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ドラマ【エカテリーナ】シーズン1第1話・2話。
本作は、実在する女帝“エカテリーナ2世”の生涯を描いたロシアドラマです。
野心と愛情深さを併せ持つヒロインが魅力。
時には宮廷で命を狙われるヒロインが、どう生き抜きどのようにして女帝へと登り詰めるのか。
この記事では、あらすじとネタバレ感想をお届けします。
【エカテリーナ】シーズン1のあらすじ
1774年。
発展中のロシアを統治しているエリザヴェータ女帝は、自身の子供がいないために甥のフョードロヴィチを後継者に立てました。
ところが、フョードロヴィチは先帝の孫でありながら何の能力も受け継いでおらず、エリザヴェータ女帝はロシアの未来が心配になるばかり。
せめて嫁(妃)はしっかりした者を選ぼうと考えたエリザヴェータ女帝は、妃選びに注力します。
妃候補として選ばれたのが、主人公のフレデリーケ(マリーナ・アレクサンドロワ)でした。
シーズン1第1話のネタバレ
妃候補となったフレデリーケ
皇太子妃の候補として選ばれたフレデリーケは、馬車でロシア宮殿へ向かっていました。
母のヨハンナは、フレデリーケが妃として選ばれるだけでなく、女帝になるのを願っていると話します。
フレデリーケもまんざらでもない様子。
ロシア宮殿に向かう道中では、サルトゥイコフ伯爵が出迎えてくれました。
てっきり彼を皇太子だと勘違いしたフレデリーケは、とびきりの笑顔を向け、好意の眼差しで彼を見つめます。
ところが、サルトゥイコフが皇太子ではないと知ったフレデリーケは落胆しました。
フレデリーケは気を取り直し、サルトゥイコフに皇太子のことを尋ね「どうしたら皇太子に私のことを印象づけられるかしら」と相談します。
サルトゥイコフは「印象づける相手は皇太子ではなく、エリザヴェータ女帝ですよ」と答えるのでした。
いざロシア宮殿に到着したフレデリーケは、母ヨハンナと共に、女帝と皇太子に挨拶します。
エリザヴェータ女帝は、フレデリーケにかつての婚約者(ヨハンナの兄)の面影を重ねながら言いました。
「カールのことは忘れられないわ。彼はハンサムで賢い人だった」
カールへの思い入れに加え、フレデリーケの愛らしい笑顔を目にした女帝は、フレゲリーケのことを気に入るのでした。
エリザヴェータ女帝の恐ろしさ
エリザヴェータ女帝は、情夫がいるものの子供に恵まれなかったため、仕方なくフョードロヴィチを皇太子に立てました。
王の資質はまるで無いフョードロヴィチですが、先帝の唯一の男系親族であるため皇太子となったのです。
フョードロヴィチ皇太子は、ポーランドの王女を妃にしたいと女帝にお願いしますが認めてもらえません。
フョードロヴィチは女帝に悪態をつき、「僕が皇帝になったらロシアの風習はなくす!」と声を荒げます。
(ドイツ人の母を持つフョードロヴィチは、ドイツに傾倒している?)
フョードロヴィチの態度に我慢ができなくなった女帝は、フョードロヴィチを監獄へ連れて行くことに。
そこには、幼きイヴァン6世が幽閉されていました。
幼きイヴァン6世から王位を奪ったエリザヴェータは、その後、イヴァンの存在を世間から消し去ろうと徹底しました。
イヴァンの名を口にした者は舌を切られ、彼の名が記された書物は焼かれ、彼の肖像画札を使う者は牢獄されたのです。
そしてイヴァン6世は、牢の中で一切の教育を禁じられ、彼に話しかけることも許されません。
ゆえにイヴァンは言葉を話せず自分の名も知らぬまま、永遠に閉じ込められて過ごすこととなるのです。
そんなイヴァン6世の悲惨の状態を見せつけられたフョードロヴィチは恐怖心で足がもつれてしまいます。
監獄から帰る馬車の中で、フョードロヴィチは寝たふりをしました。
すると、エリザヴェータ女帝は側近に「フョードロヴィチの妃に子を生ませたら、私が子を預かり育てる。その後はフョードロヴィチを追放するつもりだ」と話します。
その話を聞いてしまったフョードロヴィチは、子を作らないことを心に決めるのでした。
狙われるフレゲリーケ
フレデリーケは見事に女帝の心をつかみ、皇太子妃になるのは間違いないと思われました。
しかし重臣の中には、フレデリーケが妃となることを良く思わない人物もいました。
その中の1人であるフランス人のレストック侍医は、フランス大使から「フレデリーケとの結婚をやめさせろ」と命じられます。
レストック侍医は高額な報酬と引き換えにフレデリーケの暗殺を引き受けました。
一方のエリザヴェータ女帝は、部下にフレデリーケと母ヨハンナを見張らせます。
命じられた部下は、フレデリーケの隣の隠れ部屋で、フレデリーケの言動をすべて記すことに。
さらに女帝は、側近のイヴァノヴィチ伯爵にヨハンナを誘惑するよう指示するのでした。
数日後。
フレゲリーケの母ヨハンナは、ロシア宮殿での出来事を詳しく手紙に書くよう、プロイセン大使から指示されました。
シーズン1第2話のネタバレ
イヴァノヴィチ伯爵は、女帝の指示どおりヨハンナを誘惑。
ヨハンナは、一目でイヴァノヴィチを気に入り男女の関係になってしまいます。
それを知ったフレゲリーケは、「父さんのことはもう愛してないの?」と母ヨハンナの行動を非難。
ヨハンナは「初めから愛なんてないわ」と鼻で笑い、「私の家系には、恋愛結婚なんてないの」と言いました。
母の言葉にショックを受けたフレゲリーケは、「私は恋をするわ」と言い残してその場を立ち去るのです。
一方のレストック侍医は、愛人である侍女のジェマに、フレゲリーケに毒を盛るよう指示しました。
ジェマは指示どおり、フレゲリーケの好物であるオレンジゼリーに毒を盛ります。
そのオレンジを口にしてしまったフレゲリーケは、見る見るうちに顔色が悪くなり倒れてしまいます。
その後、ジェマは2度目の毒をフレゲリーケに盛ろうとするも失敗しました。
そのせいで周りはジェマを疑い出し、愛人関係であるレストック侍医にも疑いの目が向けられます。
証拠隠滅に必死になるレストック侍医でしたが、結局、反逆罪で捕らえられました。
数日後。
体調が戻ったフレデリーケは、何とかフョードロヴィチ皇太子と距離を縮めようとしますが、皇太子は受け入れてくれません。
そこでフレデリーケは、皇太子の好きなものを真ごころを込めてプレゼントして、皇太子を喜ばせます。
2人の距離が少しだけ縮まったころ、2人の正式な婚約日が決定するのです。
【エカテリーナ】1話と2話の感想
皇太子となったフョードロヴィチがとにかく変人で、とても王の資質があるとは思えませんが、一応史実では、ピョートル3世として統治していた時期があったようです。
フョードロヴィチは、善悪の区別もつかない子供のような人で、なおかつ変人。
そんな彼の妃となったフレデリーケは、この先かなり苦労することになりそうです。
興味深いのは、主人公フレデリーケの野心。
アジア系のドラマだと主人公は基本的に善人で、己の野心を前面に出すようなことはまずありません。
ところが、【エカテリーナ】の主人公は1話から“女帝になる”という野望をチラつかせており、アジアドラマとの違いに驚かされました。
多少の野心は誰もが持っているもの。
それを包み隠さず描くことで、リアルな人物像ができあがっていると感じます。
フレデリーケは、野心を抱きながらもフョードロヴィチを愛そうともしており、ただの野心家ではなく、愛情深い一面が描かれているのもグッド。
おもちゃの兵隊、楽器、演劇、といったフョードロヴィチの好きなものをプレゼントしたり、子供のようなフョードロヴィチをありのまま愛そうとするフレデリーケの情の深さにジーンとしました。
そんな愛情を向けられたフョードロヴィチは、最初は完全拒否していましたが、徐々にフレデリーケに心を許し始めているように見えます。
できることなら2人には良い夫婦になってほしいものです。
※次回(3~5話)のあらすじはこちら。
【エカテリーナ】の作品概要
【製作】
ロシア
【公開】
2014年
【配信】
[hulu](PR)【キャスト】
マリーナ・アレクサンドロワ、ユリア・アウグ、アレクサンドル・ヤツェンコ、リナール・ムカメトモフ 他
画像引用:【エカテリーナ】公式サイト