【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】17話と18話のあらすじとネタバレ感想。李明の謀反の動きを李治に報告する裴行倹。その手柄として褒美をとらせるという李治に、裴行倹は牢にいる豆子の救出を願い出ます。李治が早速牢に向かうと……。
17話のあらすじとネタバレ
李明が密かに甲冑を準備していることを聞き、李治は裴行倹に謀反の計画を事前に突き止めた手柄に褒美をとらせると言いました。
裴行倹は、これは自分の手柄ではなく投獄されている豆子という医官の手柄なので、彼を助けてくださいと言うのでした。
その頃、皇宮では魏林が菓子に毒を仕込んで豆子に差し入れていました。
しかし、牢番はその菓子を豆子に届けずに自分で食べていたのです。
その後、裴行倹との約束を守るために李治が牢を訪れます。
李治が豆子と話している時、牢番が泡を吹いて倒れました。
牢番は毒死と判断され、他の牢番の証言から豆子あての差し入れに毒が入っていたのではと推理されます。
李治は豆子は皇宮から逃げたのではなく皇太子の内密の使いで外出したことにして牢から出し、毒を盛ろうとした犯人も必ず見つけると約束したのです。
豆子は不禄院に戻り、孫徳成や同僚たちと無事を喜び合いました。
次こそは無事に皇宮から逃がしてやると言う孫徳成に、豆子は尚服局に行って母の仇を討つと宣言するのでした。
孫徳成が豆子に仇討はやめるように言おうとした時、同僚の1人が自分の荷物の中から蓄えていた銭がなくなっていると騒ぎ始めます。
それを聞いた孫徳成は、手癖が悪いために不禄院に配属となった魏林の経緯を話し、魏林の荷物を調べるように言いました。
同僚たちが魏林の荷物を調べると、なくなった銭だけでなく豆子が宮中を出る時に小順子が包みに入れた玉佩まで入っていたのです。
豆子が裴行倹に盗られたと思い込んでいた包みの中身は、なんと宮中を出る前にすでに魏林にすり替えられていたのでした!
また、同僚は最近、魏林に豆子が好きな食べ物を聞かれたと話します。
それを聞いた豆子は、牢に毒入りの菓子を届けたのが魏林だと気づくのでした。
一方、皇太子が豆子の味方についたと聞いた卓錦娘は、差し入れをしたのが魏林だとわかれば捜査の目がやがては自分にも向けられることを恐れます。
卓錦娘は宮中の湖にわざと自分の手巾を落として魏林に拾うように命じました。
そして、岸から身を乗り出して手巾を拾おうとする魏林を背後から湖に突き落とし、溺死させたのです。
その後、卓錦娘は内侍院副総管の潘秦海と示し合わせ、宮中で数々の盗みを働いていた魏林が罪の発覚を恐れて自害したことにしました。
また、卓錦娘は豆子を亡き者にするのを諦め、そばに置いて技を盗むことにするのでした。
17話の感想
間一髪でしたが、豆子が助かってホッとしました。
また、ずっと謎だった豆子の包みの中身の行方もわかってよかったです!
なんと宮中を出る前からがすり替えられていたとは……。
これで、裴行倹への誤解も解けますね。
それにしても、今まで何かと利用してきた魏林を口封じのために湖に突き落としてしまう卓錦娘は本当に怖いです。
豆子は母の仇を討つことができるのでしょうか?
18話のあらすじとネタバレ
尚服局に行った豆子は卓錦娘から、席の序列を決めるために尚服局の者と腕比べするように命じられました。
豆子は謙遜して辞退しようとしますが、1番前の席の阿碧が受けて立つと言います。
卓錦娘から出された課題は”花の王”という題で妃の枕覆いに薔薇の刺繍をすることでした。
阿碧はすぐに作業に取りかかりましたが、豆子は図案の構想に時間をかけている様子……。
出来上がった作品を先に披露した阿碧には同僚たちから感嘆の声があがり、卓錦娘もまるで本物の薔薇のようだと誉めました。
次に披露された豆子の図案は中央の1輪だけがより美しく際立たせて刺繍されており、豆子は”花の王”を表現したと説明します。
また、豆子は妃の枕覆いということも考え、後宮の中で抜きんでるという夢も表したと付け加えました。
同僚たちは阿碧の時よりもさらに称賛し、卓錦娘も技術も表現力も優れていると評価するのでした。
卓錦娘は豆子に1番前に座るように言い、他の者に席を1つずつ下がるように言いました。
豆子は尚服局の者たちを一気に敵に回してしまうのでした。
その後、豆子は鄧七娘を呼び止めて牢での協力に恩返ししたいと言いますが、鄧七娘には卓錦娘にバレると困るからと断られてしまいます。
後日、豆子は卓錦娘から買い出しを頼まれて街に行きます。
買い出しの帰り、阿霓の家に行って女性用の衣に着がえ、髪を美しく結ってもらう豆子。
そして、玉児として先日の裴行倹に対する訴状を取り下げるために四門学へ行くのでした。
しかし、あいにく裴行倹は不在で、玉児は仕方なく冤罪を説明する手紙を四門学に残して帰ります。
四門学に戻った裴行倹は玉児の来訪を聞き、慌てて後を追いました。
裴行倹は皇宮の門の前で豆子の姿に戻っていた玉児に追いつきます。
皇宮に戻るという豆子に裴行倹は、自分の愛用の護身用の短剣を渡して見送るのでした。
18話の感想
刺繍の技術だけでなく、表現力も併せ持つ豆子はやはり生まれ持った裁縫の才能があるのですね。
しかし、女子ばかりの尚服局は嫉妬もすごそうで、最初から同僚たちを敵に回してしまった豆子はこの先どうなっていくのでしょうか。
鄧七娘はもう味方になってくれないのかな?
そして、裴行倹に会うために美しく着飾ろうとするところにヒロインと、彼女の身を案じて護身用の短剣を渡す裴行倹。
これからは、やっと自分の気持ちに気づき始めた2人の恋がどのように展開していくのかも楽しみです。