【瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~】49話・50話。瓔珞が落馬しました。乾隆帝はとっさに彼女を守った際に腕が下敷きに……。しかし乾隆帝は、腕のケガのことを誰にも言わず瓔珞の治療を優先するのです。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ49話
青蓮の最期
青蓮は死に際に「来世があるなら私のことを……」と言うが、傅恒は「すまない」と答える。
最期に青蓮は、過去に執着せずに幸せになってほしいと伝えて息を引き取った。
その後 傅恒は、青蓮を妓楼に送り込んだ爾晴のことが許せず、爾晴に離縁状を叩き付けてすぐに出ていけと命じる。
しかし爾晴は、ちょうど現れた義母に泣きつき、しまいには頭を打ちつけて自害しようとする。
「死んでも妻の座から降りない」と。
結局離縁しないことになった2人だが、傅恒は爾晴に「一生仏に仕えろ」と言いつけて去った。
理解者
乾隆帝(陛下)は不機嫌らしい。
そのため、太監の李玉と徳勝は瓔珞が来るのを今か今かと待っていた。
やっと現れた瓔珞は、乾隆帝の部屋に入るなり「朝の膳は?」と問う。
陛下「延禧宮で食え」
瓔珞「膳を!」
本来ならば、乾隆帝の食事中に妃嬪が同席するのはしきたりに反すること。
だが瓔珞は「立って控えているのは疲れるからイヤだ」と言って、乾隆帝と同じ食卓についた。
しばらく何気ない会話をした後、瓔珞は「なぜ不機嫌なのですか」と本題を切り出す。
乾隆帝は、反乱鎮圧のために人を向かわせたいのだが名乗り出たのは傅恒だけだったことと、命知らずな傅恒を案じずにはいられないことを話した。
すると瓔珞は、傅恒にとって戦で死ぬことは国に身を捧げることだから悔いはないはずだと助言した。
それを聞いた乾隆帝は、傅恒を戦に送り込むことを決意する。
その後。
宮中で傅恒とすれ違った瓔珞は、目で何かを語る。
傅恒は、戦に向かう自分を見送ってくれたのだろうと解釈した。
*
瓔珞の使いとして袁春望のもとを訪れた小全子は、「内務府で働いてもよし、外で自由に暮らしても良し」と言って金子を差し出す。
しかし、袁春望は小全子に短剣を突きつけて追い返した。
落馬事件
乾隆帝が瓔珞に乗馬を教えることになった。
瓔珞は初めは乗り気ではなかったが、何か策を思いついたらしく「陛下から乗馬を教わることを広めて」と小全子に指示をする。
瓔珞のその策に引っかかったのは純貴妃だ。
乗馬のことを知った純貴妃は、愉妃に手を汚させて瓔珞を害そうと目論む。
乗馬の当日。
乾隆帝から乗馬を教わる瓔珞は楽しそうだ。
最後に1人で乗ることになった瓔珞は、馬を引く者の様子がどこか変だと気づきながらもそのまま乗馬した。
やがて馬が暴れ出し、気づいた乾隆帝は駆けつける。
そして、落馬しそうになった瓔珞をとっさに受け止めた乾隆帝は、左腕が下敷きに……。
しかし、乾隆帝は自身のケガのことは誰にも言わず、瓔珞の治療を優先させた。
葉先生によると、瓔珞は右腕を骨折しているらしい。
目を覚ました瓔珞は、乾隆帝に陰謀だと訴える。
乾隆帝は、必ず黒幕を裁くと約束した。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ50話
純貴妃への疑い
乾隆帝は自身のケガはろくに治療せずに、付きっきりで瓔珞を看病する。
一方で海蘭察は、乾隆帝から落馬事件の調査を命じられていた。
馬のエサに興奮剤が混ぜられていたことは分かったものの、犯人はまだ見つからない。
そこで乾隆帝は、飼育係を80回の杖刑に処し、他の者たちは全員釈放して泳がせろと命じた。
ある夜、落馬事件に関わっていると思われる太監を尾行していた海蘭察は、純貴妃の宮で見失う。
*
純貴妃の宮を訪れた乾隆帝は、純貴妃を本名で呼び話を切り出す。
「そなたは優しく思いやりがあり朕も一目置いている」と前置きしたうえで、瓔珞の落馬事件の犯人について話しだした。
「朕が思うに皇后は違う、朕が誰を寵愛しようと皇后の地位は揺らがないからだ。他の妃たちも度胸がないから違うだろう」と言い、暗に純貴妃を犯人だと疑う。
天に誓って無実だという純貴妃を、乾隆帝は厳しい目で見すえて宮を去った。
愉妃の懇願
純貴妃の命令で落馬事件を起こした愉妃は、延禧宮(瓔珞の宮)を訪れた。
かつて瓔珞は、高貴妃に生き埋めにされそうになった第5皇子の命(愉妃の息子)を救ったことがある。
それゆえに愉妃は、本当は恩人の瓔珞を傷つけたくないのだが「息子を守り続けるためには純貴妃の言いなりになるしかなかった」と涙ながらに瓔珞に訴える。
さらに、今後は二度と純貴妃に誰かを傷つけさせないから、落馬事件は水に流してほしいと懇願した。
瓔珞は「考えさせて」と答えた。
その後愉妃は、息子に「あるお方の関心を買いなさい。そうすれば無事に生きられる」と教え込む。
民の怒りを収めるために……
皇后の父親・那爾布は、救済米を己の懐にいれた罪で牢獄された。
それを知った皇后は、太監の制止をふりきって乾隆帝に謁見し、父の無実を必死に訴える。
乾隆帝は、もう一度調査することを約束した。
そして再調査の結果、那爾布は無実だと判明する。
救済米は那爾布が己の懐にいれたのではなく、那爾布の救済所に届けられるまでの間に、各部署で米をかすめ取られていたのだった。
*
乾隆帝は皇太后のもとを訪れた。
皇太后は、たとえ那爾布が無実だとしても、彼の救済所でだけ問題が起きたのだから無能であることには変わりないと指摘し、暗に那爾布を処刑するよう促す。
さらにこう続ける。
実際に米をかすめ取ったのが各部署の官吏だっだとしても、民にはそんなこと関係ない、民の怒りを収めるためには那爾布を殺すしかないと。
しかし、乾隆帝は無実の者を殺すことに抵抗があるのか難色を示し、軽率に決められないと言って去った。
その後、乾隆帝に届けられた奏状には、どれも那爾布を殺せと書かれていた。
【瓔珞(エイラク)】感想49話
青蓮が死亡してしまいました。
もしも青蓮のような女性が妻だったなら傅恒もいつかは受け入れたかもしれませんが、爾晴のことは一生受け入れないだろうと思います。
*
皇帝というのは、基本的に妃嬪を封号で呼ぶものです。
しかし陛下は、落馬しそうな瓔珞を助けるときに「令妃」ではなく「瓔珞」と呼んでいました。
また、陛下も負傷しているのに瓔珞の治療を優先していたことからも、陛下の深い愛を感じます。
今回の落馬事件は純貴妃が黒幕ですが、その純貴妃を釣ったのは瓔珞です。
陛下に「黒幕を裁く」と約束させていたことからも、瓔珞の一番の狙いは純貴妃への制裁だと思われます。
陛下の手を借りて報復するところは、昔から変わっていませんね。
【瓔珞(エイラク)】感想50話
かつて皇后は、弟や父親が不正をした際に「陛下を困らせたくない」という理由で一切嘆願しませんでした。
ところが、今回は迷わずに懇願しており、皇后の以前との違いを感じます。
それにしても、民の怒りを収めるために無実の人間(皇后の父親)を殺すなんて、現代の感覚だとつい反対したくなりますが、当時では普通のやり方だったのかもしれません。
一方、落馬事件ははっきり決着がつかないまま。
陛下は純貴妃が黒幕だと気づいているようですが、処罰しなかったのは旧情ゆえでしょうか。
*次回51話・52話のネタバレ感想はこちら。
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