【燕雲台-The Legend of Empress-】52話・53話・54話のあらすじとネタバレ感想。遼の開国以来初めての幼帝が即位しますが、年長の皇族の中には反対する者も現れます。そんな中、蕭烏骨里と耶律敵烈の妻が夫と息子の仇を討つために動き始め……。
52話のあらすじとネタバレ
景宗の長男が聖宗として正式に即位し、蕭燕燕は皇太后となりますが、景宗の叔父である耶律道隠が遼は開国以来、幼帝が即位したことはなく、年長の親王が継ぐべきではないかと異議を唱えました。
それを聞いた蕭燕燕が他に異論がある者はいるかと問い、皇族たちは顔を見合わせます。
そこへ、韓徳譲が皇帝の腹心部隊を率いて現れ、新帝を支持する発言をしたため皇族たちは口を閉ざし、耶律道隠は孤立してしまいました。
一方、景宗崩御の知らせを聞いた玉簫は、蕭燕燕に息子を託す遺書を書き、景宗を追って自害してしまったのです。
数日後の夜、市場にいた耶律斜軫は偶然、蕭烏骨里が乗った馬車が通り過ぎるのを見かけました。
こんな夜遅くに外出するのは怪しいと思った耶律斜軫は蕭烏骨里を尾行しようとし、蕭家の三姉妹の従兄の娘である蕭海瀾と鉢合わせます。
以前から蕭海瀾に想いを寄せている耶律斜軫は好意的に話しかけますが、耶律斜軫が夜遊びしていると思い込み冷たい態度をとる蕭海瀾。
誤解を解くために蕭烏骨里を尾行していると言う耶律斜軫ですが、蕭海瀾は蕭烏骨里がこんな夜中に出歩くわけないと信じようとしません。
どうしても信頼を得たい耶律斜軫は蕭海瀾を強引に同行させ、尾行を続けることに。
蕭烏骨里の行先は耶律道隠の屋敷でした。
耶律斜軫は蕭海瀾に、蕭烏骨里と耶律道隠が密談していたことを蕭燕燕に知らせてほしいと頼みました。
蕭海瀾は耶律斜軫の迅速な判断力を見て、耶律斜軫のことを少し見直すのでした。
蕭烏骨里は、耶律道隠が聖宗の即位に反対したと聞いて謀反を持ち掛けに行ったのですが、耶律道隠には考えさせてほしいと言われてしまいます。
蕭烏骨里が自分の屋敷に帰ると、耶律敵烈の妻が訪ねてきていました。
耶律敵烈の妻も夫と息子の仇を討ちたいと考えていて、謀反を起こすための皇族たちとの交渉を買って出ます。
翌日、蕭海瀾から蕭烏骨里の密談相手の名を聞いた蕭燕燕は韓徳譲に相談し、対応策として耶律道隠の孫たちを宮中で聖宗とともに学ばせ、謀反を牽制することにしました。
52話の感想
蕭烏骨里が仇討ちのために動き始め、三姉妹の悲劇が始まってしまうのではないかと悲しくなります。
お嬢様育ちで交渉が下手そうな蕭烏骨里ですが、皇帝の異母弟の妻として巧みな処世術を身につけていそうな耶律敵烈の妻と同盟を結ぶと蕭燕燕にとって脅威ですね。
また、皇族の中でも若手の耶律斜軫と蕭海瀾の恋の行方も気になります。
53話のあらすじとネタバレ
蕭燕燕に牽制され、耶律道隠が謀反を起こす望みが薄いと思った耶律敵烈の妻は、今度は漢族を見下している耶律虎古のもとを訪れます。
そして、耶律虎古に、朝廷で重用されている韓徳譲は今や蕭燕燕を操り、漢族に都合のいいように遼の法を作っていると吹き込んだのでした。
耶律敵烈の妻の話を鵜呑みにした耶律虎古は新政を阻止するため、新しい法では保護されている奴婢たちを再び捕らえ始めたのです。
一方、怒りが収まらない蕭烏骨里を落ち着かせるため、蕭燕燕は耶律李胡の謀反は濡れ衣であったとして皇帝に追封しました。
表向きは感謝の言葉を述べた蕭烏骨里でしたが、内心では追封を偽善と感じ、さらに恨みを募らせるのでした。
その後、南朝軍が再び遼に攻め入ろうとしているとの知らせが届きます。
皇族たちは南朝が狙う燕雲十六州を返還して戦を避けるべきだと進言しますが、蕭燕燕は断固として燕雲十六州を守ると宣言するのでした。
そんな中、タングート族の李継遷が南朝に背いて遼に帰服してきます。
蕭燕燕は南朝に対抗するため、李継遷に貴族の娘を嫁がせて擁護することにしました。
候補者選びの中で蕭海瀾の名が挙げられ、蕭海瀾に想いを寄せている耶律斜軫は焦ります。
53話の感想
蕭烏骨里のためを思って行った耶律李胡の追封でしたが、蕭燕燕の誠意が伝わらなかったのが切ないです。
国内の心配事が収まっていないのに南朝軍の侵攻も迫り、蕭燕燕はこの状況をどう切り開いていくのでしょうか、続きが気になります。
54話のあらすじとネタバレ
李継遷の嫁候補が宮中に集められることになり、蕭海瀾も参内します。
同じく嫁候補で親友の耶律汀から、耶律斜軫から想われているのになぜ参内したのかと尋ねられた蕭海瀾は、以前、耶律斜軫が妓楼を探しているのを見かけ、そんな遊び人とは結婚したくないと答えました。
それを聞いた耶律汀から、耶律斜軫はかつて妓女を身請けした皇族を罰したことがあり、見かけたのはきっとその調査をしていた時だと教えられ、蕭海瀾は驚きます。
その後、嫁候補たちは宮女が席を外し、蕭燕燕のための乳茶が煮詰まっているのを見かけました。
他の嫁候補たちが見ているだけの中、耶律汀は機転を利かせ、乳茶に炒り米と塩を入れて味を調えます。
その乳茶を飲んだ蕭燕燕は特別な味わいだと耶律汀を褒めました。
耶律汀が史書にあった記述を参考にしましたと答えると、蕭燕燕は耶律汀の博学さをますます気に入り、今夜は宮中に泊まるようにと言います。
また、蕭海瀾が自分も今夜は耶律汀と一緒に宮中で過ごしたいと申し出て、蕭燕燕は許可しました。
蕭海瀾が宮中に泊まると聞き、いよいよ最終候補に選ばれてしまったと思い込んだ耶律斜軫は蕭燕燕に直談判に行きます。
耶律斜軫は、南朝に対抗するために蕭海瀾を李継遷に嫁がせるのなら、自分が南朝を滅ぼすので、蕭海瀾を自分に嫁がせてほしいと言うのでした。
蕭燕燕は、蕭海瀾を娶りたいのなら本人に直接言うようにと耶律斜軫を一喝します。
その声を聞いた蕭海瀾は、私用で皇太后のもとへ押しかけるような無礼者とは結婚したくないと言いました。
蕭燕燕は蕭海瀾の言葉を受け、非礼な行動の罰として耶律斜軫に杖打ちの刑を言い渡します。
慌てて刑を止めようとした蕭海瀾ですが蕭燕燕は、嫁入りを阻まれて名声を損なわれたそなたのために罰するのだと言いました。
蕭海瀾が名声は損なわれていませんと答えると蕭燕燕が、では耶律斜軫の求婚を受け入れるのか?と尋ね、蕭海瀾は黙ってうなずきます。
蕭燕燕は互いが望むのならば2人の婚姻を許可しようと言い、耶律斜軫は大喜びし、蕭海瀾ははにかむのでした。
耶律斜軫と蕭海瀾を帰らせた後、蕭燕燕は耶律汀に、遼を離れて李継遷の妻となる覚悟はあるか?と尋ねます。
耶律汀は蕭燕燕に、遼とタングートをつなぐ役目を担う覚悟を伝え、李継遷に嫁入りすることが決まったのです。
やがて南朝軍は幽州に攻め込んできますが、遼軍は蕭燕燕と腹心たちの戦略によって優位に立ち、南朝軍は撤退していきました。
遼が平穏を取り戻した後、蕭燕燕のもとに蕭烏骨里から自分の誕生日に三姉妹で集まりたいとの手紙が届きます。
蕭燕燕は姉が立ち直り始めたと喜びますが、実は蕭烏骨里は誕生日の宴を前に耶律敵烈の妻と密談していたのです。
その時、耶律敵烈の妻は蕭烏骨里に、底の仕掛けを動かすことで2種類の酒を注ぎ分けることのできる酒器を贈りました。
蕭烏骨里は耶律喜隠と留礼寿の位牌の前で仇討ちを誓い、侍女にその酒器を使って誕生日の宴で自分と蕭燕燕に美酒と毒酒を注ぎ分けるようにと命じたのでした。
一方、耶律道隠も宴当日、蕭烏骨里が蕭燕燕の毒殺に成功したら混乱に乗じて帝位を奪い、失敗したら自分は何も知らなかったふりをしようと企み、密かに兵を整えていました。
54話の感想
今回の耶律斜軫の恋の成就は、気が強い蕭海瀾とそんな彼女になかなか認めてもらえない耶律斜軫に業を煮やした蕭燕燕が機転を利かせたのではないでしょうか。
国内外に不穏な空気が流れる中、ホッとする場面でした。
腹心たちと協力して南朝軍は打ち負かしましたが、蕭烏骨里を信じる蕭燕燕が誕生日の宴の危機を回避することはできるのか、今後の展開にドキドキします。
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