神父見習い×心理学者×科学技術者の異色トリオが斬新！
「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」は、アメリカの大ヒットドラマ「グッド・ワイフ」のショーランナーを務めたロバート・キング＆ミシェル・キング夫妻が手掛けるサイコホラー・サスペンスドラマです。
悪魔憑きや奇跡といった人智を超えた不可解な事件を、ブラックユーモアの効いた演出で描いています。
神父見習いのデヴィッド、法医学心理学者のクリステン、科学技術者のベンという畑違いの3人組が、依頼を受けた事件が超常現象なのか科学で証明できるかを調査していくのですが、この異色の組み合わせが何とも斬新で興味をそそられます。この3人は性格も全く異なり、事件に対しての考え方や捉え方もそれぞれなのが面白いです。
例えば、サッカー選手の女子高校生が生き返った事件の調査の際には、科学技術者のベンは頑なに奇跡の存在を認めようとはせず、ディープフェイク（映像加工）を疑っていました。※心肺停止した女子高生を映す防犯カメラに、直前に同じ病院で亡くなった女性と思しき顔が映っていた。
法医学心理学者のクリステンは全く悪魔を信じておらず、初めて悪魔祓いを目の当たりにした際も知り合いの精神科の医師を呼び、精神病であるとの診断を下させたほど。しかもそれを裏付けるのに、神父が悪魔祓いに使う聖水を勝手に水道水に変えるという力技に出ました（笑）
このように教会所属の査定人という立場なのに、神父見習いのデヴィッド以外は悪魔や奇跡などの非科学的な事件を全く信じないスタンスなのが、とてもシュールでクスッと笑えます。
事件の調査対象の者たちとデイヴィッドが真剣なのに対し、懐疑的で現実主義なクリステンとベンのアンバランスさは何度見ても面白く、こういった悪魔を扱う作品にしては珍しいタイプのドラマです。
「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」の打ち切りについて
米配信サービスParamount+製作の「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」は、シーズン1からシーズン4まで配信されているシリーズですが、Paramount+はシーズン4での終了を発表しています。
これにはキャストも驚きを隠せず、クリステン役のカーチャ・ヘルダースは現在は削除済のSNSの投稿にて、「Paramount+がシーズン4を最後と決めたことに悲しんでいます。次はNetflixかな？このシリーズを横取りする気はあるかしら？」とNetflixに助けを求めました。
※Netflixには他局で打ち切られた「LUCIFER/ルシファー」や「MANIFEST/マニフェスト」の権利を買い取り、新シーズンを制作したことがあるため。
実際、アメリカでは2024年12月31日よりNetflixでの「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」の配信が始まり、TUDUMでも本シリーズを取り上げた記事が上がっているため、今後の動向が気になるところです。
ショーランナーのキング夫妻も、「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」には”あと2シーズンの構想がある”ことを明かしており、機会さえあればシーズン5を制作することは難しくないでしょう。
本シリーズのファンでもあるホラーの巨匠スティーブン・キングまでもがシリーズ復活を強く望み、自身のSNSで「親愛なるParamount+様。もっと『イーヴィル』を」と投稿しました。
1度キャンセルが決定しながらも、ファンからの強い要望を受けて継続した「LUCIFER/ルシファー」のように復活を遂げられるのか、世界中のファンから注目が集まっています。
「イーヴィル:超常現象捜査ファイル」は、2025年1月現在、全4シーズンは[Hulu] で配信されています。
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