【独孤伽羅〜皇后の願い〜】3話・4話のあらすじ。
宇文護の部下が伽羅をさらったことにより、宇文護と般若の関係が決裂。
宇文護に見切りをつけた般若は、次期皇帝になるであろう宇文毓に嫁ぐと言い出すのです。
【独孤伽羅(どっこから)】あらすじ3話
宇文護との決別
伽羅は、宇文護の側近である哥舒にさらわれた。
閉じ込められた伽羅は機転をきかせて逃げ出したものの、すぐに見つかってしまったため敷地内の塔へと逃げ込み、追っ手が来られないよう火をつけた。
部屋は燃えさかり追っ手は誰も入ってこれないが、このままでは伽羅も焼け死んでしまう。
伽羅は、姉の般若たちがこの煙に気づいて助けにきてくれることを願うしかなかった。
一方、伽羅を捜索中の般若たちが塔の煙に気づいて駆けつけると、そこは宇文護の別荘だった。
伽羅を火事から助け出すことに成功した一同が別荘から去ろうとしたその時、宇文護が現れる。
伽羅をさらったのは哥舒の独断なのだが、そうとは知らない般若は怒りのままに宇文護の胸に剣を突きつけた。
「家族に手を出したら許さないと言ったはずよ。あなたとはこれで縁を切る」
「何も知らなかったのだ。そなたに誤解されるぐらいならば今すぐに切り刻まれたい」
そこに現れた独孤信は、伽羅をさらわれたことに憤怒し、こうなった以上は丞相の座を引き受けると宣言した。
独孤天下
宇文護と般若の関係を知った独孤信は、「なぜあんな男と親しくしているのだ」と般若を咎める。
すると般若は、今はもう宇文護を見限ったと答え、彼と付き合っていたのは“独孤天下”の予言を実現するためだったと話した。
独孤信は、“独孤天下”などと大それたことを言う般若を叱責するが、般若が予言にこだわるのは家族のためだという。
現在 独孤信は高い地位に就いているが息子たちの地位はイマイチで、もしも独孤信の身に何かがあれば独孤家の存続が危うくなる。
ゆえに般若は、次期皇帝になるであろう宇文毓に嫁ぐつもりでいた。
宇文毓が般若を愛しているのは周知の事実だが、独孤信としてはそう簡単に結婚を承諾できなかった。
しかし般若も引き下がらずに、宇文毓との結婚を懇願する。
「彼に嫁げば堂々と皇后になれる。私が家族を守りたいんです」
独孤信は仕方なく結婚を許した。
2人の会話をこっそり聞いていた次女の曼陀は、自分こそが「独孤天下」の予言を実現させると意気込む。
その後。
「独孤天下」の予言を意識しはじめた曼陀は、許嫁の楊堅に会って将来のことをどう考えているか聞いてみた。
ところが、彼の語る未来に野望や大業の志は少しもなかった。
野心のない男に嫁いでは予言を実現できそうにないとガッカリした曼陀は、別の結婚相手を探すことにする。
【独孤伽羅(どっこから)】あらすじ4話
般若の存在
朝議からの帰り道。
宇文護は「般若がいなければ覇業を成しても意味がない」と哥舒に話し、彼女にいつ心を奪われたかを語りはじめる。
かつて、宇文覚(現皇帝)がまだ宇文護を恐れていなかった頃。
開かれた宴の席で宇文覚は、「舞妓たちと同じような身分なのだから共に踊っては?」と宇文護を侮辱した。
その時に堂々と宇文護の肩をもってくれたのが般若で、その瞬間に宇文護は心を奪われたのだという。
宇文護が権力を得た現在、周りの者は宇文護の力を利用するために近づいてくるが般若だけは違う。
彼女は、宇文護の実力と志しを理解したうえで支えてくれる女性で、だから宇文護にとって般若は特別な存在なのだ。
*
般若に会いに行った宇文護は、配下が勝手に伽羅をさらったことを謝罪する。
そして、出会った頃のことを語りだした。
回想ここから。
寺院に足を運んだ宇文護は、「覇者の妻にしてください」と祈る般若を見かける。
(宇文護が覇者を目指すようになったキッカケは、般若のこの言葉なのかもしれない)
その後、狩りをする般若の前に現れた宇文護は、彼女を口説いて不意打ちキスをした。
般若は宇文護の頬を叩き「あなたは確かに魅力的だけど、私が夢中になるほどの男ではない」と言って去った。
回想ここまで。
昔話を語り終えた宇文護は、まだ機嫌が直らない般若に手の傷を見せて言った。
「心の傷も深い。のぞいてみるか?」
般若は一瞬だけ心が揺れたような表情を見せるが、「私たちの縁はこれまで」と厳しい態度を崩さなかった。
宇文護は食い下がるが、伽羅がやってきたため屋敷を去った。
宇文邕との関係
伽羅にとって、宇文邕(イン・ハオミン)は兄のような存在で心を許してもいるが、父の独孤信は、体の弱い宇文邕を伽羅から遠ざけたがっていた。
しかし伽羅は、お構いなしに宇文邕に会いにいき「これからも会いに来るわ」と言う。
宇文邕はその言葉を喜ぶが、直後に「兄同然だもの」と言われて傷つく。
宇文邕の告白
皇帝は怒り狂っていた。
朝議で宇文護にこっぴどく追い込まれたのだが、誰も肩をもってくれなかったからだ。
怒りの矛先は弟の宇文邕に向けられ、皇帝は彼を何度も罵倒したあげくに蹴り倒し、同州への赴任を言い渡した。
同州は荒涼とした物騒な場所で、敵からの侵略も激しい。
そのような場所に赴任させられることは、実質左遷されたようなものだった。
宇文邕は命令された通りすぐに同州へと向かうが、馬車ひとつも与えられず見送りにきた人間もいない。
そんな中、伽羅だけが駆けつけてくれた。
宇文邕は別れ際に伽羅のおでこに口づけをして抱きしめ、そして積年の想いを告白する。
「戻ってきたら妻になると約束してほしい」
そう言われた伽羅は、戸惑いながらも約束の指切りをした。
【独孤伽羅(どっこから)】3話の感想
伽羅誘拐の一件により、宇文護と般若の間にはわだかまりが生じてしまいました。
宇文護の「君に誤解されるぐらいなら今すぐ切り刻まれたい」という言葉は、果たして般若の心に響いたのか……。
父親に「宇文毓に嫁ぐわ」と言っていたところを見ると、般若は宇文護への情を本当に断ち切るつもりかもしれません。
視聴者目線では、宇文護が般若に対して最大限に譲歩していると分かりますが、般若にとっては譲歩が足りないのでしょうか……。
宇文護は本当なら邪魔な存在である独孤信をすぐにでも排除したいはずですし、そのために卑劣な手を使うこともできるはず。
でもそれをせずに、まずは穏便に独孤信に交渉を持ちかけたのは、家族を大切にする般若を思ってのことだと思うのです。
それなのに般若に見限られてしまった宇文護には少し同情してしまいます。
【独孤伽羅(どっこから)】4話の感想
宇文護が過去に、皇帝から侮辱されていたことが明らかになりました。
もしかすると、現在の宇文護が皇帝に対して不遜なのは、侮辱された過去が原因なのかもしれません。
今回は回想が多めで、宇文護と般若の出会いなども回想シーンで描かれました。
般若に出会って間もない宇文護が、彼女の気持ちを確かめもせず突然キスをするシーンは、少し引っかかりを覚えましたが……。
しかし、そのすぐ後で宇文護が破壊力抜群のセリフを連発するものだから、すっかり彼の魅惑的な雰囲気に飲み込まれ、心に引っかかったマイナス要素がすぐに吹き飛びました。
中でも「心の傷も深い。のぞいてみるか?」という囁きながらのセリフには心拍数が爆上がり。
悪役ポジションでありながら宇文護が人気を得た理由が、改めて分かった気がします。
一方で、伽羅にもロマンスの芽生えがありました。
宇文邕が伽羅のおでこにキスをするシーンでは「また相手の気持ちを確かめないでキスしてる!!」と思ったりもしましたが、それもすぐに忘れるぐらい俳優の演技が素晴らしかったです。
伽羅は嫌がっていませんでしたし、キスのことを思い返してもいたので、宇文邕への情は少なからずある模様。
予想以上に恋愛色が濃くなりつつありますが、今後の展開も楽しみです。
*次回5話・6話のネタバレ感想はこちら。
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