【風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~】9話と10話のあらすじとネタバレ感想。玉児と裴行倹が屏風の注文の可否を言い争っていると、玉児の正体を知った曹氏が店に乗り込んできました。同時に2つの縁談が持ち込まれて庫狄家が困っていることを知った玉児は裴行倹に、縁談を両方とも断る策を考えることを交換条件に屏風の注文を受けると持ち掛け……。
9話のあらすじとネタバレ
2倍の代金を払うから引き受けてほしいと言う裴行倹ですが、玉児はどうせ私から盗んだお金で払うんでしょと言って聞き入れません。
玉児のそんな態度に裴行倹は、裴炎に嫁ぐ者にとって屏風の代金なんてはした金だなと言い返します。
それを聞いた玉児は驚いて裴炎に嫁ぐ気なんてないと言いました。
裴炎に嫁いでおかないと、先日の報復に裴如琢に娶られて酷い目に遭わされるぞと言う裴行倹。
玉児は裴行倹がまた裴如琢を盾にして脅していると思い、私の素性も家も知らないのに求婚できるはずないと言います。
すると、裴行倹は”君は庫狄延忠の娘では?”と言うのでした。
玉児が驚くと、裴行倹は先日、寺で菩薩の前で父の名前を言って祈るように言われたのは君の素性を調べるために仕掛けられた罠だったと教えました。
そこへ、玉児が瑠璃だと知った曹氏が怒鳴り込んできます。
お前が庫狄家の娘を名乗ったせいで、珊瑚に裴炎と裴如琢の両方から縁談が来て大変なことになっていると文句を言いました。
さらに、曹氏は役人に瑠璃が生きてると訴え出てやると言って脅しました。
玉児は、それなら私から役人に庫狄家は瑠璃を匿う代わりに、天下第一針の称号を利用したと訴え出てやると言い返します。
それでも庫狄家を他人とは思えない玉児は、解決策を考えることを約束して曹氏を一旦帰宅させるのでした。
玉児が阿霓に解決策を相談していると、裴行倹が再び店を訪ねて来ます。
裴行倹は、頼み事があるなら私を訪ねて来いと言い残して立ち去りました。
夜になって玉児は裴行倹を訪ね、これは頼み事ではなく商談だと言って裴炎と裴如琢の縁談を解決してくれたら屛風の注文を受けると持ち掛けたのでした。
裴行倹はそれを引き受けますが、玉児になぜ裴家と結婚して玉の輿に乗らないのかと不思議そうに尋ねます。
玉児は本当の素性を知られないように他に想い人がいるからだと答えました。
裴行倹は、それならその想い人と結婚すれば苦労して縁談を断らなくても問題は解決するのでは?と尋ねます。
玉児は咄嗟に私の想い人は従兄で、宮中で仕官中に亡くなったと言い、あなたに盗られた巾着の中身は従兄の形見だったと嘘をつきました。
裴行倹は玉児を憐れみ、策を考えると約束します。
また、玉児が先日の宴で怪我した手の治療のため、貴重な塗り薬を手渡すのでした。
翌日、庫狄家に裴炎と裴如琢の両方から結納の使いが来ます。
庫狄珊瑚は玉児から教えられた裴行倹の書いた台詞どおりに話をし、角を立てずに両家の縁談とも断ることができたのです。
9話の感想
また言い争ってしまう玉児と裴行倹。
早く誤解が解けるといいのですが……。
曹氏は安四娘と瑠璃を陥れておきながら、自分たちが困ると瑠璃のせいにして本当に酷いですね!
それでも家族と思って助けようとする瑠璃には、なんとか幸せになってもらいたいものです。
10話のあらすじとネタバレ
卓錦娘は、小順子が捕らえられている内侍院に賄賂を贈り、孫徳成が面会できないようにします。
そして、内侍院で小順子を拷問して豆子の居所を聞き出すように言うのでした。
一方、李治は先日の科挙改革の進言で気まずくなった皇帝との関係を修復しようと面会を求めますが会ってもらえません。
武媚娘はそんな李治を見かけ、皇帝の安泰を祈っていると態度で示すために写経を勧めるのでした。
そんな中、街では品評会が迫り、曹氏は技では勝てないため、阿霓を甥の曹吾と結婚させて自分の店に引きぬこうと考えます。
曹氏は安四郎の留守を見計らって店にこっそり求婚に行きますが、阿霓にきっぱりと断られるのでした。
皇宮では武媚娘の徹夜の看病の甲斐あって皇帝の体調が回復します。
それを聞いた妃と皇子たちが挨拶に来ますが、李治は現れません。
李治を気にかける皇帝に李明は、李治は先日の科挙改革の進言の一件から部屋に籠って酒に溺れているという噂だと話します。
皇帝は侍従に李治を呼ぶように命じるのでした。
同じ頃、宮中の噂を心配した武媚娘が李治の部屋を訪れていました。
噂は全くの嘘で、李治は右手を痛めるほど写経を続けていたのです。
その後、皇帝に呼ばれて”最近、酒は飲んでいるのか?”と尋ねられた李治は”今は断酒しております”と答えました。
しかし、李治が酒臭いことに気づいた李明は、わざと李治に皇帝に薬を飲ませるように仕向けます。
李治は匙を運ぶ手が震え、薬を皇帝の衣にこぼしてしまいました。
部屋の中は騒然となり、李明はここぞとばかりに酒の匂いがすると言って騒ぎます。
皇帝も李治の体から酒の匂いがすると言い、手が震えるほど酒浸りになるとは!と激怒しました。
李治は皇帝の回復を願って写経を続けたために右手を痛め、この匂いは薬酒の湿布の臭いですと弁明します。
皇帝は侍従に、李治のために侍医を呼ぶように命じました。
李明は侍従にこっそり自分の息のかかった宗太医を呼ぶように命じます。
その頃、何かを感じ取った武媚娘は胃が痛むと仮病を使い、侍女に宗太医を呼びに行かせていました。
宗大医が武媚娘に呼ばれて不在だったため李治には別の侍医が呼ばれ、手を酷使したための震えだとの正しい診断が下されたのです。
皇帝は李治に疑ったことを謝罪し、関係は修復されました。
陰謀が失敗しておもしろくない李明は、その写経を見てみたいものだと李治に迫ります。
そこへ、李治の侍従が大量の写経を運び込んだのでした。
10話の感想
今回は李治が武媚娘のアドバイスを受け入れ、無事に皇帝との関係を修復することができました。
武媚娘の先見の明は本当にすごいですね。
これから武媚娘の力が宮中にどう影響していくのか楽しみです。