り込んだ曼陀は1度だけ振り返って楊堅を見つめ、そのまま李昞の屋敷へと嫁いで行った。
後日、曼陀は“郡公夫人“に封じられた。
猜疑心の強すぎる皇帝
独孤信は、表向きは曼陀に対して冷たく接していたものの、嫁ぎ先の李家からの知らせを気をもみながら待っていた。
何事もなく初夜を過ごしたと報告を受けた独孤信は安心する。
しかし従者の話では、それとは別に独孤信に関するよくない噂が町で流れているとのこと。
♦町の噂♦
独孤信は、次期皇帝の可能性がある宇文邕に娘の伽羅を嫁がせて、さらなる権力を得ようとしている。
もちろんそんな噂は事実無根なのだが、猜疑心の強い皇帝の耳に入れば疑われてしまう。
そう判断した独孤信は、噂の出どころを調べるよう従者に命じ、自身は皇帝に釈明するべく急いで参内した。
皇帝は独孤信の前では「例の噂は信じていない」と言うが、内心では独孤信に裏切られたと思い込んでいた。
宇文毓の心の内
噂の出どころが曼陀だと知った独孤信は、すぐに曼陀を呼びつけて問い詰めた。
すると曼陀は、伽羅への仕返しのために噂を流したと認める。
だが曼陀にとっては軽い仕返しのつもりでも、実際は“謀反“と捉らえかねない事態になっており、もしも皇帝に謀反だと思われれば一族は皆殺しになってしまう。
独孤信は、それだけ取り返しのつかない噂を流した曼陀を叱っているうちに(血圧が上がったのか)倒れてしまった。
*
独孤信が倒れたと聞いた般若と伽羅は、急いで独孤家に駆けつけた。
噂の出どころも独孤信が倒れたのも曼陀のせいだと見抜いている般若は、これまで以上に曼陀にキツく警告する。
その後。
般若は、何も聞かずに黙ってついて来てくれた夫の宇文毓に「なぜ何も聞かないの」と問う。
「言いたくないならば聞かぬ。私は賢くはないが、国を束ねる父親のもとで顔色を読むすべは学んできた。
そなたの心に私がいないのは分かっているから、そなたの望むものは全て与えるつもりだが、その理由も結果も聞きはしない。
そうすれば、いつかは愛してもらえるだろうか」
宇文毓はそう答えて微笑んだ。
【独孤伽羅】あらすじ14話
楊堅、都を去る
楊堅が都に滞在していたのは、父親の代理で朝廷に出仕することと縁談のためだった。
どちらの要件も終わった今、故郷に帰ることにする。
それを独孤信に伝えた帰り道に伽羅と鉢合わせた楊堅は、伽羅にも故郷に帰ると話した。
宇文邕へのいじめ
独孤信は、伽羅と宇文邕を結婚させてやりたい気持ちはあるものの、例の噂のせいで皇帝が疑心暗鬼になっているため無理だと伽羅に話す。
宇文邕のためにも彼から離れたほうがいい、と。
実際皇帝は、噂のせいで“宇文邕と独孤信が、結託をして帝位を狙っている“と疑心暗鬼になり、宇文邕をいたぶり始めていた。
とある日には、臣下たちが止めるのも聞かず、宇文邕に馬車を引かせ牛馬のように扱ってイジめた。
それにより大ケガをしたと知った伽羅は、心配になり宇文邕に会いにいく。
宇文邕と伽羅はお互いに「好き」だと伝えあうが、伽羅は噂のせいでまた宇文邕がいたぶられることを懸念し、都から離れたほうが良いと言う。
その言葉どおり、宇文邕は都を去った。
伽羅の疲労
周家の宴に参加した伽羅は、鄭三娘という女性からひどい言葉(独孤家の悪口)を浴びせられてしまう。
そこに現れた宇文護は、以前に鄭三娘が色仕掛けをしてきたことを暴露し皆の前で恥をかかせた。
そして、鄭三娘の寺送りを命じた後、参加者の全員に釘をさす。
「独孤家の娘たちを悪くいう者は許さぬ」
*
伽羅は疲労がたまっていた。
屋敷を切り盛りしているのもそうだが、馬氏にハメられたことや宇文邕との別れといった精神的なダメージも疲れの原因となっているのだ。
そんな伽羅の様子を知った般若は、心配になり伽羅に会いにいく。
伽羅は初めは心配させまいと振る舞っていたが、次第にせき止めていたつらい気持ちが溢れてきてしまい、般若に全てを吐露した。
【独孤伽羅(どっこから)】13話の感想
家族の誰にも見送ってもらえない曼陀のために、楊堅が兄代わりとなって見送るシーンは涙腺が緩みました。
曼陀を悪女と見抜けないことは別として、ここまで愛して見守り優しくしてあげる楊堅はやはり素敵な男性だと思います。
曼陀も輿のなかで振り返って彼を見つめていたことから、楊堅への情は少なからずあったのでしょう。
一方の李昞は、妻の曼陀にデレデレしながらも何かが起これば冷静に判断するところは流石。
甘え上手な曼陀と甘やかし上手な李昞は、意外と夫婦としては相性が良さそうな気がします。
また、般若と宇文毓の夫婦も、今回少し距離が縮まったように見えました。
宇文毓はただの気弱な青年かと思っていましたが、自分の能力を理解し、その上で身の丈に合った振る舞いをしている男性なのだと分かった気がします。
それに、「なぜ何も聞かないの」と問われた時の返答からは、控え目で優しい彼の性格が伺えました。
【独孤伽羅(どっこから)】14話の感想
初期のころに比べると、伽羅はだいぶ大人になりました。
姉2人が嫁いで伽羅が責任を担う立場になったことで、自然と大人になったのかもしれません。
ともかく自由奔放な振る舞いが減り、他人の気持ちに寄り添える女性に成長しつつあります。
*
「独孤家の悪口を言うな」と伽羅を守った宇文護が素敵でした。
彼は伽羅を守っただけでなく、間接的に般若を守ったのでしょうね。
般若とは夫婦になれなかったけれど、こうして彼女のいない所でも支えて守ろうとする宇文護の情の深さにはグッとくるものがあります。