【瓔珞(エイラク)】ネタバレ感想39話・40話。皇后の懐妊から出産、とトントン拍子に話が進んでいきます。そんな中、父親の負傷を知った瓔珞は宮殿を出ることに。その間に何かが起こってしまう!?
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ39話
第7皇子の誕生
李玉は泥酔中の乾隆帝に「養心殿に戻られてはどうか」と言葉をかけるが、乾隆帝は皇后のそばにいると言い張る。
結局 乾隆帝は、長春宮の東側殿に泊まることになった。
それを知った爾晴は、酔い覚ましを持って乾隆帝のいる部屋へと入り、そのままお手つきとなる。
翌朝。
李玉は、みだれ髪のまま東側殿から出てくる爾晴を目撃する。
そして爾晴は、富察家に帰っていった。
※
皇后の出産がはじまったものの、難産でなかなか子が産まれてこない。
お産を見守っていた瓔珞は、自分を産んで亡くなった母親のことを思い出したのか、怖くなって部屋を飛びだしてしまう。
外で泣く瓔珞に、傅恒は「皇后は君の母上とは違う、無事に生まれるはずだ」と慰める。
※
皇后は無事に第7皇子を出産する。
大喜びの乾隆帝は永琮と名付け、見舞いにきた純妃の言葉は何一つ耳に届いていない様子だ。
永琮という名前には“国を治める”意味が含まれていることから、宮中の者は永琮が後継者になるに違いないと噂する。
それを知った純妃は不安と苛立ちがつのり、つい自分の子にあたってしまう。
爾晴の懐妊
爾晴の懐妊を知った傅恒は、誰の子だと問い詰める。
爾晴は、「あなたは卑しい瓔珞に溺れている。だからこれでおあいこでしょ」と悪びれる様子もない。
自害を命じる傅恒に、爾晴は陛下の子だと明かし「だから私を殺すことはできないはずだ」という。
爾晴が苦労して陛下との一夜を狙い続けたのは、傅恒の苦しむ姿が見たかったからだと言い放つ。
「陛下に跪くたびに屈辱を覚え、私が憎くても殺すことができず、呪わしい子供を養い続けなくてはならない、そんな苦しみを傅恒に味わわせたい」と。
正気じゃないと怒鳴る傅恒に、爾晴も負けじと怒鳴り返す。
「正気を失ったのはあなたと瓔珞、2人のせい!これは私を侮辱した報いよ!」
部屋を出た傅恒はその後、爾晴に禁足を命じた。
大晦日の夜に
※以下、大きなネタバレを含みますのでご注意ください。
乾隆13年の大晦日。
父親の負傷を知った瓔珞は、皇后のすすめもあり宮殿を出て実家に戻った。
瓔珞のいない宮殿では、第7皇子の永琮が眠る部屋で火事がおこる。
皇后は燃えさかる部屋に入っていき永琮を抱きかかえ、救助にきた海蘭察とともに部屋から脱出する。
だがこの時、腕の中の永琮はすでに亡くなっていた。
出火の原因は火鉢だった。
通常、火鉢から火の粉が飛ばないよう布がかけられているのだが、この日は布がかかっていなかったことに加え、なぜか火の粉の飛びやすい炭が使われていた。
また、防火用の水がめが凍らないよう木炭を焚いているはずなのに、その作業もされていなかったようだ。
それらの報告を受けた乾隆帝は、担当の太監すべてに死罪を言い渡す。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ40話
皇后の心の悲鳴
永琮の死を受け入れられない皇后は、部屋の寝台に永琮を寝かせて世話をしている。
そこに乾隆帝がやってきて、皇后を抱きしめながら「永琮は死んだのだ」と諭す。
その隙に、李玉は永琮を連れ去ろうとした。
ところが、それに気づいた皇后は乾隆帝の腕をふりほどき、李玉を追いかけて永琮を取り返そうとする。
乾隆帝はそんな皇后を必死で止め、皇后としての立場を忘れてはならないと言い聞かせた。
「立場?教えてください私は何者ですか?大清国の母……?
これまで私がしきたりを守り良妻でいたのは、陛下に嫌われないためでした。
そうして生きてきたのに、私は何を得ましたか」
皇后の悲痛な言葉を聞いた乾隆帝は、少し休めとしか言えない。
「死なせて!私を解放してください」と部屋から出ていこうとする皇后。
乾隆帝は必死に止めるが、それでも制御がきかない皇后をやむなく縄で拘束し、一時も目を離さないよう明玉に言いつけた。
宮を出た乾隆帝は、しきたりに反してでも永琮の葬儀を自ら取り仕切ると李玉に伝える。
そこに、反乱がおきたとの知らせが。
乾隆帝は永琮の葬儀を弘昼に任せることにし、すぐに軍機大臣たちを招集するよう命じた。
※
皇后を見舞っていたらしい傅恒は、軍機大臣たちの会議に遅れてやってきて「皇后の心の平穏のために、宮殿の外で療養をさせたい」と願いでる。
しかし乾隆帝は聞き入れず、傅恒に言う。
「男たるもの国と民に対して重責がある。朕は息子が死のうとも妃たちが死に絶えようとも、政務をまっとうする。大清国の皇帝だからだ。皇后もたとえ死んでも皇后だ、外へは出さない」
ただの一人の女として……
※以下、大きなネタバレを含みますのでご注意ください。
皇后を見舞いにきた爾晴は、皇后と2人きりで話したいと明玉に頼みこむ。
爾晴と話し終えた皇后は、明玉に食べ物を取りに行かせ、その隙に外へ出た。
城郭から飛び降りるつもりの皇后は、城郭の階段をのぼりながら己の人生を回想する。
第1の過ちは、束縛が嫌いなのに皇室に嫁ぎ皇后になったこと。
第2の過ちは、しきたりに従いながらも過去に未練を残して夢に浸ってしまったこと。
第3の過ちは、情を捨てきれずに陛下に愛されたいと願ってしまったこと。
第4の過ちは、産んだ2人の息子を守り切れず、悲しみに暮れるばかりの母親だったこと。
城郭の頂上にたどり着いた皇后は、瓔珞の帰りを待てなかったことを心の中で詫びる。
そして……。
「私はただの富察容音。最期はただの一人の女で終わる」
そう願いながら城郭から飛び降りた。
心からの哀れみと愛を
※以下、大きなネタバレを含みますのでご注意ください。
宮殿に戻ってきた瓔珞は、皇后の訃報を知り急いで長春宮へと向かう。
棺を前にして悲しむ瓔珞。
現れた乾隆帝は、皇后に化粧をほどこして着飾らせるよう瓔珞と明玉に命じた。
しかし瓔珞は、皇后は自らの意志で装飾品をすべて外しているのだから華美な装いは不要だという。
だが乾隆帝も「皇后として死後も役目がある」と譲らない。
そんな彼に瓔珞は非難の言葉を浴びせ「せめて、陛下の心からの哀れみと愛を彼女にお与えください」と言う。
背を向けている乾隆帝は 涙を流しながら瓔珞の非難を聞いていたが、皇帝として瓔珞に処罰を言い渡すしかなかった。
「何度も君主に盾つく大罪を犯した瓔珞を死罪にせよ」と。
瓔珞が連行された後、乾隆帝は皇后の化粧をするよう明玉に命じる。
明玉は「嫌です。陛下は皇后さまのことを少しもお分かりでない」と言い立ち去った。
※
その後、皇后の遺書が見つかったことで瓔珞は死罪を免れた。
皇后の遺書には、瓔珞を宮殿の外に出して自由を与えてほしいと書かれていたのだ。
それを読んだ乾隆帝は、瓔珞のことばかりで自分への想いが書かれていなかったことから「朕への恨みが深いのだな」と感じる。
皇后の部屋で1人になった乾隆帝は、肩を震わせて泣いた。
※
後宮から追放された瓔珞は、長春宮の円明園で皇后の供養をすることになった。
そこに、わざわざ異動してきたという袁春望がやってくる。
富察皇后役(チン・ラン)のキャスト情報
名前:秦嵐(チン・ラン)
生年月日:1979年7月17日
身長:165㎝
代表作:【大唐情史】(2001)、【項羽と劉邦】(2012)
配音/アフレコ:本人の声
SNS: 公式ウェイボーはこちら
・6歳のときにバレエやフォークダンスを短期間で学んだ
・【大唐情史】では、本作で乾隆帝を演じたニエ・ユエンと共演
・普段は健康のためにダイエットをしているが、月に1回は好きなものを食べ自分への褒美としている
・モットーは「自分らしく、好きなことを最も快適に行う」こと
本作のオファーがあった時、チン・ランは少し戸惑いがあったといいます。
なぜなら、このドラマでは紫禁城のなかで誰もが戦っているのに、自分だけが戦っていないこの役柄が心配だったとのこと。
あまりにも大人しく、役目にも緊張感や遊びの余地がないとスタッフも感じていたそうです。
そんな中、チン・ランは皇后の尊厳と優しさ、そして苦悩を見事に表現し、放送されてみれば人気キャラクターのひとりに。
また、本作のプロデューサーは、チン・ランの性格が皇后に非常に似ていたため皇后役をオファーしたそうです。
【瓔珞(エイラク)】感想39話
※以下、大きなネタバレを含みますのでご注意ください。
皇后が懐妊したと思ったらもう出産!とドラマのテンポがとても早いです。
いつもは毅然としていて怖気づくこともない瓔珞が、皇后のお産で泣いてしまう姿が印象的でした。
きっと、母親も姉も亡くしてしまった瓔珞にとっては、このお産で皇后までもを失ってしまうのではないかと怖かったのでしょう。
1人で泣く瓔珞に、傅恒が言葉をかけてあげるシーンが良かったです。
やはり彼は、瓔珞のことをよく分かっていますね。
皇后のお産が無事に終わって安心したのも束の間で、まさかこんなに早く赤子が亡くなってしまうとは……。
何度も子供を失ってしまった皇后の苦しみを思うと何も言葉が出てきません……ただただ皇后が心配です。
※
いよいよ爾晴の強烈さが増してきました。
傅恒を苦しませるために陛下との子を宿すなんて、一体どれほどの歪んだ狂気を心に抱えているのでしょう。
彼女は物理的に相手を傷つけるというよりも、精神的に苦しめたいタイプなのかもしれません。
【瓔珞(エイラク)】感想40話
※以下、大きなネタバレを含みますのでご注意ください。
亡くなった赤子が取り上げられてしまうシーンはとても胸が痛みました。
この状況下で「冷静になれ、皇后という立場を忘れるな」というのは、皇后にとっては残酷な言葉だったはず……。
今までも十分に皇后として己を律して生きてきたのだから、今この時ぐらいは感情に任せて振るまっても良いじゃないか、と皇后に肩入れしたくなりました。
もちろん、陛下も表には出さないだけで第7皇子の死を心から悲しんでいるのは分かります。
皇帝として事務的に振る舞わなくてはならないことも。
ですが、誰もが陛下のように強いわけではありません。
きっと陛下は、自分自身がずっと「立場」を徹してきたから、それと同じことを皇后にも求めてしまったのでしょう、彼女にもできるはずだと。
でも彼女にはできなかった。
自分を捨てて「立場」だけに生きるなんて、簡単にできることではありません。
皇后にはきっと、できることなら何の立場もないただの富察容音として自由に生きたい、という思いが根底にあってそれを捨てきれなかったのでしょう。
そんな皇后の思いを汲んだ瓔珞が、葬儀の際に「華美な装いは不要」と陛下に言葉を投げつけるシーンは泣けました。
このドラマは瓔珞が妃として登りつめる物語なので、いつかは富察皇后が亡くなるのだろうと覚悟はしていましたが……。
まさか自害という形での死だったとは。
彼女の死に大きなショックを受けた視聴者もきっと多いことでしょう。
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