1話の感想(ネタバレ有り)
ゴーヤーの外見がつくしっぽい!
まず牧野つくしことゴーヤーですが、タイ版では“スポーツの特待生として名門校に通っている”というごく自然な設定になっています。演じるトゥは、”庶民の女の子”であるつくしのイメージにピッタリで、今まで映像化された作品の中でもかなり「つくしっぽい」外見だと感じました。ただ内面は少し異なります。
原作や韓国版では初めからF4に好戦的だったのに対して、タイ版では傍観者である自分に葛藤しているという描かれ方でした。赤札を貼られてからも、真っ向勝負はせずに逃げる感じがあまり”つくしっぽくない”ので心配でしたが、1話のラストでしっかりと魅せてくれました。家族の思いが詰まった“靴”をゴミのように扱われたことで、ターム(道明寺)への怒りが爆発!
それにより“つくしっぽさ”が覚醒したゴーヤーは、タームに蹴りを食らわし馬乗りになって宣戦布告をするのですが、このラストシーンはスカッとしました。
圧倒的な美しさを放つターム
ストーリーの大筋は原作どおりですが、校内でのいじめは“現代”らしい要素が加わり時代にすり合わせた内容になっています。そんないじめを扇動するF4たちは、やっていることは酷いはずなのに、いかんせん容姿が美しすぎて彼らの悪事がうっかり霞みそうでした。
中でも、道明寺司ことタームの存在感はさすがとしか言いようがありません。いかにも金持ちといった風貌と周りを圧倒するカリスマ的な雰囲気、それでいて道明寺らしい傲慢さもあり、まさにパーフェクトな出で立ち!演じるブライトは、“歩くルーブル美術館”と言われているだけあって、最初の登場シーンから後光が射しているかのようでした。強いていうなら、原作の“おバカっぽさ”があまりないかもしれません。道明寺といえば「日本語が弱い」のも1つの面白さであり魅力でしたが、タイ版ではその辺りをどう表現するのか気になるところです。
水と調和するレンが凄すぎた!
タイ版の花沢類ことレンは、190cmという高身長ゆえにとにかく目を引く人物です。けれど、それだけの高身長で存在感がありながらも、決して威圧的な雰囲気はなく花沢類らしいマイペースな感じがよく表れていました。どのキャラクターも概ね原作どおりに描かれていますが、その中でもレンに関してはかなり原作に忠実だったように思います。
男子生徒に強姦されそうになったゴーヤーを助けるエピソードも原作どおりです。ただその後の演出が少し違い、タイ版では男子生徒を追い払うためにレンがわざとスプリンクラー(火災時に散水する装置)を作動させます。このシーンは水の主張がすごい画であるにもかかわらず、それに負けていないレンの存在感に見惚れました。普通の俳優なら水の主張に負けそうなものですが、彼は水に負けないどころか完全に調和しているのが凄いです。
MJとガウィン
MJとガウィンに関しては、1話の登場シーンはそれほど多くありませんでしたが、そんな中でもそれぞれの魅力が感じられました。ガウィンを演じるウィンといえば、【2gether】(2020)のタイン役で魅せてくれた可愛さが印象に残っている視聴者も多いことでしょう。
本作でもその可愛さは健在でありながら、プレイボーイらしい軽さと色気が加わり、とんでもない魅力を放っています。第1話は、完璧なビジュアルかつ魅力満載のF4に圧倒されました。それでいて、ストーリーや設定にはしっかりと整合性があり、物語も適度なスピード感でした。配信前から大きな話題になっていた本作ですが、期待どおりの内容に満足したというファンが多いのではないでしょうか。
2話の感想(ネタバレ有り)
今回も見どころが盛りだくさんでした!1話のラストで、タームに宣戦布告をするというスカッとするシーンを見せてくれたゴーヤーは、一部の生徒から支持され始めます。原作や日本版や韓国版では、つくしは1人でイジメに立ち向かう感じでしたが、タイ版では陰ながら支持してくれる人がいるという温かみのある描き方をされています。肝心のタームは、原作と同じくゴーヤーを拉致して着飾らせるのですが、この時のゴーヤーの変身ぶりはすこぶる可愛かったです!演じるトゥは 一見すると素朴なように見えますが、実はかなり化粧映えする女優さんです。
タームは着飾らせた理由を「謝罪してほしいからだ」と言いますが、ゴーヤーからするとその言い分は「???」ですよね。このシーンで印象的だったのは、ゴーヤーのこの台詞。「本当は(靴のこと)悪いと思ってるんでしょ。だから高級品と取り引きしようとしてる」タームの表情からして、おそらく図星なのでしょう。
主人公というのは、“根は善人”であるほうが視聴者に受け入れられやすいので、こうやって序盤からタームの根の優しさを匂わすのは良策だと思います。また、1話ではおバカっぽさがあまりなかった彼ですが、2話になって少しずつおバカっぽさが出てきました。「日本語が苦手」という道明寺の特徴も、「タイ語が苦手」という設定に置き換えられています。細かい部分はタイらしくアレンジされているものの、大筋のストーリーや設定は原作に忠実でかなり丁寧に作られている印象です。
やはり今回もレンの魅力が凄かった!いつもゴーヤーのピンチに現れては助けてくれて、その助け方もふわっと柔らかいというか、とにかく花沢類らしい助け方なのです。演じるデューは今回が初の演技だとは思えないほど、どのカットの表情も素晴らしく、ミステリアスでマイペースな花沢類の魅力があらゆるシーンで感じられます。
さらに、藤堂静ことミラの前で“やきもち焼き”になるレンもめちゃくちゃ可愛かったです。この可愛さは、他の国の「花沢類」にはなかった新たな魅力かもしれません。これでゴーヤーが惚れないわけがない!というぐらい、至るところでレンの魅力が炸裂していました。
西門ことガウィンは、やはり今回もいい感じにチャラくて魅惑的でした!ガウィンについて原作ファンが気になるのは、ゴーヤーの親友カニンとの恋模様でしょう。2人は今回、ミラの帰国歓迎パーティーで顔を合わせましたが、お互いの第一印象は良くなさそうでした。ここから2人の関係がどのように変化していくのか、また2人の恋路は原作どおりなのかも気になるところです。
前回に続き、第2話も印象的なラストシーンで締めくくられました。ミラの歓迎パーティーのハプニング中に、タームとゴーヤーが意図せずキスをしてしまったラストシーン。その直後のタームのリアクションがとても面白かったのと、道明寺っぽいおバカな雰囲気も出ていたうえに可愛くて最高でした。
3話の感想(ネタバレ有り)
ミラ先輩の帰国歓迎パーティーにて、ハプニングキスをしてしまったゴーヤーとターム。俺様に気があると勘違いするタームがいい感じにおバカっぽくて可愛かったです。その後、ゴーヤーに会うためにバスを貸し切ってバス通学を経験してみたりと、タームのずれまくったアプローチは、原作や韓国版で何回も見ているはずなのにクスッときます。
一方のレンは、せっかく帰国したミラ先輩がすぐにまたフランスへ行くことになり意気消沈。「先輩が捨てる世界には、俺も含まれてる」この時のレンの切なそうな表情といったら……。ミラのことを何もかも理解しているレンだからこそ、この日(別れ)がくることも分かっていたのでしょう。どれだけ説得しても、夢のために決心したミラの心を決して動かせないことも。
そんな諦めの境地にいるレンの背中を押したのは、やはりゴーヤーでした。ゴーヤーの言動は確かにおせっかいでもあるけれど、レンを想っての心からの言葉であり、レンもそれを感じ取ったからこそ心を動かされたのでしょう。レンは原作どおり、ミラを追ってフランスに旅立ちました。
その前にちゃんとタームと仲直りできて良かったですし、タームとレンの熱いハグは、ほろりとしながらも萌え散らかしました。レンがゴーヤーに“でこちゅー”をするシーンも、何回みても胸キュン案件!でもレンがフランスに行ってしまうということは、しばらくの間は登場シーンが減るということなので、ファンにとっては寂しい展開かもしれません。
余談ですが、やはりレンは水が似合う!大雨のなかでミラと口論するシーンはとても切ないシーンでしたが、ずぶ濡れになったレンの姿がとても魅力的で、とことん水が似合う俳優だと思いました。
3話ではタームの姉であるティラが初登場しました。ダメなことはダメだと叱る厳しさがありながら、同時にタームを溺愛している素敵なお姉さま。タームの恋も応援してくれるそうです。さっそくタームは姉の助言にしたがってゴーヤーをデートに誘いましたが、誘い方が仰々しくて笑ってしまいました。
デートに誘われたと思っていないゴーヤーは、初めは待ち合わせ場所にいくつもりはないようでしたが、結局最後はタームのことが気になって待ち合わせ場所へ!これから一気に2人の距離が縮まりそうな予感です。
4話の感想(ネタバレ有り)
ゴーヤーが待ち合わせ場所へ行くと、タームはずぶ濡れで待っていました。顔を合わせた途端にケンカになってしまう2人ですが、何だかんだで楽しそう。ゴーヤーは頭突きをかましたりと、なかなかの過激派だけどそこが彼女っぽくもあります。
そして、視聴者お待ちかねのデートがスタート!と言っても、タームが強引に連れ回しているだけなのですが、出歩く2人の姿はとても自然体で本当のカップルを見ているようでした。そんな中、建物に閉じ込められてしまうというイベントが発生。ゴーヤーに膝枕をされてドキリとするタームの眼差しに、こちらもつられてドキッとしてしまいました。
翌朝。建物から出られたタームはゴーヤーを家まで送るのですが、この時のタームもすこぶる良かった!ゴーヤーを熱いまなざしで見つめたかと思えば、「お前を知れて良かった。また出かけよう」とドストレートな感情表現にドキリ。それに対してゴーヤーは、「やだ」と塩対応をしながらも本気では嫌がっていない感じがとても良かったです。
すっかりゴーヤーに本気で惚れ始めているターム。でも彼は大富豪の御曹司ですから、きっとゴーヤーとの交際は母親に反対されるでしょうね。タームの母親はただ立っているだけで威圧感がすごく、今まで見てきた【花より男子】の中で1番こわいかも……。
カニンに会いにいったMJとガウィンは、「ゴーヤーがこれ以上タームに近づかないようにしてほしい」とお願いします。これはタームを思ってのことで、どうせ2人が結ばれないのなら、タームが傷つかないうちに2人を離れさせたいのでしょう。ガウィンの心配もわかるけれど、カニンの言うこともごもっともでした。
「ゴーヤーがどんな道を選ぶとしても、私はそれが正しいと信じてる。裏で手をまわそうとするなんてムカつく」ゴーヤーに似て、はっきりとした物言いのカニン。そんな彼女に、ガウィンは少し興味を持ちはじめたように見えました。
借金を返すために1日だけホステスとして働いたゴーヤーは、その時の写真を誰かに取られて拡散されてしまいます。たぶん、写真をとったのは同じクラスのハナではないでしょうか。彼女はF4と親しくするゴーヤーに対して、あまり良い感情を抱いていないようだったので……。ホステスの写真を目にしたタームがどんな反応をするのかは、次回に持ち越しとなりました。
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