【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】41話と42話のあらすじとネタバレ感想。楊妃と李明の謀反の計画は暴かれますが、瑠璃は毒のせいで昏睡状態に陥ってしまいます。裴行倹は解毒薬に必要な断崖にしか生えないという希少な薬草を採りに出発し…..。
41話のあらすじとネタバレ
悪事がバレた李明はこっそり寝室の外に出ますが、裴行倹に捕らえられました。
楊妃は謀反は自分が考えたことで李明は無関係だと言って1人で罪を被ろうとします。
続けて楊妃は自分は肺病でもう長くなくその上皇帝も崩御したら、遺される李明のことが心配でこの計画を考えたと言いました。
しかし、皇帝は楊妃と李明の幽閉を命じ、李治に今回の件について調べるように言います。
これは皇族の醜聞だと言い、事件のことは内密にするように一同に命じました。
皇帝の寝室から帰ろうとして中毒症状が出て倒れた瑠璃を李治が宮中の太医に診せます。
瑠璃の脈を診た太医たちは何か隠している様子。
イラついた李治が問い詰めると、太医たちは恐縮しながら”この方は女子ではないですか?”と尋ねるのでした。
李治は大変驚きます。
そこへ、李明の引き渡しが終わった裴行倹が現れ、彼女が今まで男装してきたいきさつを説明しました。
事情を聞いた李治は、瑠璃の母の仇討ちに手を貸すと約束します。
その後、瑠璃の枕元に戻った李治はあの時瑠璃に好意をもったのは香のせいだと思っていたが、本当に心動かされていたのだと気づきました。
瑠璃の昏睡状態は続き、李治と裴行倹は解毒方法を薬王に尋ねます。
薬王は解毒薬を作るには断崖にしか生えない希少な薬草が必要だと答えました。
裴行倹は自分が薬草を採りに行くと言い、李治に許可を求めます。
即答を避ける李治でしたが、そこへ蒲巴弩が毒のせいで亡くなったという知らせがありました。
驚いた李治は裴行倹に薬草を探しに行くことを許可します。
裴行倹は出発前に昏睡状態の瑠璃の手を握って話しかけました。
すると、瑠璃が目を開けたのです。
毒を飲ませてしまったことを謝る裴行倹に、瑠璃はもう恨んではいないと言いました。
これから薬草を採りに行くと言う裴行倹に、瑠璃は母の冤罪を李治が晴らしてくれれば思い残すことはないから危険は冒さないでと言います。
裴行倹はこの先もずっと君と一緒にいたいから必ず薬草を見つけてくると言って、いつも身につけている玉の飾りを瑠璃の首に掛けました。
また、裴行倹は瑠璃が李明に取り上げられていた母の形見の巾着も返そうとします。
しかし、瑠璃はこの巾着は私を何度も危機から救ってくれたものだから、あなたが持っていてと言うのでした。
裴行倹は瑠璃に口づけして出発します。
やがて11年前の事件が再調査されることになり林尚服と卓錦娘は投獄され、尚服局の管理は鄧七娘に任されることになりました。
瑠璃の伯父、安四郎の元にも11年前の事件の再調査と瑠璃の病の噂が届くのでした。
しばらくして、宮中に楊妃の病死が知らされます。
その知らせを聞いた皇帝から”李明の処分はどのようにするつもりだ?”と尋ねられた李治は、”機会を与えて命は助けようと思います”と答えました。
皇帝はそれを聞いて安心してそなたに天下を任せられると言ったのでした。
41話の感想
瑠璃が女子だということを李治も知ることとなってしまいます。
そして、瑠璃への想いに気づいてしまう李治。
ここまで来て三角関係が発生するとは!
しかも、薬草を探しに行ってしまう裴行倹は圧倒的に不利な立場ですよね…..。
また、林尚服と卓錦娘がずっと隠してきた11年前の出来事が李治によって再調査されることになってよかったです。
やはり権力には敵わないですね。
42話のあらすじとネタバレ
相変わらず病状が好転しない瑠璃を、李治は後宮に移して養生させることにします。
裴行倹はまだ戻らず…..。
孫徳成と小順子は瑠璃に面会を求めますが会わせてもらえません。
王伏勝はそんな2人にこっそりと李治は瑠璃に高貴な身分を授けるつもりであると伝えます。
李治が瑠璃を妃として迎えようとしていると気がつき、瑠璃の裴行倹への想いを知る2人は心を痛めるのでした。
一方、妃として迎えるために瑠璃の家族を調べさせた李治は、父が無職で母が西域出身と聞いて妃にするのが難しいと嘆きます。
そんな時、李治は瑠璃がうわ言で裴行倹の名を呟くのを聞いてしまうのでした。
さらに李治は裴行倹がいつも身につけていた玉の飾りが瑠璃の首に掛かっていることに気づきます。
李治は瑠璃の首から玉の飾りを外しました。
側に仕えていた王伏勝は李治の想いに気がつき、裴行倹は以前うわ言で”玉児”という名を呟いていたので、きっと他に想い人がいると言ってとりなそうとします。
それを聞いた李治は王伏勝に瑠璃が街にいる時に使っていた名を調べるように一旦命じますが、すぐにやはり調べなくていいと言うのでした。
ある朝、まだ眠っている皇帝の元を訪れた李治は、握った手が冷たいと感じ急いで太医に診せます。
脈を診た太医は皇帝の崩御を告げるのでした。
宮中で皇帝崩御の知らせを聞いた武媚娘は侍女に荷物をまとめさせて寺へ移る準備を始めます。
1ヶ月後、崖から落ちて傷を負いながらもついに薬草を手に入れた裴行倹が帰ってきました。
裴行倹は王伏勝から不在の間に皇帝が崩御し、李治が即位したと聞かされます。
しかも、瑠璃は後宮内で静養しているため会うことはできないというのです。
裴行倹は瑠璃に会うために李治への謁見を求めますが、王伏勝に新皇帝のお召しを待てと言われてしまいます。
しかし、一向に李治からの呼び出しがないため、裴行倹は薬王のところへ行って出来上がった解毒薬を受け取り瑠璃に届けに行ったのでした。
しばらくして李治が瑠璃の見舞いに向かおうとした時、王伏勝は口を滑らせて裴行倹が瑠璃に薬を届けに来ていたことを喋ってしまいます。
その時、李治が後宮に来ていると聞いた裴行倹が謁見を求めますが、李治は会おうとしません。
夜になり、瑠璃に会えない裴行倹はせめて音楽だけでも聴かせたいと後宮の屋根に登って横笛を吹くのでした。
翌朝、李治が瑠璃の見舞いに行くと侍女たちが部屋の外に出ていました。
見舞い客がいる間外に出ているように言われたと聞いた李治は、裴行倹が来ていると思い込んで急いで扉を開けます。
すると、そこには孫徳成と小順子がいたのです。
裴行倹が届けた薬を飲み目覚めた瑠璃は長く昏睡状態だったので世の変化がわからず、2人を呼んで話を聞いていたのですと説明しました。
即位のお祝いを述べようとする瑠璃の手を握った李治は、そなたのお陰で無事に即位できたのだと言います。
しかし、瑠璃は李治の手をほどき、”私の手柄ではありません、裴行倹が私の暗号を読み解いて薬王も見つけてくれたからです”と言いました。
また、李治は11年前の事件の再調査を命じたと報告します。
瑠璃がひざまずいて礼を述べると、李治はそなたの功労に比べればささいなことだと言いました。
そして、”回復したらそなたを…..”と妃に迎えたいことを伝えようとしますが、瑠璃はそれを遮って”お願いがあります!”と言います。
瑠璃は”寺に入って武媚娘に仕えることをお許しください”と言ったのです!
李治は出家を望むのかと驚きます。
瑠璃は命の恩人の武媚娘が出家した時にお供したかったが、仇討ちを果たすために宮中に残ったと説明しました。
続けて瑠璃は、母の冤罪が晴れれば他に何も望むものはないので寺に入りたい、と言ったのです。
李治は自分が即位したら宮中に呼び戻すと武媚娘と約束していると言い、本当に付き添いたいならここで待つようにと告げて立ち去ろうとします。
すると、瑠璃は李治を呼び止め、やはり自分は尚服局に戻って皇帝の服を作って暮らしたいと言ったのです。
李治はその言葉を聞き、瑠璃は裴行倹を想い妃の身分を拒んで尚服局に戻りたいのだと悟り、それを許可して立ち去るのでした。
42話の感想
瑠璃を妃として迎える準備を進める中、瑠璃の裴行倹への想いを知ってしまう李治。
ショックですよね。
そこへ裴行倹が帰ってきたら瑠璃に会わせるのを拒んでしまう李治の気持ちもわかります。
でも、命懸けで薬草を採って来たのに瑠璃に会わせてもらえない裴行倹はもっと辛いですよね。
そして、瑠璃もやっと目覚めたと思ったら自分が難しい立場に置かれていて…..。
瑠璃がとった尚服局に戻るという苦肉の策で3人の関係はどうなっていくのでしょうか。