見どころ
アスペルガー症候群を繊細かつ真正面から描いた新たな愛の形
「ゴヨ」は、アルゼンチンのブエノスアイレスを舞台に、アスペルガー症候群の美術館ガイドと、愛に幻滅した同僚の新たな愛の形を描いたラブロマンス映画です。これまでにアルゼンチンで数々の受賞歴があるマルコス・カルネヴァーレが監督を、ニコラス・フルタードがゴヨ役、ナンシー・ドゥプラーがエバ役を務めました。
「ゴヨ」は、ブエノスアイレスの国立美術館でガイドとして働くアスペルガー症候群の男性ゴヨの人生を描いています。自身のルーティーンに従って生きるゴヨはエバに恋をしたことで生活が一変し、愛に幻滅していたエバもまたゴヨの純粋で真っ直ぐな想いによって新たな愛の定義を見出します。
そんなゴヨとエバの恋愛はこれまでの概念とは異なり、新しい愛し方や愛され方を垣間見ることができるでしょう。ゴヨの真っ直ぐさは人間関係にも通じており、ゴヨの人生を通じて新たな角度から人間関係を探求しています。
「ゴヨ」では、アスペルガー症候群を繊細かつ真正面から描いており、「アメリ」や「レインマン」などの映画のような繊細さと感情の深さで感動を呼ぶこと間違いありません。
愛と敬意
エバは、ゴヨの神経質だけど優しい温かみに癒しを見出しますが、それとは反対にゴヨは恋愛感情というものに対して心の準備ができていません。
物語は、多様性のある人々の複雑な生活やジェンダーの心理的影響、そして最後の部分でセシリア・ロスが関わる家族のトラウマ—を描いているなど、登場人物に対して一定の感性と敬意を持って製作されました。
差別という残酷さが蔓延る現代において、愛情というものが優しく映し出されている物語でもあるのです。
こちらもおすすめ
ファインド・ミー・フォーリング-キャストあらすじ(Netflix)
マスター・オブ・ザ・ハウス(Netflix)キャストと相関図あらすじ。
Photo:「ゴヨ」(c)Netflix