【瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~】65話・66話。皇后と瓔珞の休戦から10年が経ちましたが、今も平和な日々が続いています。そんな中、袁春望が動き出したことで争いの渦が巻き起こり!?
公式サイト
©2018 Dongyanghuanyu Film & Television Culture Co., Ltd. All Rights Reserved
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ65話
第5皇子の小言
2代目皇后と瓔珞の休戦から10年が経った。
乾隆帝の息子は大勢いるが、王位を継承する可能性があるのは第5皇子と第12皇子と第15皇子の3名のみ。
袁春望は、皇后の愛息子である第12皇子が王位につけるよう手を回すべきだと皇后をそそのかす。
*
一方で瓔珞は相変わらず自由気ままに暮らしていたが、第15皇子のお産により体が弱っていた。
そんな瓔珞(養母)を心配する第5皇子は、瓔珞の健康を気遣うあまりつい小言が多くなってしまう。
また、乾隆帝も瓔珞の体を心配しており、彼女の手を握りながら言うのだった。
「富察皇后のように途中で朕から離れたら許さない。ずっとそばにいてくれ」
瓔珞は「努力して長生きします」と言葉を返した。
動きだす袁春望
40代になった皇后は月のものが不順で情緒も不安定になっていた。
改めて老いを感じはじめた皇后は、化粧をして養心殿(陛下の住まい)へと向かう。
そのころ養心殿では、乾隆帝と瓔珞が2枚の絵を見比べどちらが本物かと審議していた。
話は次第に皇后のこととなり、乾隆帝は「皇后はすっかり老いて気難しくなった」と瓔珞に言う。
ちょうど養心殿に着いた皇后は、その会話が耳に入ってしまい立ち去った。
*
袁春望はまたしても「12皇子を王位につけるために行動するべきだ」と皇后をけしかける。
しかし皇后は、10年前に皇子は殺さないと瓔珞に誓ったことを持ち出して拒んだ。
袁春望は食い下がり、皇后さまが気にしているのは瓔珞ではなく、陛下を傷つけて失うことでしょうと図星をつく。
激怒した皇后は、不敬の罪で袁春望に40回の杖刑を言い渡した。
だが袁春望は、それでも諦める様子はなく、今度は弘昼の手を借りようとする。
皇后の絶対的味方である弘昼ならば、力になってくれる(利用できる)と読んだのだろう。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ66話
子供時代を楽しく過ごさせたい
瓔珞と乾隆帝は寝床で横になっていた。
乾隆帝は、「瓔珞とその子供たちがあまりに自由すぎる」と皇后に言われたことを話す。
すると瓔珞は、「娘2人は政略結婚をする運命だから今は楽しく過ごさせたい。第15皇子に関しても、体が弱いため健康第一で過ごさせたい」と言葉を返した。
*
第4皇子は養母の皇后に会いにいくが、休んでいるからという理由で侍女の珍児に追い返される。
去り際に宮を振り返ると、皇后と会っていたらしい第12皇子が出てきた。
それを見た第4皇子は、皇后に無下に扱われたと憤る。
だが実はこれは、第4皇子と皇后を離間させるための袁春望の策略だった。
第5皇子の負傷
第5皇子・・・生母は愉妃。養母は瓔珞。
*優秀で陛下に目をかけられている。
皇子たちは銃撃の腕前を乾隆帝に披露する。
第5皇子が試し撃ちをした瞬間、ベルトにぶら下げていた火薬に火がうつり右足を大ケガしてしまった。
診察した侍医によると、第5皇子は足の経脈を痛めてしまったため障がいが残るだろうとのことだった。
これにより、第5皇子の帝位は絶望的となる。
*
第5皇子のケガを知った瓔珞が銃の訓練場に向かうと傅恒がいた。
傅恒の説明によると、銃を撃つには点火する必要があり、今回の事故の原因は火薬が爆発したことによるものだという。
瓔珞は、慎重すぎる第5皇子は半年前からこの日の準備をしていたのに、なぜ今日使った銃は準備していたものではなく新しい銃だったのかと疑問を抱く。
*
見舞いにきた瓔珞に、第5皇子は言う。
「犯人が奪ったのは私の足ではなく、陛下の寵愛。これから私は陛下にとって、自慢の息子ではなくなるのですね……」
話しているうちに涙が溢れてしまった第5皇子は、こうして寝台に横になっていると負の感情が押し寄せてくると本音を語る。
瓔珞は犯人を必ず見つけると言うが、第5皇子は反対した。
「陛下に私以外の息子まで失わせるわけにはいきません」
疑いあう親子
銃の暴発事故の後、乾隆帝は真相を解明するべく他の皇子たちを紫禁城にとどめていた。
そんな中、第4皇子に食事を差し入れした珍児は、食べようとする第4皇子を止めてウソを言う。
「皇后さまが、12皇子を帝位につけるために邪魔な第4皇子に毒を盛った」と。
それを聞いた第4皇子は信じ込み、乾隆帝に直訴しに向かう。
(だが実は、すべて袁春望の策)
*
その頃、皇后は袁春望を問い詰めていた。
皇后ははじめは銃の暴発は事故だと思っていたのだが、そのうち袁春望のしわざかもしれないと思い至ったらしい。
問い詰められた袁春望は「実は第4皇子のしわざ」だと話し、実際に第4皇子の従者が武器庫に入った証拠もあるという。
その話を信じた皇后は、急いで乾隆帝のところへ向かった。
*
乾隆帝に会いにきた第4皇子は、皇后に殺されると大声で訴える。
ちょうどやってきた皇后は、当然「殺すわけがない」と否定し両者の話は平行線となる。
そこで、皇后に同行した袁春望が口をはさみ、第5皇子の銃を壊したのは第4皇子で証拠もあると乾隆帝に訴えた。
第4皇子は、確かに古い銃を壊したが決して命を狙ったわけではなく、第5皇子に恥をかかせようとしただけだと主張する。
慶妃 役/李若寧のプロフィール
名前:李若寧(リー・ルオニン)
生年月日:1990年10月17日
身長:170cm
代表作:【明蘭~才媛の春~】(2018)、【原生之罪】(2018)
本作のアフレコ:曹一茜
SNS:公式ウェイボーはこちら
・北京电影学院を卒業し、2015年に本格デビューを果たす
・2017年にチャリティーナイトに参加
・純粋で穏やかな外見と、謙虚で向上心のある姿は多くの聴衆から認められている
【瓔珞(エイラク)】感想65話
いっきに10年の月日が流れたので、今後のストーリーは皇子たちがメインになっていくのかと予想しましたが、ちゃんと瓔珞たち主役も出てきてほどよいバランス展開でした。
面白かったのは、第5皇子の小言。
10年前の瓔珞は、怖いもの知らずで苦手なものもない大胆不敵な女子でしたが、そんな彼女が逃げ回るなんて、よほど第5皇子のお説教が苦手なのでしょう(笑)
彼の小言はド正論なうえに、瓔珞の健康を案じてのこと=優しさからきているので瓔珞も何も言い返せないのでしょうね。
この10年、自由気ままに生きてきたらしい瓔珞はいまだに若さが溢れていますが、乾隆帝は少し老いました。
乾隆帝の声が以前よりも低いのは、おそらく老いを表現するための俳優の演技だと思われます。
本作のメイキング動画などを見ると、乾隆帝役のニエ・ユエンはいつも演技指導をしており、普段から演技と真剣に向き合っていることが窺えます。
*
かつては男も顔負けなほどに敏腕をふるっていた皇后が、今ではだいぶ女性的になっていて驚きました。
40歳を過ぎて情緒が不安定になっていく様や、老いに苛まれる様がなんともリアル。
以前の鋭さや敏腕ぶりが失われて残念な気もしますが、今の姿もまた本当の彼女の一部なのかもしれません。
今まで隠してきた女性的な部分が、年とともに浮き彫りになってきたのではないかという気がします。
【瓔珞(エイラク)】感想66話
ここのところ袁春望が暗躍していますが、彼の狙いがまったく読めません。
はじめは第12皇子(皇后の息子)を帝位に就かせたいのかと思いましたが、どうやらそんな単純なことではなさそう。
なぜなら袁春望は、皇后にも疑いが向くように仕向けているから。
皇后の侍女・珍児もすっかり袁春望の言いなりですし、しばらくは袁春望の暗躍が続きそうです。
一方、袁春望の策略に巻き込まれた第5皇子があまりにも可哀想でした。
第5皇子は善良で母親(瓔珞)思いで、何ひとつ悪いところがないのに策略によって足が不自由になってしまうなんて……。
さぞ悔しくてやり切れないだろうに、自分の感情よりも「陛下に私以外の息子まで失わせるわけにはいかない」と陛下を第一に考える第5皇子の優しさに涙を誘われました。
*次回67話・68話のネタバレ感想はこちら。