画像引用:https://russia.tv/brand/show/brand_id/58458
ドラマ【エカテリーナ】シーズン1(6話・7話)感想とネタバレ。
サルトゥイコフ伯爵との甘いロマンスが始まるかと思いきや、彼は女帝の命令でロシアを去りました。
代わりに新たな愛人が2人も登場し!?
一方、体調不良が続く女帝は“遺言作成”に力を入れ始めるのです。
【エカテリーナ】シーズン1第6話のネタバレ
子を奪われたエカテリーナ
サルトゥイコフ伯爵と愛し合ったエカテリーナは、その後男児を出産しました。
ところが、生まれてすぐ女帝に連れ去られ、赤子に会うことを禁じられてしまいます。
使用人たちが止めるのを振り払い、エリザヴェータ女帝のもとへ押しかけるエカテリーナ。
赤子を一目見ることはできましたが、勝手に“パーヴェル”と名付けられた上にすぐに乳母に連れていかれます。
泣き崩れるエカテリーナをよそ目に、女帝は「将来ロシアを統治する子よ、誰が育てるべきかしら?」と言い、暗に子を渡す気はないと示すのです。
さらに女帝は、「ずっと宮殿に住んでいい。次の愛人を見つけて子をたくさん作りなさい」と命じるのでした。
その後エカテリーナはサルトゥイコフに泣きつきますが、彼はすぐにロシアを去ると言いエカテリーナを振り払います。
芽生える父性
パーヴェルは2歳になり、洗礼を受ける日がやってきました。
フョードロヴィチ皇太子は、パーヴェルに会いに行く馬車の中で「行きたくない、会いたくない」と部下に不満をぶつけます。
みんな俺の子じゃないと噂しているし、そんな子に会いに行く意味がないというフョードロヴィチ。
ところが、実際に対面し抱っこをしてみると、フョードロヴィチは特別な何かを感じたようでパーヴェルとすぐに仲良くなります。
普段は厳しい女帝も、2人を遠目に眺めながら優しい表情で微笑むのでした。
一方のエカテリーナは、女帝の命令を破ってパーヴェルに会いにきました。
落ち着きのないパーヴェルを教育することに疲れ果てていた女帝は、エカテリーナに教育を押し付けることにするのです。
その後女帝は、情夫のラズモフスキーとひそかに婚礼をあげました。
プロイセンへの宣戦布告
ここ最近、ドイツ人の統治するプロイセン王国が猛威を振るっていました。
プロイセンは、20万のドイツ兵と20万のイギリス兵を率いて、フランス→ゼクサンと侵攻をすすめている模様。
その知らせを聞いたエリザヴェータ女帝は会議を開きます。
重臣たちは口々に「交戦しないほうが良い」と言いますが、女帝はプロイセンと戦う意志がある様子。
その後女帝は、公の場でプロイセン大使に宣戦布告を告げるのでした。
【エカテリーナ】シーズン1第7話のネタバレ
ポーランドの王子・ポニャトフスキは、エカテリーナに一目ぼれをして以降、熱心にアプローチを続けていました。
ポニャトフスキからの手紙を受け取るエカテリーナ。
“愛してる。来てくれるまで門の前で待ってる”
短く明快な彼の文章を読んだエカテリーナは、「子供みたいね」と言いつつも微笑を浮かべます。
後日、ポニャトフスキは侍女の制止を振り切って、エカテリーナの部屋に押し入りました。
感情的で強引なポニャトフスキに興味を抱いたエカテリーナは、そのまま男女の関係に。
ところが、ポーランド王子との関係を良く思わない女帝は関係を絶つよう命じ、フョードロヴィチと仲直りすることをエカテリーナに勧めるのです。
その後、女帝はフョードロヴィチとエカテリーナを仲直りさせるため、2人に従軍するよう命じます。
2人が訓練部屋で見回りをしていると、役人が入ってきてオルロフ中尉がいわれのない罪で逮捕されました。
その後、エカテリーナの計らいで釈放されたオルロフは、感謝の念を抱くと同時に彼女に惹かれていくのです。
【エカテリーナ】シーズン1第6話の感想
前回の5話で、サルトゥイコフ伯爵と男女の関係になったエカテリーナ。
てっきり、これからサルトゥイコフとのロマンスが描かれるのかと思いきや、彼はすぐにロシアを去ってしまいました。
「行かないで」と縋りつくエカテリーナをあっさり振り払ったことから、結局サルトゥイコフは女帝の命令が第一なのでしょう。
息子のパーヴェルを女帝に奪われ、サルトゥイコフにも捨てられてしまったエカテリーナが気の毒です。
エカテリーナの境遇に胸が痛む一方で、パーヴェルが生まれたことで子供の出演シーンが増えたのでほっこりします。
パーヴェルの父親はサルトゥイコフ伯爵なのか、それともフョードロヴィチ皇太子なのか。
公式の記録(史実)ではフョードロヴィチが父親と記されつつも、サルトゥイコフが父親である可能性もかなり高いとされています。
ただドラマでは、フョードロヴィチの父親をかなり匂わせていますね。
女帝も「気まぐれで落ち着きがないところがフョードロヴィチにそっくり」だと言っていました。
また、公の場で女帝が話している時、両脇に座っているパーヴェルとフョードロヴィチが、揃ってソワソワしている様子もそっくりでした。
氷のように冷えきった関係のエカテリーナとフョードロヴィチも、子・パーヴェルを通して少し距離が縮まったように見えます。
【エカテリーナ】シーズン1第7話の感想
ここまで視聴して感じたのは、本作は一点に焦点を当てたドラマではなく、客観的な視点でストーリーが描かれている印象です。
もちろん“エカテリーナの生涯”がメインテーマなのでしょうが、だからと言ってエカテリーナの視点に終始するということもなく、群像劇といった感じ。
小説でいうところの完全3人称のようなドラマですね。
7話では、エカテリーナの新たな愛人が2人も登場しますが、その過程はさらりと描かれました。
初期に描かれたフョードロヴィチへの愛や、その後のサルトゥイコフへの愛に比べるとかなり淡々としています。
エカテリーナの顔つきも徐々に冷たさを帯びており、もしかすると女帝にすべてを奪われてヤケになっているのかもしれません。
一方の女帝は見るからに体調が悪そうです。
女帝の口から遺言内容が語られることも増えてきているので、誰よりも女帝自身が体調不良を感じているのかもしれませんね。
※次の8話・9話・10話(最終回)の記事はこちら。
次回はいよいよエリザヴェータ女帝が崩御。
次に皇帝となるのは誰なのか、皇太子とエカテリーナの関係はこのまま悪化をたどるのか、最終話の衝撃のラストは必見です!