【瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~】27話・28話。天罰事件を起こした瓔珞は、辛者庫で労役するよう皇后に命じられました。辛者庫には、かつて繍坊で働いていた錦繍がおり、彼女は瓔珞を目の敵に。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ27話
瓔珞の忠義心
瓔珞は、陛下の妃嬪になったらどうかと皇后に提案されるも断りました。
近くにいた爾晴は、身重の皇后に代わって陛下に仕えるのが忠義であると説得しますが、瓔珞にその気はない様子。
瓔珞にとって、皇后は姉のような存在で一生尽くすと誓った相手です。
だから皇后の夫(陛下)に仕えれば、それは皇后を裏切ることになってしまう。
それゆえに、たとえ世の中の女子が陛下の妃嬪になろうとも、自分だけは妃嬪にならないと固い意志を見せるのでした。
それを聞いた皇后は、瓔珞の頭をなでました。
純妃が近づこうとしている相手とは?
純妃の宮には、傅恒が皇后に贈ったという水墨画が飾られています。
それを見た嫻妃は水墨画を貸してほしいと頼みますが、純妃から渡されたのは模写でした。
その帰り道、嫻妃は純妃の言動を分析して侍女に話します。
純妃が皇后を崇拝しているのは、近づきたい人物(傅恒?)がいるからだろうと。
※
瓔珞を人気のない場所に引き込んだ傅恒は、改めて「君を娶りたい」と気持ちを伝えます。
しかし瓔珞は、「陛下に反対されて目が覚めた、私はあなたにふさわしくない」と答えました。
さらに、「あなたのことは好き。でも復讐のほうが大事なの。今日から私と距離を置いて」と傅恒を突き放すのでした。
天罰作戦
雷電が起こることを知った瓔珞は、それを利用して裕太妃に天罰をくだすつもりです。
雷電の当日。
裕太妃の宮では、繍坊が作ったという窓紗(カーテン)が取り付けられました。
裕太妃の宮へと足を運んだ瓔珞は、大声でわめきたてて裕太妃を外におびき出しました。
何事かと大勢の太監や女官が集まる中、瓔珞は姉(阿満)の事件を暴露。
弘昼が阿満を襲い、それを隠蔽するために裕太妃が阿満を殺したと暴露したのです。
すると、裕太妃は天に誓って潔白だと罪を否定しました。
瓔珞はすかさず天を仰ぎ、「雷神様!裕太妃が罪を犯しているなら天罰をお与えください」と叫びます。
鼻で笑う裕太妃が窓紗をくぐろうとした瞬間……。
雷が裕太妃を直撃し、裕太妃は死亡しました。
これにより、宮中では“裕太妃に天罰が下った”という噂が広まります。
翌日。
皇后は、昨夜の天罰事件について瓔珞を問い詰め、瓔珞を辛者庫で労役させることにします。
行かないでと引き止める明玉に、瓔珞は「誰も信じてはいけない。あなたが皇后様を守ってあげて」と助言しました。
一方、天罰事件に瓔珞がかかわっていると知った乾隆帝は、慌てて長春宮に乗り込みますが、すでに瓔珞はいませんでした。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ28話
消えた富察容音
皇后が瓔珞を逃したのだろうと悟った乾隆帝は、なぜいつも瓔珞を守るのかと問いました。
すると、皇后は「瓔珞は私の希望、生き方が羨ましい」と言うのです。
皇后はかつて、当時の皇后に挨拶をした際に、乾隆帝よりも言葉を多く発したことを咎められました。
それ以来、国母としてふさわしい人間であるよう努めてきたのです。
“皇帝の妻たるもの、夫より多く話してはならず自由に振る舞ってもいけない。常に夫を立てるのはもちろんのこと、夫の考えを自分の考えとする”
そのような“女則”に従って生きる皇后は、“自分”を消して生きる苦しさを乾隆帝に吐露しました。
「あなたに嫁いだあの日から、私は私でなくなったのです。
でも瓔珞は違う。瓔珞は瓔珞自身として自由に生きている。
私は自分を捨てました。だから瓔珞を守るのは、失った私を守るのと同じことなのです」
「だから朕からも守ると?」
皇后は平伏し、今日だけはわがままを許してくださいと懇願するのでした。
その場を去った乾隆帝は、門をくぐる直前で振り返って呟きます。
「朕は真の皇后を今まで知らなかった……」
瓔珞のいない後宮
舒貴人は、瓔珞のいない隙に皇后を陥れましょうと高貴妃に進言します。
※
かつて嫻妃は、少年だった頃の弘昼を助けたことがありました。
嫻妃は、その際につけていた玉佩をあえて身につけて裕太妃の弔問へ。
すると嫻妃の目論見どおり、玉佩を見た弘昼は、かつて嫻妃に助けてもらったことを思い出します。
辛者庫での出会い
辛者庫に送られた瓔珞は、各宮殿の“肥桶“を洗う仕事を命じられました。
(肥桶とは、糞尿を入れた桶のこと)
辛者庫には、袁春望の姿もありました。
袁春望は、嫻妃が装飾品を売ろうとした際に巻き込まれた太監。
また、他の太監たちにイジられており、空腹を満たすために雪球のエサを盗んで食べたことも。
さらに、5話で辛者庫送りになった錦繍もいました。
袁春望に好意を抱いているらしい錦繍は、彼にアプローチをするも相手にされません。
そして瓔珞も、袁春望を探ろうとしてしつこく話しかけますが、袁春望は口をきこうとしませんでした。
ある晩。
傅恒が瓔珞に会いに来ました。
傅恒は、瓔珞が富察一族を巻き込まないために自分を突き放していることを分かったうえで、「一生かけて情を返してくれ」と伝えるのです。
すると、瓔珞は衣を脱ぎはじめ……!?
【瓔珞(エイラク)】感想27話
姉を亡くした瓔珞が、姉のように慕える皇后に出会えたことはとても幸いだと思います。
「陛下の妃になったらどうか」と提案されても、皇后を裏切りたくないからとキッパリ断る瓔珞の真心にはグッときました。
皇后に頭をなでられた瓔珞が甘えるシーンも微笑ましく、2人のやり取りをずっと見ていたい気持ちに。
しかし、幸せな時間は束の間で、瓔珞は長春宮を離れることになってしまいました。
復讐のためとはいえ人の命を奪ってしまったのだから、辛者庫行きになるのも納得という気はします。
今までの瓔珞は、倍返しをするといっても直接命を奪うことはありませんでしたが、今回は人の命を奪ってしまいショックを受けた視聴者も多いのではないかと……。
でもこのブレない容赦のなさは、瓔珞らしいといえば瓔珞らしいのかも……?
一方の皇后は、怒って辛者庫行きを命じたのかと思いましたが、どうやら陛下の処罰から逃がすためだったようです。
どこまでも優しい皇后……。
いつかまた、姉妹のような皇后と瓔珞のやり取りを見たい、そう願ってやみません。
【瓔珞(エイラク)】感想28話
今回の28話は、皇后の苦悩が胸にズシンとのしかかる回でした。
自分を消して生きる皇后にとって、自由に生きる瓔珞はきっと眩しい存在であり守りたい存在なのでしょう。
「嫁いだあの時から富察容音は消え、私は私自身ではなくなりました」という皇后の吐露には胸が痛みました。
でも思うのは、自分を消しながら生きているとしても、今の皇后の姿が偽りというわけではないはずです。
皇后の慈悲深さや温厚さは作り上げた人格ではなくて、もともと皇后の中にあったものだと思うから。
また、皇后の本心を聞いたときの、乾隆帝の表情も印象的でした。
自分を消して生きなくてはならないのは、乾隆帝も同じなはず。
そんな彼が、皇后の本心を聞いて何を思ったのか、乾隆帝の胸の内が気になるばかりです。
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