【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】25話と26話のあらすじとネタバレ感想。盂蘭盆会の日、仏事にふさわしくない華美な衣装で現れた楊妃に皇帝は不快感を露わにします。楊妃は慌てて、武媚娘も金の糸で牡丹の花を刺繍した衣装を用意していると聞いています、と言い訳しました。そこに現れた武媚娘は…..。
25話のあらすじとネタバレ
裴行倹は尚服局に行って豆子に、今、卓錦娘が何か探し物をしているようだから部屋に戻らない方がいいと忠告します。
また、裴行倹は豆子に人目につかないところで話をしたいからと夜中に宮中の湖のほとりに来るように言いました。
夜になって豆子が湖に行くと、裴行倹は安四娘の形見のことは話さずに渡したかったものはこれだと言って菓子を渡します。
そして、裴行倹は豆子に、これは君を守るためだと意味深なことを言うのでした。
盂蘭盆会の日、妃や皇子たちが集まる中、楊妃と武媚娘はなかなか姿を現しません。
楊妃にはわざと遅れて豪華な衣装を見せつけることで、自分の地位を他の者に誇示しようという考えがありました。
しかし、皇帝は楊妃が仏事にふさわしくない華美な衣装で登場すると不快感を露わにします。
楊妃は慌てて、武媚娘も金の糸で牡丹の花を刺繍した衣装を用意していると聞いています、と言い訳しました。
そこへ、武媚娘が白と紫の生地で装飾の少ない清楚な衣装で現れたのです。
皇帝から金の牡丹の刺繍の衣装について問われた武媚娘は、それは先の皇后を供養するために作らせた物ですと答えました。
さらに、今日遅れたのは身を清めてから牡丹の衣装を先の皇后にお供えしに行っていたためだと付け加えます。
それを聞いた皇帝は武媚娘を褒め、楊妃には衣装が今日の儀式にはそぐわないから宮殿に戻って反省するようにと命じました。
盂蘭盆会の後、楊妃は質素な衣装に着替え、ひざまずいて皇帝に許しを乞います。
皇帝は、そんな楊妃に何を誤ったかわかったのかと尋ねました。
楊妃は、尚服局に”定めにのっとった衣装を”と命じたが、忙しくて完成した衣装を確認する暇がなく、儀式の直前に見てふさわしくないと思ったが作り直す時間がなかったと述べます。
その言葉を聞いた皇帝は、ひざまずきながら他人のせいにすることを考えていたのかと、ますます怒りを募らせるのでした。
一方、武媚娘は儀式の後、先の皇后の位牌に蓮花灯を供えて祈りを捧げていました。
李治は偶然その様子を見かけます。
衣装の件は実は武媚娘が楊妃を陥れるために策を講じたのではないかと疑っていた李治でしたが、祈りを捧げる姿を見て武媚娘の誠実な行動だったと思い直すのでした。
帰り道、武媚娘は侍女に、楊妃を陥れるための策略を見抜いているであろう李治に蓮花灯を供えている姿を見せることで信用させようとしたと打ち明けます。
そして、宮中で生き残るにはこうして李治を味方につけるしかないと言うのでした。
皇帝の怒りをかった不満を抑えきれない楊妃は尚服局に出向いて衣装の図案について叱責します。
卓錦娘は豆子の描いた図案だと言って責任を逃れようとしました。
豆子は、防疫の医官をしていた自分には宮中での衣装についての知識がないので、もし間違いがあれば卓錦娘が正してくれると思ったと弁明します。
その時、偶然、李治の使いで豆子に菓子を届けに尚服局へ来た侍従がその光景を目撃し、豆子の危機を李治に知らせました。
話を聞いた李治は直々に尚服局に向かい、豆子の図案であっても上の者が目を通したうえで完成したのなら豆子の罪ではないと楊妃に言います。
楊妃はそれ以上豆子を攻撃することができなくなり、仕方なく卓錦娘に板打ちの罰を言い渡すのでした。
25話の感想
やっと豆子が過去の縁を知ることができると思ったのに、残念です。
でも豆子を守るためなので仕方ないか…..。
そして、武媚娘はまた機転で危機を回避しましたね。
その上、李治に好印象を持たせることも忘れないのがさすがです!
26話のあらすじとネタバレ
夜になり、武媚娘は皇帝に呼ばれました。
武媚娘は、先の皇后が生前に書いた詩に自作の曲をつけて歌って聞かせます。
皇帝は武媚娘が先の皇后を敬ってくれていると感じ、感動して涙ぐむのでした。
同じ頃、裴行倹は豆子を今は使われていない宮殿に呼びます。
そして、素性を隠していては母の供養もできないだろうと言って灯籠を手渡し、誰もいない宮殿の湖に流して供養するように言うのでした。
翌日、武媚娘は盂蘭盆会の衣装について楊妃に情報を流した松濤に侍女を辞めるように言いました。
武媚娘は盂蘭盆会を前にして、何度も衣装の図案を尋ねてきた松濤が怪しいと感じていたのです。
一方、楊妃は尚服局で李治にやり込められた屈辱が忘れられません。
楊妃は、李治と豆子が頻繁に会っているという情報を得て、報復のために李治が男色だという噂を宮中で流させるのでした。
そんな中、尚服局に衝立に刺繍をする依頼があります。
まだ刑による傷が癒えない卓錦娘に代わり、鄧七娘が風景の図案を描きました。
その図案には無錫刺繍という技法が必要で、鄧七娘は伝授してほしいと頼みますが卓錦娘は教えようとしません。
自分に才能がないから教えてもらえないと落ち込む鄧七娘を尚服局の他の者たちが追い打ちをかけるように嘲笑し、鄧七娘は泣きながら外に出て行ってしまいます。
豆子は鄧七娘を追いかけて慰めるのでした。
しばらくして李治に男色の噂が立っていると知った武媚娘は、李治に直接忠告に行きます。
同席していた裴行倹も同調し、当面は豆子に会うのを控えるようにと李治に進言しました。
しかし、李治はやましいことは何もないのだからと聞く耳を持とうとしません。
実は、李明は李治の侍従に自分の息のかかった者を送り込んでいました。
ある日、李治が豆子を呼び出した時、李明の配下の侍従は部屋の香炉に催淫効果のある香を仕込むのでした。
26話の感想
楊妃の反撃が始まりましたね。
李治と豆子はこの危機を逃れることができるのでしょうか。
続きが気になります。