【独孤伽羅〜皇后の願い〜】7話・8話のあらすじ。宇文邕にフラれてしまった伽羅は、李澄との婚姻を受け入れることにしました。一方で、楊堅に不満を募らせる曼陀は、結婚相手を宇文邕にくら替えしようと画策するのです。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【独孤伽羅】あらすじ7話
李澄との婚約
予想外に宇文邕にフラれてしまった伽羅は、外で待っていた楊堅に涙を見せる。
これまで伽羅は、宇文邕の妻になるという約束を守るために李澄との婚姻を拒んでいたのだが、こうなった以上は李澄との結婚を受け入れることに決めた。
李澄の家柄は申し分なく、財力に至っては国と同等の蓄えがあるほどで、何より父が望む婚姻ならばと受け入れることにしたのだ。
そうして伽羅は李澄との婚約が決まったが、実際に嫁ぐのは2年後ということになった。
結納品
李澄・・・伽羅の婚約者
独孤家では、次女の曼陀と伽羅の結納が同じ日に行われた。
楊堅が持参した結納品は皇族にも引けをとらない立派なものであったが、李澄はそれを上回っていた。
あまりに豪華すぎる李澄の結納品を目にした曼陀は、部屋に戻ってからも悔しい気持ちが収まらず伽羅を妬む。
落ち込む曼陀のもとにやって来た楊堅は結納品の件を謝り、夫婦になったら決して肩身の狭い思いはさせないと話す。
たちまち機嫌を直した曼陀は、婚儀で伽羅に負けないために持参金をたくさん用意したいが手持ちが足りないから貸してほしいと楊堅に頼んだ。
ところが楊堅はそれを拒み、曼陀は再び不機嫌になる。
結婚相手のくら替え
持参金の件を断られ、ますます楊堅に不満を募らせる曼陀は、結婚相手を宇文邕にくら替えしようと考えつく。
曼陀がその考えに行きついた理由は、時の権力者である宇文護が、皇帝に背いてまで宇文邕を助けたからだ。
“もしや宇文護は、宇文邕を次の皇帝に立てるつもりなのではないか“
そう思い至った曼陀は、宇文邕の心を自分に向かわせるべく、何度も偶然を装って宇文邕の前に現れてはアプローチを繰り返した。
しかし宇文邕は、曼陀の言動には何か思惑があるはずだと見抜いていた。
【独孤伽羅】あらすじ8話
露呈する曼陀の野心
曼陀の行動を怪しむ宇文邕が配下に調べさせると、曼陀が馬係を買収して宇文邕の予定を把握していたことが判明した。
宇文邕はすぐに伽羅を呼び出して、「曼陀には用心したほうが良い」と忠告をする。
ところが伽羅がまったく信じようとしないため、宇文邕は曼陀との会話をこっそり伽羅に聞かせることにした。
宇文邕に呼びだされた曼陀は、伽羅が隠れているとは知らずに野心を語り、さらに残酷な言葉を次々と口にする。
「あなたに嫁いで皇后になりたい。そのために後継者である宇文毓を消しましょう」と。
すべてを聞いていた伽羅は、我慢できずに曼陀の前に飛び出し「父に言いつける」と怒って去った。
曼陀はすぐさま伽羅を追いかけ「父に告げ口するのなら池に飛び込むわ」と脅し本当に飛び込んだ。
そこにちょうど楊堅が現れて、事態は大ごとへと発展。
その後 曼陀と伽羅は、父親の独孤信の前でそれぞれの主張をするが曼陀のほうが上手だった。
伽羅はつい宇文邕と会っていたことを認めてしまい、婚約者がいる身で他の男性と会ったことを独孤信に叱られてしまう。
独孤信の判断
独孤信は、他の男性と密会した罰として伽羅を祠堂で反省させることにした。
だがそれは表向きの罰で、伽羅を信じ切っている独孤信は祠堂に赴き「お前を信じている」と伝える。
対して伽羅は、屏風に隠れて聞いたこと(曼陀の野心)をすべて独狐信に話す。
独狐信は伽羅の肩を持ちつつも、曼陀の縁談をダメにしないために真実は黙っておくよう伽羅に言い聞かせた。
*
妻が急死した宇文護は、般若のもとを訪れた。
【独孤伽羅】7話の感想
曼陀が「独孤天下」の予言を実現するために結婚相手にこだわるのは、今の低い身分から脱却したいというコンプレックスからでしょう。
楊堅と婚約している身なのに別の男性にアプローチしまくる曼陀にはもはや分別などなく、この先とんでもない悪女になる予感。
そんな彼女の所業を知らない楊堅が、曼陀を大切にして愛を注いでいるのを見るたびに不憫に思えてきます。
コロッと曼陀にだまされてしまう楊堅は一見するとチョロいようにも見えますが、曼陀の話をすべて鵜吞みにしているわけではなく客観性も持っているところが楊堅の長所。
それに、曼陀の苦しみや感情に最大限に寄り添ってあげる優しさも彼の魅力のひとつと言えましょう。
とはいえ「チョロい」と紙一重でもあるので、楊堅のこの優しさが今後ストーリーにどう影響してくるのかが注目ポイントになりそうです。
【独孤伽羅】8話の感想
以下、史実によるネタバレがありますのでご注意ください。
いよいよ曼陀の悪女ぶりが露呈してきました。
本作のファンいわく、この先もっと曼陀の暴走が激しくなるらしいので ある意味期待。
今回、曼陀の所業にまったく気づいていない楊堅とは対照的に、すぐに気づいた宇文邕の鋭さは見事なもので、さすが優秀な皇族の血を継いでいるだけあります。
ドラマの宇文邕は余命が短いと言われていますが、実は史実では、意外にも18年もの間帝位についていたというのだから驚きです。
伽羅の年齢も史実とは違いますし、細かい部分はドラマ用に変えているのかもしれません。
ちなみに、中国の歴史ドラマは放送前に“史実に沿った内容であるか“を検問され、大きく史実と食い違っている場合は歴史ドラマとしての放送を禁じられます。
【風中の縁】(2014)というドラマがまさにそうで、制作の段階では歴史ドラマとして撮影していたのですが、検問に通らなかったため架空の物語として放送する結果に。
検問がどれほど厳しいものかは分かりませんが、本作も史実と異なる部分がけっこうある中で、きちんと歴史ドラマとして放送されたのは良かったです。
*次回9話・10話のネタバレ感想はこちら。