【独孤伽羅〜皇后の願い〜】5話・6話のあらすじ。般若は宇文護とのケジメをつけるために会いにいきますが、尾行していた宇文護の妻が乗り込んできます。一方で、伽羅の縁談話が決定してしまい……。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【独孤伽羅(どっこから)】あらすじ5話
共倒れにならない道を
般若は、宇文護とのケジメをつけるためいつもの密会場所(酒楼)へと向かい、お互いが共倒れにならない道を提案する。
その道とは、般若が宇文毓に嫁いで皇后になることだった。
般若が皇后になれば宇文護も今よりもっと絶大な権力を得ることができるため、それが2人にとってベストな道だというのだ。
それを聞いた宇文護は、初めは納得しなかったが最終的には般若の進む道を支えることにした。
一方で、2人の密会を知る清河郡主(宇文護の妻)は、密会現場をおさえようと酒楼に乗り込んだ。
ちょうど酒楼の外で般若を待っていた伽羅がそれに気づき、清河郡主よりも先回りして般若たちに知らせる。
そして般若たちを隠れさせたあと、伽羅は飲んだくれの演技をして清河郡主を追い返した。
その後。
怒った清河郡主が伽羅の愚行を言いふらし、その噂を耳にした独孤信は伽羅に罰を与えた。
楊堅と曼陀
伽羅は、酒楼で飲んだくれた罰として屋敷の庭で正座をさせられる。
般若は、その罰に付きあいながら伽羅のために日傘をさしてあげるのだが、水をとりに行っている間に伽羅は倒れてしまう。
そこを偶然通りがかった楊堅は、伽羅を抱えて屋敷内に運んだ。
*
楊堅と曼陀は、伽羅の薬をとりに薬房へと向かう。
しかし、楊堅への不満を募らせている曼陀は途中で立ち止まり、思っていることを吐きだした。
「私はこれまで、身分の低さで虐げられないよう常に己を律して芸事にも励んできた。それなのに、嫁ぐあなたには上を目指す気が少しもないなんて……」
すると楊堅は、これまでの愚かな行いは宇文護の目をごまかすためだったと打ち明け、そして知らないうちに曼陀の心を傷つけていたことを謝った。
曼陀は機嫌を直し、2人は仲睦まじい様子で手を取り合った。
簪の誓い
独孤家にやって来た皇帝の使いは、般若と宇文毓の婚姻を認める詔を読み上げた。
その後。
般若の前に現れた哥舒は、宇文護からの簪を般若に渡し「他の男からの簪はさすな」という伝言を伝える。
それを聞いた般若は、その約束は必ず守ると答えた。
【独孤伽羅(どっこから)】あらすじ6話
愛とは生死を共にしたいと願うこと
般若と宇文毓の婚姻祝いには、朝廷の重臣たちも多く駆けつけた。
その中には李昞と息子の李澄もおり、独孤信は李澄を気に入って玉佩を授けた。
その様子を見ていた重臣のひとりは、李澄と娘を結婚させてはどうかと提案する。
まんざらでもない様子の独孤信は、重臣たちの前に伽羅を呼んで紹介した。
伽羅を見た李澄は、ひと目で彼女を気に入った様子だ。
その晩。
父の独孤信から李澄との婚姻話を聞いた伽羅は、結婚はしたくないと反発するが聞き入れてもらえない。
共に結婚話を聞いていた般若も父に賛同し「婚姻とは家の繋がりで愛は二の次」だと伽羅を説得しようとする。
部屋を出た伽羅は、般若に「どうして宇文邕と私の仲を話してくれなかったの」と文句を言った。
すると般若は、「本当に宇文邕が好きなら自分から話したはずよ」と一言。
そして言葉を続ける。
「愛とは生死を共にしたいと願うこと。私もいつか死の瀬戸際に立ったら、必ず宇文護を選ぶわ。でもそれまでは家族のためを考える」
手紙
李澄との婚姻をどうするべきか考えた伽羅は、ひとまずこの件を手紙で宇文邕に伝えることにした。
宇文邕の妻になると約束した以上はその約束を破るわけにはいかないと考えたのだ。
だが、家の者に手紙を届けるよう頼めば父に告げ口するだろう。
そう思った伽羅は、夜更けに楊堅を呼び出して「宇文邕に手紙を届けてほしい」と頼んだ。
宇文邕の余命
伽羅からの手紙を読んだ宇文邕は、皇帝の命令なく都に戻れば命はないと分かっていながらすぐに都へと向かった。
一方の皇帝は、命令に背いた宇文邕の行動を“謀反の意あり“と判断して牢獄するように命じる。
それにより宇文邕は皇帝の配下に連行されそうになるのだが、たまたま居合わせた宇文護に助けられた。
宇文護の屋敷で目覚めた宇文邕は、太医の見立て書を見せられ己の余命が短いと知る。
30歳まで生きられないだろうと。
宇文邕はもともと伽羅の婚姻を止めるつもりで都に戻ったのだが、己の寿命を知った以上は伽羅を遠ざけるしかない。
朝になり伽羅がやってくるが、宇文邕は「以前に妻になってほしいと言ったのは冗談だ。君の縁談を祝福するよ」と伝えた。
【独孤伽羅(どっこから)】5話の感想
般若は表面上では宇文護との縁を切ったように見えますが、心ではまだ愛していると分かるシーンがいくつもありました。
一方の宇文護も、皇后になりたい般若のために尽力する姿が切ないかぎりです。
彼女が皇后になるということは別の男性に嫁ぐことであり、宇文護にとっては耐え難いことなはず。
それなのに彼女の「皇后になりたい」という気持ちを尊重し、その夢を押し上げるために尽力する宇文護の愛には胸が打たれました。
そうして陰から支えるのと同時に「他の男からの簪をつけたら許さない」と独占欲をみなぎらせる所も魅力的。
一方の楊堅は、許嫁として曼陀を大切にしながらも伽羅にも惹かれているようなので、こちらのラブラインにも期待です。
【独孤伽羅(どっこから)】6話の感想
親の決めた相手に嫁ぐことが当たり前のこの時代。
歴史ドラマでは婚姻に苦しむ女性の姿が描かれることが多い中、「婚姻とは家同士の繋がり」だとキッパリ割り切る般若の女性像が新鮮でした。
きっと男性に生まれていたら、さぞ大業を成していたことでしょう。
一方で宇文邕は、己の余命がわずかだと知ってしまいました。
本当なら伽羅を娶りたいだろうに、余命が短いと知ってしまった以上 伽羅を遠ざけるしかできない宇文邕がとても切ないです。
本作は、それぞれの切ない恋模様が大きな見どころとなりそう。
ただ、このところ恋愛一色になりつつあるので、そろそろ歴史ドラマとしてのストーリー展開にも期待したいところです。
*次回7話・8話のネタバレ感想はこちら。