「玉面桃花(ぎょくめんとうか)」 各話あらすじ全話一覧とネタバレ感想を最終回まで紹介。本作はインテリ青年の許清嘉と肉屋の娘である胡嬌の偽装結婚を描いたラブコメ時代劇です。
陰謀や許清嘉の父の死の謎などサスペンス要素もあり協力して困難を乗り越える2人から目が離せません。
【玉面桃花】各話あらすじ全話一覧
「玉面桃花」のあらすじネタバレ最終回(全36話)まで紹介します。
1話:許婚
胡嬌は、雲莱鎮という小さな町の精肉店の娘。ある日、店に用心棒になってやるから金を出せという男が現れます。胡嬌が肉を切っていた包丁を男の頭の上で一振りし”迎風一刀斬り”だと言うと、男は大人しく帰って行きました。
店を離れた後、男が自分の前頭部を触ると前髪がすっぽり取れてしまうのでした……。
その後、貧しそうな書生風の少年が店を訪ねて来ます。少年は胡嬌の顔を見るなり「君の夫だ」と言いました。胡嬌が驚いていると、兄の胡厚福が帰ってきます。胡厚福までもが少年のことを「お前の未来の夫だ」と言います。
少年は許清嘉といい、親同士が決めた許婚だったのです。親と死に別れた許清嘉は胡家に居候し、科挙を目指して勉学に励むことになります。
7年後、精肉店は店を閉めるように嫌がらせを受けるようになっていました。そこへ科挙に第2位で合格した許清嘉が帰ってきます。
ところが胡嬌は許清嘉が科挙を受けるために都に行ってから2年間1通の手紙もくれなかったことから、都で女ができたのではないかと疑います。胡嬌は町中で包丁を持って許清嘉を追い回しました。
胡嬌の父である胡庭芝は怒って2人を家へ連れ帰ります。
許清嘉は1年目の科挙試験に落ちて2年目に再挑戦することにし、そのことを書いた手紙を人に託したが届いていなかったようだと言いました。そして次の科挙試験までの間は貧乏で手紙を出す余裕がなかったと言い訳したのでした。
胡庭芝は我が家のような肉屋では榜眼(科挙に第2位で合格した者)と釣り合わないから、この婚約はなかったことにしてくれと言い出します。
その言葉を聞いた許清嘉は胡庭芝に何か耳打ちしました。すると胡庭芝は婚約を簡単に取り消してはいけないと言って急に態度を変えます。
怒った胡嬌は親友の菓子店の娘、林翠のところへ家出しました。胡嬌はひ弱な許清嘉ではなく、林翠の兄、林阿牛のような強い男が好みだと主張します。それを聞いた林翠はなぜか胡嬌を部屋から閉め出すのでした。
ある日、許清嘉は店に磨きに出していたかんざしを取りに行きます。その帰り、許清嘉は何者かに気絶させられてしまいます。許清嘉が目を覚ますと、そこは山奥でそばに胡嬌がいました。
婚約解消を迫る胡嬌ですが、理屈っぽいことばかり言う許清嘉に嫌気がさして1人で帰ってしまいます。許清嘉も帰ろうとしますが、その時、懐に入れていたかんざしがなくなっていることに気づくのでした。
2話:都からの客
夜になり、近所の人たちが許清嘉の帰郷を祝って胡家に集まってきました。胡嬌は未来の夫に十分な力があるか試したいと言って許清嘉に腕相撲で勝負を挑みます。
許清嘉は胡嬌にあっさり負けますが、近所の人たちはなんとかとりなそうと口々に理想の夫婦だと言うのでした。
胡嬌は次の作戦として許清嘉から奪ったかんざしを取り出し、きっと都に女がいるに違いないと言います。かんざしを見た胡庭芝はそれは許清嘉の母の形見だと言って、胡嬌から取り上げました。
胡庭芝は胡嬌を祝言の日まで納戸に閉じ込めることにします。しばらくして納戸に許清嘉が胡嬌の好物の菓子を届けにきて、あのかんざしは母が未来の嫁のために遺した品だと告げました。
しかし胡嬌は、許清嘉の結婚は親が決めた相手とするものだという考え方に納得できず、許清嘉を追い返してしまいます。
その後、納戸に食事を届けに来た義姉の魏淑雲は許清嘉が菓子を届けに来たと知って心が細やかだと言って褒めました。胡嬌は魏淑雲に、でも私は林阿牛が好きだと告げます。
実はこの時、廊下で許清嘉が胡嬌の言葉を聞いていたのです……。
翌朝、許清嘉は胡嬌が家から抜け出そうとしているのを見かけます。胡嬌はきっと好きな人に会いに行くのだろうと察した許清嘉は、わざと胡庭芝の気を引いて胡嬌が見つからないようにしてあげるのでした。
許清嘉が胡庭芝と話をしていると、精肉店の土地を買いたがっている陳という大地主と、都からの賈権という客がそれぞれ来たとの知らせがあります。
陳は土地を買うために店に嫌がらせをさせている黒幕でした。
胡庭芝は慌てますが、許清嘉は都から来客があることをわかっていたようで落ち着いて陳を控の間に、賈権を大広間に通すように言いました。
そして許清嘉は自分が陳を応対するので、胡庭芝には賈権を応対するように言います。胡庭芝が驚いて自分は賈権には面識がないと言うと、許清嘉は自分も賈権に面識がないと言うのでした……。
控の間に通されたのが不満な陳は、胡庭芝が大広間で賓客の応対中だと聞いて大広間に乗り込んでいきます。しかしその客が都から来た丞相府の第2執事と聞くと、陳は急に態度を変えるのでした。
賈権はここに来た理由を次のように話しました。
許清嘉は都で名門令嬢との縁談を全て断って恩返しのために肉売りの娘を娶ると言った。それが皇帝に報告されると皇帝はその行いを絶賛し、丞相に許清嘉を引き立てるように言った。そのため自分が丞相府から祝いを言いに来た。
陳は土地を売る話は持ち出さず、許清嘉に媚びを売って帰って行きます。
その頃、胡嬌は鏢局※で働く林阿牛に会いに行っていました。そこで胡嬌は林阿牛ももうすぐ結婚することを知ります。胡嬌を迎えに鏢局に来ていた許清嘉もその話を聞いていました。
林阿牛が許嫁と帰って行った後、胡嬌が未練を断ち切ると言って包丁を取り出したのを見た許清嘉は慌てて飛び出して行きます。
胡嬌は、許清嘉が屈強な鏢局の者のうち誰かに勝つことができたら家に帰ってあげると言って外に出て行きました。胡嬌が外で待っていると、なんと無傷の許清嘉が出てきます。
許清嘉は鏢局の者たちに交渉し、学問を教えることを交換条件に戦わずに帰らせてもらったようでした。
胡嬌は家に帰らずに林翠の家に飲みに行きます。そこへまた迎えに来る許清嘉。胡嬌は許清嘉に水で薄めた酒を飲ませますが、許清嘉はこんな強い酒は初めてだと言って吹き出してしまいました。
※鏢局・・・旅客・貨物の護送を行う運送業