【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】13話と14話のあらすじとネタバレ感想。裴行倹は四門学の倉庫に運び込まれた巻紙の箱の中に甲冑が隠されていたことを突き止めました。李明が謀反を企んでいると思った裴行倹は、それを皇太子に伝えようと考えます。そんな中、裴行倹は街中で玉児とそっくりな医官、豆子を見かけ……。
13話のあらすじとネタバレ
夜になり、裴行倹と莫坤が四門学の倉庫を監視していると、李明が荷物を確認に来ました。
巻紙の箱に隠されていたのは、なんと闇取引された甲冑だったのです!
莫坤は裴行倹に今後もまだ巻紙が届く予定があると伝えました。
李明は科挙改革に反対して謀反を企んでいるのではないかと考える裴行倹。
裴行倹は莫坤に次回も巻紙の護送に行って動向を探るように指示し、自分はなんとかして皇太子の李治にこのことを伝えると言いました。
品評会後、庫狄延忠の妹である庫狄五娘が安家の衣装店を訪ねてきます。
実は、庫狄五娘は裴炎の父の側室であり、裴炎の義母でもあったのです。
庫狄五娘は安四郎に、屋敷の女子たちが絶賛する絵師に衣を注文しに来たと言いました。
安四郎は玉児を叔母である庫狄五娘に会わせたら瑠璃だとバレてしまうと思い、慌ててその絵師はもう辞めましたと答えます。
しかし、帰ろうとした庫狄五娘は店の前で、通りかかった女子たちがこの店の新しい絵師は番頭の阿霓と一緒に住んでいるらしいと噂しているのを聞いてしまいます。
庫狄五娘は阿霓の家を訪ねました。
阿霓が庫狄五娘をなんとか帰らせようと庭で押し問答している間に、玉児は豆子の衣装に着替え、2人を部屋へ呼び入れます。
豆子は自分は宮中から衣装の商談に来た者だと名乗り、まだ公にできない話だったので外で足止めさせていたのです、とごまかしました。
そして、豆子は商談の話はまた改めてと言って医官の衣装のまま外へと逃げ出したのです。
一方、謀反について李治に知らせようと皇宮に向かった裴行倹でしたが、中に入るには、宮中で働く証しである腰牌が必要だとわかります。
その帰り道、裴行倹は玉児にそっくりな豆子という名の医官の手配書を見かけました。
裴行倹は、この人物が玉児の”想い人の従兄”に違いないと思います。
阿霓の家を出た後、街をうろうろしていた豆子は裴行倹と出くわしました。
裴行倹は豆子を茶楼へ連れ込んで問い詰めます。
豆子は玉児に会うために死んだふりをして宮中を出たが、途中で馬車がひっくり返って慌てて逃げて包みを置き去りにしてしまったと話しました。
裴行倹は包みを拾っただけで開いてもいない、最初から遺品は入っていなかったのではないかと尋ねます。
豆子はとりあえず今までは裴行倹が包みの中身をすり替えたと思っていたが、今の話を聞いて犯人ではなさそうだと思ったから訴状は取り下げると言ってその場を去ろうとしました。
しかし、裴行倹は訴状は取り下げなくていいから、その代わりに宮中に入るための腰牌を貸すように要求してきます。
豆子がしぶっていると、茶楼に兵が駆けつけてきました。
茶楼の主人が店に入ってきた豆子を手配書の人物だと気づいて知らせていたのです。
腰牌を渡さなければ兵に引き渡すと脅す裴行倹に、豆子は腰牌は玉児が持っているから、まずはここから連れ出してほしいと頼みました。
豆子を抱えて馬に乗った裴行倹は、豆子が女子だと気づきます。
追っ手を巻いた裴行倹は豆子をお前は玉児だなと問い詰めました。
豆子は裴行倹を阿霓の家に連れて行き、玉児の服に着替えて素性を隠すために嘘をついていたと謝罪します。
それを聞いた裴行倹は怒りよりも、玉児が言っていた”想い人の従兄”が実は存在しない人物だったことになぜかホッとするのでした。
13話の感想
いつもはポーカーフェイスな李明が甲冑を見てニヤリと笑うところが怖いです。
玉児は機転を利かせて豆子の衣装で庫狄五娘から逃れますが、その姿で外出したせいで兵に追われることになってしまうとは……。
ヒロインが常に危険と隣り合わせの設定にドキドキしてしまいます。
しかし、豆子の姿で裴行倹に助けられたことから、お互いに誤解していた2人が和解する糸口になりそうでよかったです!
14話のあらすじとネタバレ
玉児に約束の腰牌を貸すように迫る裴行倹。
ところが、玉児は実は二度と戻るつもりはなかったから腰牌は持たずに宮中を出た、さっきは助けてほしくて嘘をついたと答えるのでした。
がっかりする裴行倹に玉児はなぜ宮中に入りたいのか尋ねます。
裴行倹は宮中に会いたい人がいると答えました。
玉児は小順子を助けるためにやはり宮中に戻ることにしたから、その時に頼んであげると気軽に言います。
しかし、裴行倹は会おうとしている人物は皇太子の李治だから無理だと言いました。
そして、裴行倹は玉児に宮中に戻るのは危険だからやめるように諭します。
一方、街に手配書が貼られていると知った孫徳成は豆子のことが心配でたまりません。
無事に都を離れられたら城門に印を残すという約束を豆子にさせていた孫徳成は、仕事で街に行った時に城門を確認することにします。
孫徳成が仕事で街へ行く日の朝、魏林は卓錦娘に今日孫徳成は街で豆子に会うつもりではないかと報告しました。
卓錦娘は鄧七娘に孫徳成を尾行して街へ行くように命じます。
また、玉児もその日が孫徳成が街に来る日だと知っていました。
阿霓は玉児が外出しないように見張っていましたが、玉児はネズミが出たと嘘をついて大騒ぎし、その隙に笠をかぶって城門に向かいます。
玉児を探しに城門へ向かう途中、阿霓と裴行倹は、孫徳成が鄧七娘に尾行されていることに気づきました。
人混みの中で玉児と孫徳成がお互いに気づいたその瞬間、鄧七娘の知らせで駆けつけた兵に孫徳成が取り押さえられてしまいます。
玉児は裴行倹によって路地裏に引き入れられたため、兵に見つからずに済むのでした。
阿霓の家へ連れ帰られた玉児は豆子の衣装に着替え、孫徳成を助けるために宮中に戻ると言います。
裴行倹は玉児を気絶させ、阿霓に見張っておくように頼みました。
翌朝、疲れて眠ってしまった阿霓が目を覚ますと、玉児は置手紙を残して皇宮に向かった後だったのです。
腰牌がなく宮中に入れない豆子は仕方なく門番に手配書を見せて自分が豆子だと言い、内侍院に連行されるように仕向けるのでした。
豆子は内侍院で、捕らえられていた孫徳成と再会します。
孫徳成はなぜ戻ってきたんだと怒りますが、豆子は構わずに内侍院で偽の証言をしました。
宮中で外の物を売った主犯は自分だ、孫徳成に怒られて逃げていたが戻ってきたから代わりに捕まった小順子を釈放してほしいと言うのでした。
14話の感想
せっかく皆の協力で助かったのに、自ら皇宮に戻ってしまったヒロイン。
皇宮には最強の敵、卓錦娘がいますが、宮中の中では裴行倹も助けることができません。
2人の運命がどうなっていくのか今後の展開が気になります。