『グリッチ』シーズン1第1話ネタバレ
蘇生者は訳アリ?
ケイトは、自分のことを次々と思い出していきました。
他の5人も、ふとしたきっかけで過去の記憶を取り戻し始めます。
名前を思い出したのはケイト、アンナ、カルロ、チャーリー。
アンナは、誕生日も思い出しましたが、自分が死んだことまでは覚えていないようです。
そして、ボーと一緒にいる老人の正体も町に置かれていた銅像から判明しました。
「パトリック・フィッツジェラルド ダン・レアリー生まれ 1812年にヨラーナで死す」
彼は150年以上前に亡くなっていたのです。さらに彼は、ヨラーナ初の市長でした。
一方で、診療所から逃げ出したカルロは、墓地に侵入しようとしたところで、ジェームズの同僚ヴィクに捕まり留置所へ……。
彼は言葉が通じないようで、意思疎通ができません。壁を叩き続けて「出してくれ」と叫ぶと同時に、彼の記憶が映し出されます。
その時、ジェームズが署に戻り、ヴィクを追い返してカルロを診療所に連れて行きます。
カルロはイタリア語しか話せなかったため、アンナが通訳をしました。
2人は「シチリアから到着後戦争が始まった」ようで、カルロはヨラーナの収容所にいたとのこと。
イタリア人捕虜の収容所があったらしく、アレクサンドロ・ニコは収容所内で手首を切ったという話でした。
するとエリーシャが、アレクサンドロ・ニコという名前の老人がいるといいます。
老人は90代。もし、その老人がカルロの弟なら死者の復活を認めざるを得ません。
ジェームズは確かめるために、カルロをアレクサンドロの家まで連れて行くことにしたのです。
境界線
ジェームズがカルロが乗った車が橋に差し掛かったところで、カルロの両目から血が流れ出しました。
カルロは車から降りると嘔吐し、歩いて橋を越えようとした瞬間、彼の体は骨となり灰となって消えてしまったのです。
残ったのはカルロが来ていた服と灰だけでした。
ところが、ジェームズがカルロの服と灰をバッグに詰めているところを、ヴィクが見ていたのです。
ヴィグはジェームズが立ち去った後、橋にってみるとそこには少しの灰と銃弾が遺されてありました。
カルロは、収容所から逃げ出そうとして背後から撃たれて死んでしまったようで、灰になるとともに、銃弾が現れたということでしょう。
目の前で起こった現実に訳が分からずパニックになったジェームズは、診療所に戻りエリーシャに事情を説明して、医師としての見解を聞こうとしましたが、エリーシャにも分かるはずがありません。
とりあえず、このことは2人だけの胸にしまい原因を探ることに……。
一方で、不審に思ったヴィクが墓地に行きカルロの墓を見つけました。
墓石には”カルロ・ニコ 1909年-1944年”と掘られており、彼が70年以上前に亡くなっていた人物だと知ってしまったのです。
『グリッチ』シーズン1を観た感想
生前と変わらぬ姿で墓から這い出てきた蘇生者たち。ゾンビと言っても往来のゾンビのような姿ではなく、変化形ゾンビというような形でした。
よくあるゾンビ作品が苦手な方でも、このドラマならミステリードラマとしてご覧いただけると思います。
ケイトが亡くなってから2年、ジェームズはすでに再婚して妻のお腹には子供が……。
ケイトが蘇生したとはいえ、かつてのように夫婦でいられることは出来ない状態。
ラストでは、現妻の寝顔を見て苦悩するジェームズ。ケイトと妻の問題をどのように解決していくのかも気になるところ。
不可解な甦りという中心的ストーリーの他に、夫婦愛や兄弟愛といった愛も盛り込まれています。
この時点で、彼らが甦った理由は不明ですがラストでもうひとり、蘇生した人物がいました。
不思議なことに彼は、墓地からではなく何もない土の中から這い出てきました。
なぜ彼は墓地ではないのか……。彼だけが別に蘇生した理由があるのかもしれません。
また、たくさんの墓石があるなかで、なぜ彼ら7人だけが甦ったのか……。
謎ばかりの変化形ゾンビドラマ『グリッチ』。観る甲斐があります。