「ザ・ガーデナー」(Netflix)キャスト|あらすじ。スペイン発のサスペンスドラマで、支配的な母と共に雇われ殺人で儲ける青年が、標的との出会いを機に失ったはずの感情を取り戻して葛藤します。それでもお構いなしに標的の殺害を実行しようとする母、初めて知った愛と仕事の狭間で揺れ動く青年の運命はいかに⁉︎
作品情報
- 2025年/スペイン/全6話
- 原題:El jardinero
- 配信:Netflix
- リリース:2025年4月11日
- オフィシャルサイト
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スタッフ
キャスト
あらすじ

エルマー(アルバロ・リコ)は、支配的な母ラ・チーナ・フラード(セシリア・スアレス)が営む園芸用品店を手伝っています。ただ、ラ・チーナ・フラードのビジネスは園芸用品店だけでなく、雇われ殺人というもう1つのビジネスで儲けていました。
もちろんエルマーもその仕事を手伝っており、交通事故が原因で感情を失ったエルマーにとって殺人は簡単です。ところが、次の標的であるビオレタ(カテリーナ・ソペラナ)は別でした。
エルマーはビオレタの殺害を計画するうちに彼女に惹かれていき、愛と仕事の狭間で葛藤します。しかし、エルマーの母ラ・チーナ・フラードはお構いなしで、ビオレタの殺害を実行しようとします。
登場人物/キャスト
エルマー役/アルバロ・リコ

演:アルバロ・リコ
支配的な母ラ・チーナ・フラードと共に園芸用品店を営みながら、雇われ殺人というビジネスで儲けています。6歳の時の交通事故が原因で感情を奪われたエルマーにとって殺人は簡単です。しかし、次なる標的のビオレタに心を惹かれてしまい、愛と仕事の間で板挟みになります。
ビオレタ役/カテリーナ・ソペラナ

保育士。エルマーたちの次なる標的となり、命を狙われます。エルマーとは互いに惹かれ合うも、彼の母はビオレタを殺害しようと必死です。
ラ・チーナ・フラード役/セシリア・スアレス

支配的なエルマーの母。園芸用品店を営んでいますが、その裏では雇われ殺人というもう1つのビジネスで儲けています。次の標的であるビオレタの殺害を躊躇うエルマーとは反対に、どんな手を使ってでも殺害を実行しようとします。
- エマ・スアレス
- マリア・バスケス
- フランシス・ロレンソ
- ハビエル・モルガデ
- イサベル・ガルリド
- イバン・マサゲ
- エステバン・ロエル
- カンデラ・ソレ
ネタバレ解説

「ザ・ガーデナー」は、ミゲル・サエス・カラルとイサ・サンチェスが脚本を、ミケル・ルエダとラファ・モンテシノスが監督を務めるスペイン発のサスペンスドラマです。ミゲル・ロレンソと、ホセ・マヌエル・ロレンソが製作総指揮を務めました。
「いい庭師は手の内を明かさない」というエルマーの予告編でのセリフが印象的で、複雑な感情とダークで魅惑的なスパニッシュ・サスペンスの雰囲気を醸し出しています。
支配的な母の言う通りに無感情のヒットマンとして生きてきたエルマーが、次なる標的に恋をして愛と仕事の狭間で葛藤します。親子揃って雇われ殺人で儲けているというだけでも驚きですが、何よりも特徴的なのは息子エルマーに感情がないことでしょう。
エルマーは幼い頃の交通事故の影響で感情を失い、殺人に対して抵抗がありません。しかし、次の標的であるビオレタに心を惹かれ、感情を取り戻しました。初めて愛を知り戸惑うエルマーに対し、母ラ・チーナ・フラードは過去最高額の報酬がかかったビオレタの殺害を望みました。
ヒットマンが標的のために倒れるというのは決して目新しいものではありませんが、「ザ・ガーデナー」ではスペイン的感性が際立ちます。同ジャンルの作品とは一線を画す親密さと心理的な深みがあり、派手なアクションよりも感情的なニュアンスを重視した作品となっています。
物語の核心となるのは、支配と解放。エルマーの母ラ・チーナ・フラードはただの母親ではなく、エルマーの糸を引く操り人形師のようなもので、雇われ殺人で儲けるために彼の無感情を利用しています。
そして、ラ・チーナ・フラードが営む園芸用品店は、皮肉な比喩として機能しています。植物がすくすくと育って繁栄する一方で、エルマーは母の息苦しい支配から抜け出そうともがいているのです。
「ザ・ガーデナー」が描くのは、愛や殺人だけではありません。嘘と支配の上に成り立つ世界で、その2つが衝突した時に何が起きるのか、について描いています。果たして、エルマーは母の支配から逃れられるのか、それとも支配的な母によって全てを奪われてしまうのでしょうか。
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