ネタバレ解説
白い子供たちに何があったのか?実はミランダは…

子供たちは、決して怖い存在ではなく助けを求めていました。ヴィクターが子供のころの記憶を頼りに、かつて住民だったクリストファーという男性が人形のジャスパーから街の秘密を聞かされていたことに気づきます。
一生懸命、人形にしゃべらせようとしますが話すはずがありません。しかし、サラとタビサと記憶をたどっているうちに話していたのはジャスパーではなく白い少年だったことを思い出しました。
終わりの答えは始まりにある。子供たちが彼らにされたことが始まり。子供たちは暗闇で生まれ暗闇の中で命を奪われた。愛してくれた人が希望を与えるために物語を聞かせた。子供たちが石の上に横たわり希望を注がれた根がシンボルを形作り木(ワープの木)となった。子供たちを救うには木の中に入るべき。
でも、クリストファーが木に入るのを拒んだから……。ヴィクターはその話を母ミランダに話しました。それを聞いたミランダは森に入り、ボトルの木の穴に入る前に化け物に殺害されてしまったのです。
子供たちは”永遠の命”を手に入れようとした大人たちの犠牲にされた。
少しずつ解析が進むにつれ、タビサに変化が現れます。行方不明になったファティーマを捜している途中で白い少女に手招きされ、地下貯蔵庫に行ったとき。
そこにはヴィクターがいました。ヴィクターは、クリストファーの話を母親に話したせいで、母が亡くなったと自分を責めていたのです。地下貯蔵庫は、幼い頃にヴィクターが隠れていた場所です。
しかし、タビサがヴィクターを慰めようと刃具した瞬間、タビサの脳裏にミランダがヴィクターと妹のエロイーズに刃具している映像が浮かんだのです。
さらに、その後ミランダが化け物に殺される瞬間まですべて自分の体験として見えたのでした。ジェイドは、タビサの経験を自分自身が過去に飛ぶわけではない珍しい現象だと捉え、ミランダがメッセージを伝えようとしていると考えます。
タビサとジェイドとジムは、ボトルの木にぶらさっがている瓶の中にかいてある数字について分析していました。ジェイドは数学や天文学などさまざまな方法を用いて分析していましたが答えは得られていません。
そこでジムが何気なくいった言葉がヒントになりました。「12個の音では?」
数字を音に変換すると不思議なことに、ジェイドの頭の中に音楽が浮かんできました。ジムがバイオリンをもってきましたが、街の中で演奏するのは危険と判断し離れた森でバイオリンを弾きます。
すると、白い少年や少女たちが集まってきたのです。*バイオリンはヴィクターの母ミランダの物
ひとりの白い少女がタビサに近づき、ひざまずき笑みを浮かべながら「アンクーイ」と言います。この時、ミランダとジェイドは”アンクーイ”の意味理解しました。
アンクーイとは「思いだして」という意味。タビサは自分自身がミランダで、ジェイドはクリストファーだったことに気づきました。
白い子供たちが見えるのは、かつて閉ざされた街にいたからです。最初に救い出すのに失敗したから何度も街に来ていることも思い出しました。
彼女たちは始まりの時そこにいて、子供たちを救おうとしていたのです。そこには我が子がいたからでした。「私たちの娘が」と言っているので、もしかしてミランダとクリストファーの間に子供がいた…?その子を救うために何度も来てしまってるようです。
ということは、ジュリーやイーサンもいたということ。白い子供たちが見える人は、当時その子供たちを救おうとした人なのかもしれません。
エルジンやファティーマのように化け物のようなものが見える人は、子供たちを犠牲にした大人?マリエルやランドールのように人には見えないものが見える理由は?
ただ、ジュリーは白い子供たちも見えるし、ボイドと同じ体験をしているのでどちらなのかは一概には言えないような……。
なんの症状も出ない、なにも見えないという人はもともと街とは関係ない人だったのかもしれませんね。ジムもきっと彼らと同じだと思います。
シーズン2で、ボイドの腕に虫が這っているのがマリエルには見えたので、マリエル、ボイド、ランド-ル、ジュリーは、タビサやジェイドとは違い子供たちを救おうとした大人ではないような気がします。
化け物は再生する?

シーズン2で、ファティーマの妊娠がわかりましたが今回やってきた救急車の中に超音波機器がありました。それでファティーマの赤ちゃんを見ることができたのですが、なんとファティーマのお腹の中は空っぽ。
妊娠していないことがわかりました。しかし、ファティーマには酷い悪阻の症状が出ているし、本人もお腹の中に何かいると訴えていました。
普通の食事はもちろん、水を飲んだだけでも嘔吐していたのですがなぜか腐った食物を欲し隠れて食べていました。それだけではありません。救急車の同乗していた警官のアコスタの誤射により死亡したニッキーの血液を舐めていたりもしていました。
実は、ファティーマのお腹には見えない何かが育っていたのです。エルジンが悪夢の中で着物の化け物を何度も見るようになりましたが、次第に起きているときもその姿を見るようになりました。
さらに、見つけたポラロイドカメラが勝手に何かを写し出すようになると、エルジンは”良いこと”だと認識してしまうようになり、ファティーマを地下貯蔵庫に監禁してしまいました。
そこには、瓶に入ったエルジンの血液が食事としておいてあり、ファティーマは何度も逃げ出そうとしながらも血液を飲むようになり、数日で臨月になり出産を迎えます。
着物の化け物の介助によりファティーマは出産。出てきたのは血だらけの丸いものですが、着物の化け物がそれを洞穴にいる化け物たちの前に置くと丸い何かはどんどん大きくなりました。
生まれたのはボイドが一度殺した化け物。彼らはこうやって復活できるようです。
結末と感想
ティエンが化け物に殺され、ニッキーが誤射で死亡、そしてファティーマがティリーを殺害し、木の穴にはいったデイルも死亡しました。
さらに、シーズン3のラストではひとりでいたジムのところにジュリーが助けを求めてやってきました。「今すぐ町に逃げて 危険が迫ってる 今があの時よ 物語を変えなきゃいけないの」と叫びます。
そこに黄色のスーツを着た不気味な老人がやってきました。老人は「知り過ぎると危険だぞ」と忠告しましたが、抵抗したジムの喉元を割き、殺害します。
この時、ジュリーの言っていることの意味は?今があの時よとか物語を変えないといけないというのは何のことなのか?
ジュリーの髪も短いし服装もいつものジュリーと違う感じがするし、ジムもジュリーの名を呼ばなかったので、そこにいるのは始まりの時のジュリーかもしれません。
また、老人の姿はジムにも見えていたので、ジムもかつて閉ざされた街にいた可能性が出てきました!ジュリーはジムの顔を見て「パパ」と呼んでいたので、ジムはそのままだったかもしれないですね。
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